映画『マイ・インターン』感想|優しすぎるおじいちゃんと頑張りすぎな女性CEOの関係が沁みる癒し映画【ネタバレあり】

『マイ・インターン』感想|優しすぎるおじいちゃんと頑張りすぎな女性CEOの関係が沁みる癒し映画【ネタバレあり】
焦げ団子

みなさん、最近仕事楽しいですか?

アメリカ映画『マイ・インターン』は、ロバート・デ・ニーロ演じる70歳の新人インターン・ベンと、アン・ハサウェイ演じる若くして会社を立ち上げた女性CEO・ジュールズの関係を描いたヒューマンドラマ。

いわゆる優しいおじいちゃんが登場して、心がすり減ってる主人公の隣で、そっと支えてくれる――

そういう話です。でもそれで終わらない。

ベンの優しさは、ただの癒しじゃなくて、「人としての美しさってこういうことかも」と思わせる説得力があるし、ジュールズのリアルさは、頑張りすぎてる誰かの姿にそのまま重なる。

今回はそんな『マイ・インターン』をご紹介!

疲れてる人、頑張ってる人、そして日々の生活に疲れた人はぜひそのまま読み進めてほしい。

今回ご紹介する映画はこちら!

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目次

マイ・インターン|あらすじ【ネタバレあり】

舞台は、ファッション系のネット通販企業。

若くして会社を立ち上げたジュールズは、ワーカホリック気味のCEOとして働き続けていた。

ある日、社内で「シニア・インターン制度」がスタートし、定年退職後に再び働きたいと応募してきた70歳の男性・ベンが採用される。

最初はただのおじいちゃんインターンとして見られていたベン

だが彼の礼儀や気配り、落ち着いた態度に、少しずつまわりが心を開いていく。

やがてベンは、忙しさと責任に押し潰されそうになっているジュールズの「特別な相手」になっていく。

しかしそんな中、ジュールズの夫が浮気していたことが発覚し、仕事も家庭も崩壊寸前に──

ベンは彼女を救えるのか。

そして、ジュールズは自分の人生をどう選ぶのか。

『マイ・インターン』感想と見どころ|ベンとジュールズの優しすぎる関係に癒される

ここでは『マイ・インターン』の個人的な見どころをご紹介していこうと思う。

こんなおじいちゃんいねえ(でも癒される)

まず言いたい。

焦げ団子

こんなおじいちゃん、現実にはいねえ。

仕事もできて、礼儀正しくて、距離感も絶妙で、気配りも完璧。

どんなときも怒らないし、動じないし、冷静で、アドバイスも一言で決めてくる。

でも出しゃばらない。すべてがちょうどいい。

いるかこんな人?いねえよ。

ベンが登場するたびに、「また完璧かよ!」ってツッコミたくなるのに、観てるこっちもだんだんその完璧さに安心して、気づいたら癒されてる。

そんなチートみたいな存在なのに、なぜか嫌味じゃないのがすごい。

理想を詰め込みまくったキャラのはずなのに、「こういう人、隣にいたら救われるな…」って普通に思ってしまった。

綺麗にまとまりすぎて物足りなく感じる人もいるかも

この映画、あまりにも綺麗にできすぎている。

展開も丁寧、会話も品があって、衝突してもすぐ修復される。

物語の骨格が「人と人との優しい信頼」でできてるから、刺激を求めてる人にはちょっと優しすぎるかもしれない

例えば「裏切り」とか「対立」がテーマの映画だと、感情むき出しのやり取りやドロドロした場面が見せ場になるけど、『マイ・インターン』はそこを全部避けていく。

ジュールズが泣く場面ですら、崩壊じゃなくて受容

傷ついた人を壊すんじゃなくて、ちゃんと守る方向に話が進む。

そこが癒し映画として優れてる点でもあり、逆に物足りないって感じる人もいる理由かもしれない。

ジュールズのリアルさと“理想の距離感”

ジュールズは、かなりリアルなキャラだった。

バリキャリで会社の顔になりながら、家庭も持って、夫ともぎくしゃくしていて、でもどこにも本音で甘えられない。

その「すごい人だけど、余裕はない」感じがちゃんと描かれてる。

で、そこに完璧なおじいちゃんベンが現れる。

この組み合わせが、まるごと「こうだったらいいのに」っていう理想になってる。

ベンが変に引っ張らず、ジュールズの選択を尊重して、それでも常にそばにいるというバランスがちょうどよくて、変にドラマチックにせず、ちょっと距離感のある優しさになってるのも良かった。

たぶんこの映画は、ストーリーそのものより、「こういう関係性が欲しかった」「こういう距離感がちょうどいい」っていう“理想の気分”を味わうための作品なんだと思う。

現実はなかなかこうはいかないけど、ちょっと疲れてるときに観ると、地味に効く。

癒されたい人には、わりとちょうどいい一本。

まとめ|疲れてる人にそっと効く、栄養剤みたいな映画

感情を煽らない。ドラマチックすぎない。

でもちゃんと優しくて、静かに効いてくる。

この映画って、いわゆる栄養剤みたいな1本だと思う。

「完璧な理想像」と「現実のしんどさ」が並んで描かれていて、そこにちょっとだけ希望を足してくれるような感覚がある。

なんにも解決しない映画じゃないし、感動で号泣するわけでもないけど観たあとは、なんとなく爽やかな気持ちになる。


ちなみにこの作品、よく『プラダを着た悪魔』と並べて語られるけど、あっちが毒入りファッション業界ドラマだとしたら、『マイ・インターン』は栄養補給型・社会人ヒューマンって感じ。

どちらもキャリアに悩む女性が主人公で、仕事と自分のバランスを模索していく話ではあるけど、雰囲気はぜんぜん違う。

焦げ団子

「ズタボロになって、それでも進むのが『プラダ』」
「疲れた自分をそっと整えてくれるのが『マイ・インターン』」

そんな風に気分によって見分けるとちょうどいいかも。

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