昔の人はなぜ“しょうもない健康法”を信じたのか?世界トンデモ医学ランキング【歴史コラムシリーズ③】」

「これだけで健康!」「飲むだけで10kg痩せる」
気づけばSNSのタイムラインに流れる怪しげな広告。

でも本当にヤバかったのは昔の人たち。現代の“水素水”どころじゃない、
笑うしかないトンデモ医学が世界中で信じられていた――。

…今回は「バカバカしいけど本気だった歴史の健康法」、団子的視点でぶった切っていく。

※この記事はネットの伝承・民間療法を紹介していますが、
一部、学術的な裏付けはほぼ見つかりませんでした。

あくまで雑学・ネタ枠として楽しんでいただければ本望です。
「実はうちの地方でもやってた!」みたいな証言があれば教えてください!


歴史は勝者が書く──でも、ほんとはそうじゃないよな?

教科書には載らない視点から、「焦げ目のついた歴史の裏側」をまとめました。
あやふやな知識、ここで一回焼き直していこう。

歴史コラムまとめ一覧→焦げ団子の歴史焼き直し劇場一覧

目次

【世界トンデモ医学ランキング】

ここから先、昔は大まじめに行われていたが、現代の基準ではトンデモナイ治療法を紹介していく!

ミイラの粉を飲む(ヨーロッパ)

「健康になりたい?よし、ミイラを粉にして飲もう!

16世紀ヨーロッパでは“ミイラの肉体には神秘の力が宿る”と信じられ、
粉末にしたミイラをワインやお粥に混ぜてゴクゴク。

いや、もう発想が完全にゾンビ。
「これで元気になれた人、絶対いないだろ」としか思えない。

水銀ゴリ押し治療(中国・ヨーロッパ)

熱が出た?咳が止まらない?じゃあ水銀を飲め!

中国やヨーロッパでは“水銀は不老不死の妙薬”とマジで信じられ、皇帝や王様が水銀飲みまくって早死に。

ちなみに現代の基準なら完全に毒物。これぞ「健康のためなら死んでもいい」精神。

ヒル吸血ダイエット

18~19世紀のヨーロッパ、太りすぎは万病のもと
じゃあ血を抜こう!

医者がヒルを何匹も体にくっつけて痩せたい部分の血を吸わせてダイエット&治療。
いまどき「脂肪吸引でラクに痩せる」って言ってる人も、先祖はヒルダイエットです。

うん○で感染症治療(昔の中国医学)

昔の中国では「病気になったら健康な人のうん○を飲ませる」治療法が本気であった。

現代の“腸内細菌移植”の祖先…と無理やり言えなくもないけど、
団子的には「さすがに直飲みは正気じゃねぇ」。

最古は4世紀の中国医学書『肘後備急方』(じゅうごびきゅうほう)により実際にこの治療法が行われていたという。

石をなめて熱さまし(日本)

昔の日本では「熱が出たら井戸の底の石をなめると治る」みたいな謎風習があった。

もはや医学どころか“おまじない”レベル。

これで治ったら逆に現代医学いらない説。

血を抜けば全部治る(瀉血)

ヨーロッパ中世から近代にかけて血が悪いから病気になる理論で、とにかく血を抜きまくる治療が主流だった。

「熱が出た?頭痛?じゃあとりあえず血を抜こう!

治療法というより拷問

「たまねぎを靴下に突っ込む」風邪治療(欧米・19世紀)

19世紀の欧米では、「風邪をひいたらたまねぎを靴下に入れて寝る」と治ると本気で信じられていた。

「臭いで悪いものを追い出す!」という迷信が大流行したが、寝てる間に体も布団も全部“ネギ臭地獄”。治ったとしても翌朝友達いなくなる説

「かえるを生きたまま飲み込む」虫下し(江戸時代日本ほか世界各地)

江戸時代の日本や、古代ヨーロッパ・中国でも
「お腹に寄生虫がいるなら、生きたカエルを飲み込ませれば虫がビビって逃げる」
と本気で信じていた。

一部では「サナダムシをカエルに移させる」と称して治療した記録も。
子供の虫下しに特に流行。今考えたら治るどころか地獄すぎる…

『今日はカエル1匹な!』とか言われたら、その場で一生腹痛になりそう。
子ども泣くどころか一生のトラウマ。

なぜ流行った?当時の情報弱者社会

ここまで読むと「なんでこんなアホな健康法が信じられたのか?」って疑問しか残らない。
理由はシンプル。「権威ある人が言えば正しい」「みんながやってるから安心」って雰囲気。

SNSのバズり健康法と本質はほぼ一緒。経験談が全てでエビデンスよりも思考停止が正義の社会だったから、誰も「それ危ないんじゃないの?」とは言わない。

医者だって「ミイラの粉で元気!」ってマジで信じてた。
今の◯◯の専門家が言ってるからも大差ない

今も形を変えて残る“しょうもな健康法”

2020年代になっても、「飲むだけで痩せるサプリ」「貼るだけで電磁波カット」みたいな怪しい健康法は消えない。
結局、人間は「根拠よりも希望を信じたい」動物。昔はミイラ、今は水素水。やってることはずっと同じ。

新聞→テレビ→ネット→SNS…

プラットフォームは変わっても“しょうもない健康法”は絶滅しないし、人間の思考のクセはそう簡単には変わらない。

団子的まとめ:バカバカしいけど、悩みは永遠

歴史を振り返ると、「人類って結局ずっと同じことで悩んで、同じこと繰り返してるな」としか思えない。
「正しいこと」よりも、「楽な近道」を探し続けるのが人間。
でも今の健康法も100年後の未来には同じように突っ込まれてるのかもしれない。

History repeats.

たまにはアホな健康法にツッコみながら、自分の健康もちゃんと考えてみるのが団子的・健やかライフのコツかもしれない。
まあ、今日も団子は寝るだけで元気になる」健康法を信じて寝る。
それが一番現実的。


歴史って、読み解けば読み解くほど面白い。
ほかの記事も気になる方は、焦げ団子の歴史まとめページへどうぞ。

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■関連書籍

世にも危険な医療の世界史/リディア ケイン (著), ネイト ピーダーセン (著), 福井 久美子 (翻訳)

世界史を変えた薬/佐藤 健太郎 (著)

出典元

ヨーロッパで大流行した「ミイラ食い」のおぞましい歴史:ナショナルジオグラフィック

第1回 不老不死と狂気から始まったアンチエイジング:ナショナルジオグラフィック
→不老不死の薬として水銀が重宝されていたのは有名な話

ヒルを体に吸いつかせて患者の血液を除去…19世紀頃まで行われた衝撃の「治療法」とは?

『肘後備急方』:現代医学史で「世界最古の糞便移植」とされる

イギリスやアメリカでの「Onion in Socks」療法
「Onion in socks(靴下にタマネギ・ネギ)」は欧米のフォークレメディ(民間療法)として根強く流れている。

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