Xファイル『第四話:導管(Conduit)』感想レビュー|モルダーの原点と妹失踪の影

Xファイル シーズン1 あらすじ感想ネタバレ

X-ファイル シーズン1Blu-ray

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『Xファイル』第4話のタイトルは――『導管(Conduit)』

舞台はアイオワ州。少女がキャンプ場から忽然と姿を消し、残された少年が謎の電波を受信して不思議な行動を見せる。

政府は「ただの家出」と片づけるが、モルダーは違う。

彼がこの事件に執拗にのめり込むのは、幼い頃に妹サマンサが突然姿を消した過去と重なるからだ。

今回の事件は、モルダー自身の原点に触れる“個人的な戦い”でもある。

焦げ団子

いやもう2話で軍基地、3話で怪物、4話でモルダーのトラウマ掘り下げって、展開早すぎだろ!?

でもこのスピード感と振れ幅こそXファイルの真骨頂。

主要キャラクター紹介

⚪︎👨‍💼 フォックス・モルダー
FBI捜査官。超常現象やUFOに強い関心を持つ「信じる者」。頭脳明晰で観察眼は鋭い。

⚪︎👩‍🔬 ダナ・スカリー
FBI捜査官。モルダーの相棒。医学の博士号を持ち、科学的なアプローチで事件に挑む「疑う者」。

⚪︎ 🧒 ケビン・モリス
失踪した姉を想って、テレビの砂嵐を眺めながら謎の暗号をノートに書きまくる少年。不気味だけど、彼が「UFOとつながっている」感じが事件の肝になってる。

⚪︎ 👩 ダーリーン・モリス(母親)
ケビンを守ろうと必死だが、周囲からは「妄想に取り憑かれた家族」と扱われる。モルダーの過去とシンクロする存在。

⚪︎ 🏞️ 地元警察&軍関係者
いつも通り非協力的で、モルダーと喧嘩腰。もう様式美。

⚪︎🕴️ディープ・スロート
モルダーに接触してくる謎の男。政府の機密を知っているらしいが、何を企んでるのかは一切不明。

⚪︎📂 Xファイル課
FBIの中で「超常現象事件」を扱う部署。組織内では冷遇されがち。

目次

Xファイル『第四話:導管(Conduit)』ネタバレあらすじ

Xファイル『第四話:導管(Conduit)』感想レビュー|モルダーの原点と妹失踪の影

少女失踪事件

物語の舞台はアイオワ州のキャンプ場。

若い女性ルビーが突如として姿を消す。

現場には彼女の弟ケヴィンが残されていたが、彼は不可解な行動を取っていた。

テレビのホワイトノイズや紙に意味不明な記号を書き続け、まるで何かの信号を受信しているようだった。

警察は「家出」や「単なる事件」として扱うが、モルダーは「UFOによる誘拐だ」と確信する。

モルダーの執念

モルダーがここまで事件に食いつくのは、幼い頃に妹サマンサが同じように姿を消した過去があるから。

彼にとってこのケースはただの捜査ではなく、心の奥に刺さったトラウマとの対峙だった。

スカリーは冷静に「個人的感情に左右されてる」と警告するが、モルダーは止まらない。

焦げ団子

もう完全に職権私用してるやん!

ケヴィンの謎の力

弟ケヴィンが描いた謎の記号は、解析するとなんと衛星写真の断片であることが判明。

普通の少年がこんな情報を受信できるはずがなく、明らかに外部からのコンタクトを示していた。

政府も動き出し、現場を封鎖し証拠を回収。

例によって「おいおい、証拠は全部もみ消されるのな!」と視聴者が叫ぶお約束展開。

母親の証言

ルビーの母親は過去にUFO遭遇を主張しており、周囲から「変わり者」と扱われていた。

今回の失踪についても「またUFOのせいだ」と必死に訴えるが、誰も信じようとしない。

その姿は、モルダー自身の家族の境遇と重なり、彼の胸をさらに締め付ける。

結末と余韻

最終的にルビーは無事発見される。

しかし彼女は極度の衰弱状態で、何が起きたのか語ろうとしない。

ケヴィンが受信した信号も消え去り、決定的な証拠は残らない。

だがモルダーは事件の中に“妹の行方”とつながる真実のかけらを見たように感じる。

ラスト、妹の失踪を思い出し涙を流すモルダーの姿が印象的に描かれ、視聴者の胸にも深い余韻を残した。

Xファイル『第四話:導管(Conduit)』感想・見どころ

ケヴィンの不気味すぎる行動

砂嵐が映るテレビをじーっと見つめながら、紙に延々と謎の暗号を書き殴るケヴィン。

これが不気味で怖すぎる。子どもが淡々と「電波を受信してる」風に描かれると、ホラー感が一気に増す。

焦げ団子

こいつの部屋だけ別の次元と繋がってるやん

モルダー vs 地元警察

相変わらずモルダーは地元警察と仲良くできない。

すぐ首をつっこむモルダーに対して、警察は「ここはうちの管轄だ!!FBIはすっこんでろ!!」と相手にしない。

毎回のように口論になっていて、「いやお前ら捜査のプロ同士だろ!喧嘩腰やめろ!」と突っ込みたくなる。

焦げ団子

モルダー、地元警察からの嫌われ力が高すぎ問題

店員への情報収集テクニック

UFOの刺青を入れてる店員に、モルダーがわざと「まさか信じてるわけないよね?笑 行かれた連中の作り話だろ?笑」と挑発して、逆に本音を喋らせるシーン。

これは素直にモルダーの情報収集術すげぇと思った。

人は煽られると本当のことを話したくなる心理が働く。

団子的に言うと「普段は猪突猛進なのに、たまに心理戦で勝つのカッコよすぎ!」ってなる瞬間。

声優の小ネタ

ぜんぜん関係ないけど、クレしんの野原みさえ役の声優(ならはしみきさん)がモブ声で登場していて吹いた。

みさえ声じゃない演技を初めて聞いた団子は「え、こんな声も出せるんだ!」と妙に感動。

海外ドラマの吹き替えって、こういう意外な発見があるのも楽しい。

モルダーの原点に触れる重要回

何よりも大きいのは、モルダーがどうして怪奇現象にここまで傾倒するのかが垣間見える点。

妹サマンサ失踪と重ねる姿に胸が締め付けられる。

焦げ団子

UFO信仰がただの趣味じゃなくて、人生背負った執念だったんか…!

地味にシリーズ全体の基盤を支える重要回だ。

制作背景

舞台となる「アイオワ州の湖」は、実際にUFO目撃談やミステリーサークルが多発していた地域がモデル。

演出面では、テレビの砂嵐を超自然のメッセージに見せるために、当時最先端のCG合成を駆使した(とはいえ今見るとアナログ感すごい)。

モルダーの妹サマンサ失踪事件を強調する脚本で、「シリーズの縦軸」を固めるための回とされてる。

Xファイル『第四話:導管(Conduit)』団子的まとめ

『導管』は、一見するとよくある失踪事件ものなんだけど、実はモルダーというキャラクターの根幹を掘り下げる回だ。

砂嵐を見つめて暗号を書き続けるケヴィンの不気味さ、政府による証拠のもみ消し、地元警察とのいざこざ……Xファイルらしい要素は全部詰め込まれてる。

でも何より大きいのは、モルダーの「信じたい理由」がはっきりと描かれたこと。

妹サマンサの失踪体験が、彼を猪突猛進の“UFOバカ”にしてしまった。

その痛みと執念があるからこそ、彼はどんなにバカにされても「真実」を追い続けるんだとわかる。

団子的にまとめるなら――「『導管』はXファイル世界の導入口、モルダーという人間の回路を直結で見せてくれる回」って感じだな。

派手さはないけど、この一話があるからシリーズ全体の説得力がぐっと増してる。

Xファイル:次回のお話はこちら

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