こないだ、ちょっとテンションが上がる昼飯を買った。
「おにぎり唐揚げ卵焼き弁当」。
完璧だ。完璧すぎる名前だ。
おにぎりも唐揚げも好きだが、何より卵焼きが入っている。
これがデカい。
なぜなら自分は、全食べ物の中で卵焼きがいちばん好きだから。
迷わず購入し、職場に戻ってフタを開けた。
……卵焼き、どこ???
一瞬、自分が買い間違えたかと思った。
だが確かに「卵焼き弁当」と書かれていた。
じゃあどこに卵焼きが? と思ってじっと見たら、
唐揚げの下からちっちゃい黄色い何かが、ぴょこっと顔を出していた。
いや、これは切れ端だろ。
ふつうに一口で終わるサイズ。漬物の方がまだ主張してた。
シャケのおにぎりは大ぶりで、唐揚げもふつうに1個。
でも肝心の卵焼きは、ほぼ見えない。いや、これで弁当名に卵焼き掲げるの詐欺じゃね??
とブツブツ言ってたら、
会社の人たちに「そんな怒ること!?」「プリプリしないで」「サポートセンターに文句言えば?」とか、好き勝手言われた。
しかも「自分卵焼き嫌いなんで、それくらいがちょうどいいっす」って、
完全に聞いてない発言まで飛び出す始末。
その中でただ一人、「ええ……?ちっさいですねえ……」って共感してくれた人がいた。
救世主だった。
とはいえ、別にムカつきはしない。団子的にはこれは平常運転。
怒ってるわけじゃない。これは、こういう日もあるという記録だ。
ちなみに帰ってから、自分で卵焼きを作った。
皆さんにも団子式秘伝『だし巻き卵』の作り方を伝授しようと思う。
団子式しょっぱめ卵焼きレシピ(1人前)
- 卵:2個
- 醤油:小さじ1/2
- これうまつゆ:小さじ2
- みりん:小さじ1(甘さ控えめが好み)
- 水:小さじ1
- 塩:ほんのひとつまみ
- 卵をよく溶く。調味料を全部入れて、泡立てすぎないように混ぜる。
- フライパンに油をひいて中火で熱する。
} - 卵液を3〜4回に分けて巻いていく。
- 最後はフライ返しでちょっと押して整える。
ポイントは「ちょっとだけ甘いけど、しょっぱい」が絶妙にくる。米に合うやつ。
人生には、期待を裏切られることもある。弁当ひとつでさえ。
でも、それを語ることができるなら、それはもうネタになる。
団子、今日も平常運転です。
