X-ファイル シーズン1Blu-ray

『Xファイル』といえばUFOや政府の陰謀ばかりじゃない。
第3話『スクイーズ(Squeeze)』は、視聴者の心に深く刻まれる人間怪物型エピソードの第一弾。
舞台はボルチモア。密室から人が消え、死体は内臓をえぐり取られた状態で発見される。
しかも、どんな頑丈なドアや換気口からも侵入できるはずがない――。
そこで登場するのがユージーン・トゥームズ。
見た目は普通の中年男、だが人間離れした異能を持つ恐怖の存在だ。
いやいや!2話まで陰謀論でワイワイしてたのに、いきなり怪物ホラーかよ!?」っていう急展開。
でもこれこそXファイルの醍醐味。
宇宙人も怪物も幽霊も全部やるスタンスをハッキリ示す一話になっている。
⚪︎👨💼 フォックス・モルダー
FBI捜査官。超常現象やUFOに強い関心を持つ「信じる者」。頭脳明晰で観察眼は鋭い。
⚪︎👩🔬 ダナ・スカリー
FBI捜査官。モルダーの相棒。医学の博士号を持ち、科学的なアプローチで事件に挑む「疑う者」。
⚪︎🕵️♂️ トム・コルトン捜査官
モルダーのライバル的存在。出世欲が強く、正攻法でしか捜査をしない典型的な「教科書タイプ」。スカリーに「部署変えろ」と言い放って嫌われる。モルダーも拗ねる。
⚪︎🦴 ユージーン・ヴィクター・トゥームズ
今回の怪人。肋骨の隙間を通り抜けて侵入し、肝臓を食らうという衝撃設定。30年ごとに現れるらしい。ホラー度MAX。団子的に「こいつはXファイル怪人のレジェンド枠」。
⚪︎🕴️ ディープ・スロート
モルダーに接触してくる謎の男。政府の機密を知っているらしいが、何を企んでるのかは一切不明。
⚪︎📂 Xファイル課
FBIの中で「超常現象事件」を扱う部署。組織内では冷遇されがち。
Xファイル『第三話:スクイーズ(Squeeze)』ネタバレあらすじ

不可能犯罪の始まり
ボルチモアで、警備の厳重なビルの中から男が殺される。
部屋は密室、侵入経路はゼロ。しかも犠牲者の体からは肝臓だけが抜き取られていた。
警察はお手上げ状態、そこでFBIに回ってきたのがこの事件だ。
モルダーとスカリーは現場に向かうが、早くもただ事ではない気配に包まれる。
ユージーン・トゥームズの怪しさ
現場を調べるうちに浮かび上がった容疑者は、普通の中年男・ユージーン・トゥームズ。
だが彼の前科を洗うと、驚くべき事実が判明する。
そっくりの手口で肝臓を奪う殺人が、30年おきに繰り返されていたのだ。
団子的に言うと「いやいや、30年周期で人間やってんの!?サイクル長すぎだろ!」ってレベル。
人間離れした能力
トゥームズは異常に柔軟な身体を持っていて、換気口や小さな穴からでもスルリと侵入できる。
その様子はまるでホラー映画の怪物。
しかも彼は生きるために肝臓を食べる必要があり、30年ごとに5人分の肝臓を奪えば、また冬眠のように眠りにつくという怪物サイクルを持っていた。
モルダーとスカリーの奮闘
モルダーは早くから「こいつは普通の人間じゃない」と見抜くが、周囲からは陰謀論者扱いで相手にされない。
スカリーは科学的な説明を探すが、次々と起こる不可能犯罪に、徐々に「これは本当に人間なのか…?」と疑いを深めていく。

二人の視点の差がここでも光る。
クライマックス
トゥームズはスカリーを標的に定め、彼女の自宅に侵入。
換気口から這い出してくる姿はまさにトラウマシーン。



いやいや!1話で下着シーン出したと思ったら今度は換気口から怪物とか、振れ幅デカすぎィ!
だが土壇場でモルダーが駆けつけ、トゥームズは逮捕される。
結局、人間なのか怪物なのかの線引きは曖昧なまま、恐怖と謎を残して幕を閉じる。
Xファイル『第三話:スクイーズ(Squeeze)』感想・見どころ
モルダーのライバル(?)トム・コルトン登場
この回で初登場するのが、モルダーの同僚にしてライバル的存在のトム・コルトン捜査官。
彼は教科書通りに事件を進める典型的エリートタイプで、モルダーの“変人スタイル”をバカにしまくる。



で、出た〜!!現実派を気取る嫌味男!
モルダーと真逆だから、余計にコンビの独自性が浮き彫りになる。
ホラー色MAX
『スクイーズ』はシリーズ初のモンスター回だけあって、ホラー要素強め。
換気口からにゅるっと出てくるトゥームズの姿は完全にホラー映画の怪人。
90年代特有の実写特撮っぽさが逆に不気味で、団子的に言うと「寝る前に思い出したらトイレ行けなくなるやつ」。
陰謀論から一気に怪奇ホラーに振れるこの振れ幅、攻めてる。
モルダーのすねっぷり
コルトンがスカリーに「モルダーなんかと組むな、俺が部署変えさせてやる」って言い放つシーンも見どころ。
これを聞いたモルダーはスネて「好きなところで働いていい」って言うんだけど、これがまた中学生男子かってくらい不器用。
団子的に言うと「お前絶対スカリーにいてほしいくせに!」って全視聴者がニヤつく瞬間。
スカリーの本音
そんなモルダーに対してスカリーが「私はモルダーの突飛な仮説が本当か、この目で確かめたい」と言い返すのも胸熱ポイント。
いやいや、素直に「一緒にいたいからよ」って言えよ!ってツッコミ入れたくなるやり取りだが、この時点で二人の絆が芽生えてるのがわかる。



もうラブコメ始まってんぞコレ
制作背景
このトゥームズはファン人気が高く、後のシーズンにも再登場する。
制作裏話としては、換気口のシーンは実際に役者が狭い通路を這って撮影していて、本当に閉所恐怖症になりそうな撮影環境だったらしい。
この回で初めて「モルダー&スカリーの相棒感」が強く出てくる。彼女が本気でモルダーをサポートする姿が見えてきて、相棒ドラマとしての基盤が固まった。
Xファイル初の「モンスター・オブ・ザ・ウィーク(毎回完結型モンスター回)」として作られたエピソード。
ユージーン・トゥームズは人間だけど人間じゃない存在を描くために生まれ、ホラー史に残る怪人に。
当時の特殊効果は、実際に俳優が柔軟な体で通気口を這う演技をしていて、後半の「通気口シーン」は視聴者のトラウマになった。



この回の成功で「怪物回をシリーズの柱にする」という方向性が決定
また、トム・コルトン捜査官(スカリーの同期)が出てきて、モルダーの孤立とスカリーの立ち位置をはっきりさせる重要回でもある。
Xファイル『第三話:スクイーズ(Squeeze)』団子的まとめ
『スクイーズ』は、Xファイルが「ただのUFOドラマ」じゃなく「怪物ホラー」まで守備範囲にしていることを世に知らしめた重要回だ。
密室殺人、30年周期の連続犯、換気口から這い出す怪物――まさにホラー映画一本ぶんの迫力を、テレビの第3話でぶち込んできた制作陣、容赦なさすぎ。
さらにモルダーとスカリーの関係性にも注目だ。
嫌味満点のコルトンが「モルダーなんかやめとけ」と言い放ち、すねたモルダーが「好きに働いていい」と突き放す。
だがスカリーは「モルダーの突拍子もない仮説が本当かどうか、自分の目で見極めたい」と答える。



もう相棒っていうより信頼と相互依存の関係始まってんぞ!
結局、真実は掴みきれず、トゥームズの存在は不気味さを残したまま終わる。
だがその余韻こそXファイルの真骨頂。
陰謀論からホラー怪人まで全部やる。ジャンルごちゃ混ぜ全部盛りでこそXファイル!って感じの一話だった。
Xファイル:次回のお話はこちら


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