Xファイル シーズン1『第17話:E.B.E.(E.B.E.)』感想・解説|世界の真実のねじれ、ローン・ガンメン初登場回!

Xファイル シーズン1 あらすじ感想ネタバレ
焦げ団子

UFOは本当に存在するのか?

そんな問いに「YES」と答えるだけでは、Xファイルの世界は語れない。

この回で描かれるのは、宇宙人がいる/いないじゃない。

「本当に存在するのに、それを隠そうとする世界」だ。

見えない力が真実を封じ込め、真実を追う者を監視し、時には消しにくる。

そんな中、モルダーとスカリーは奇跡の人(E.B.E.)をめぐって、

政府の闇と情報操作のリアルな怖さに直面することになる。

そしてこのエピソードから、後にスピンオフまで生まれる名物キャラ、怪奇現象マニアの3人組ローン・ガンメン(Lone Gunmen)が初登場!

オタクっぽい3人組だけど、実は彼らこそ「真実に一番近い存在」かもしれない。

主要キャラクター紹介

⚪︎👨‍💼 フォックス・モルダー
FBI捜査官。超常現象やUFOに強い関心を持つ「信じる者」。頭脳明晰で観察眼は鋭い。

⚪︎👩‍🔬 ダナ・スカリー
FBI捜査官。モルダーの相棒。医学の博士号を持ち、科学的なアプローチで事件に挑む「疑う者」。

⚪︎🧓バイアース
ローン・ガンメンの一員。堅物スーツ系オタク

⚪︎🧔ラングリー
ローン・ガンメンの一員。ロックな金髪メガネのテック系

⚪︎🧑‍🦰フロヒキー
ローン・ガンメンの一員。ちょっと小汚いけど情に厚い系

⚪︎🕴️ ディープ・スロート
モルダーに接触してくる謎の男。政府の機密を知っているらしいが、何を企んでるのかは一切不明。

⚪︎📂 Xファイル課
FBIの中で「超常現象事件」を扱う部署。組織内では冷遇されがち。

Xファイル シーズン1第一話はこちら

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目次

Xファイル『第17話:E.B.E.(E.B.E.)』ネタバレあらすじ

Xファイル シーズン1『第16話:再生(Young at Heart)』感想・解説|政府の嘘と真実のねじれ、ローン・ガンメン初登場回!

 UFOがハイウェイに現る!?

物語は、全米のハイウェイで突如起こるUFO目撃ラッシュから始まる。

複数のドライバーや警官が空に光る謎の飛行物体を目撃。

中でも一人のトラック運転手が発砲騒ぎを起こし、モルダーたちは彼に接触する。

男の言動は怪しかったが、証拠不十分で釈放。

だがその後、モルダーとスカリーは自分たちが盗聴されていることに気づく。


イラクでUFO撃墜!?世界レベルの陰謀のにおい

ディープ・スロートが現れ、衝撃の情報をもたらす。

「数日前、イラク空軍がUFOを撃ち落とした。その残骸と“何か”をアメリカが回収している」と。

モルダーはピンとくる。

あのトラック、回収物を国内に運んでるんじゃないか?


しかしディープ・スロートの写真はウソだった

ディープ・スロートは「UFOを写した証拠写真」を提示。

モルダーは大喜びで飛びつこうとするが、スカリーが冷静にツッコミを入れる。

結果、写真は捏造と判明。

モルダー、ついにディープ・スロートを詰め寄る。

だがディープ・スロートは言う

ディープ・スロート

すべての真実は、国民に知らせるべきものじゃない。


トラック運転手が“消えた”…!?

追跡を再開したモルダーたちは、あのトラックに再び遭遇。

しかし車内にいたはずの運転手が、突如として消滅。

目撃証言によると、トラックの中には「まだ生きている宇宙人の乗員」がいたらしい。


軍の施設へ潜入…だが、真実には届かない

モルダーは「これは宇宙人の事件じゃない、人間が仕組んだ偽装工作だ」と推測。

その証拠を求め、2人はとある軍施設へ潜入する。

だが施設内で彼らを止めたのは――またしてもディープ・スロート。

そしてこう語る。

ディープ・スロート

乗員は……もう処分された。

Xファイル『第17話:E.B.E.(E.B.E.)』感想・見どころ

モルダーのオタク仲間、爆誕

ついに登場したのが「ローン・ガンメン(Lone Gunmen)」というヤバいオタク3人組。

電磁波で脳を読まれてるって主張するわ、謎の会報を刷ってるわ、モルダーはついに仲間見つけたと目がキラキラしてるわ

…って完全に類は友を呼ぶ状態w

スカリーも開いた口が塞がらない。

「モルダー…この人たちの話、本気で信じてるの…?💢」と呆れ顔。


モルダー、天然たらし発動

あんな人たちのことを信用するの!?という、そのスカリーの怒りに、モルダーがしれっと返した一言がこちら:

モルダー

見る目はあるよ。君のこと“いい女”って言ってたし。

――って、さりげなく口説いてんじゃねえか!!!

スカリーも微妙な表情。照れるでもなく、ツッコむでもなく、「やれやれ」って顔で受け流す。

この絶妙な距離感、前半のモルスカの魅力が詰まってる。


ディープ・スロート、もはや準レギュラー

ディープ・スロートとモルダーの関係もだいぶ深まってきた。

ただこの回では、

わざとウソの情報を流したり、モルダーを翻弄したり、最終的に宇宙人を“処分した”と告白したりと、

その「味方っぽいけど信用できないポジション」がさらに不気味に強化されている。

本当に協力者なのか?それとも別の目的があるのか?

このあたりの揺さぶり方が、Xファイルの醍醐味でもある。

焦げ団子

こういう時のモルダーって、わりと傷ついたワンコみたいでかわいいよな。


ハイウェイに現れるUFO、当時としては大迫力

今見るとちょっと合成感あるが、当時のTVドラマでこれだけのUFO演出と政府陰謀描写を詰め込んだのは相当すごかった

ただの「未確認飛行物体」ではなく、それを隠そうとする人間たちが描かれることで、リアリティが爆上がりしてる。

焦げ団子的・制作背景まとめ|『第17話:E.B.E.(E.B.E.)』

実験テーマは「陰謀と情報統制」→ “E.B.E.”は実在する専門用語!

タイトルの「E.B.E.(Extraterrestrial Biological Entity)」は、実際にUFO研究界隈で使用されていたリアルな用語

当時のアメリカでは、冷戦後の不安定な国際情勢や湾岸戦争(1991年)を経て、「政府が隠してる何かがある」「我々は本当のことを知らされていない」

そんな陰謀論的ムードが民間レベルで高まっていた時代。

このエピソードは、まさにその時代の空気を正面からぶち抜いた問題作だった。


ローン・ガンメン誕生の裏話 → 当初は一発キャラだった

この回で登場した「ローン・ガンメン」の3人組は、最初はただの変なオタクキャラとして登場したにすぎなかった。

けれどその陰謀論のディープさ+キャラの濃さがウケにウケて、制作陣が「これはレギュラー化しよう」と即決。

彼らが発行する会報「The Lone Gunman」もこの回で初言及され、後にスピンオフ(2001年放送)まで獲得するという大出世を遂げた。


ディープ・スロートの二重構造がここで明かされる

モルダーの協力者として登場していたディープ・スロート。

しかしこの回で、彼がモルダーに偽情報を流していたことが明らかになる。

彼はこう語る:

「真実は常にすべてを語っていいものではない。時に、守るために隠さなければならない。」

つまり彼は味方の顔をした情報操作側でもあるという、複雑なキャラ付けがこの回で完成する。

このねじれ構造は、後の「神話編」の伏線としても超重要。

まとめ

政府が隠してる何か。それに食らいついて、真実を暴こうとするモルダー。

でも今回は違った。

情報提供者のディープ・スロートでさえ、「本当のことは教えられない」と言い放つ。

「全部明かすより、黙ってた方が守れるものもある。」

これ、モルダーにとってはめちゃくちゃキツい一言だよな。

信じてた相手に、正義感だけじゃどうにもならない現実を突きつけられるって、地味に一番こたえるやつ。

さらにローン・ガンメンの登場で、モルダーの“オタク面”も炸裂するし、スカリーは「はぁ…また変な人たち紹介された…」って顔してるし、その温度差も見てておもろい。

でも最終的に浮かび上がってくるのは、「真実はいつもひとつ」じゃなくて、「真実にも都合と事情がある」っていう、地味だけど深すぎるメッセージ。

焦げ団子

暴いて終わりじゃない。知ってしまったそのあとにどう生きるかが問われてる。

そんなXファイルらしさが、たっぷり詰まった一話だった。

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