文学感想– tag –
-
【感想】夏目漱石『三四郎』――上京して気づく「自分の小ささ」と、恋の片想いが胸に刺さる話
三四郎のあらすじ:東京に上京して「何もわかってない」まま翻弄される 上京したての世間知らず・三四郎が、東京という理解されない世界にぶつかりながら、恋と未熟さを通して成長していく――そんな物語。 上京して数年。いまだに駅構内で迷うことがある。G... -
【芥川龍之介『鼻』】SNS時代にこそ刺さる“他人の目”の地獄とは?
もし芥川龍之介が21世紀に生きてたら――「#自撮り盛れない」「#鼻が気になる」「#誰も共感してくれない」ってタグを量産してたに違いない。 てことで今回は日本一、他人の目に振り回される坊主、禅智内供の“鼻地獄”を焦げ団子風にぶった切る。 この記事で紹... -
芥川龍之介短編小説『あばばばば』――母性に置いてけぼりを食らった男の哀愁【感想と考察】
「あばばばばばば、ばあ!」 母性の表れを見てると、自分だけ季節が止まってしまった感覚になる。何でもない店先の風景が、突然世界の中心がこっちから遠ざかる瞬間に変わる。声もかけられない。ただ赤ん坊をあやす声が、男と彼女の距離を永遠に埋めてしま... -
『蜜柑』芥川龍之介|窓開け田舎娘に不意打ちくらった焦げ団子の読書感想
名作らしいし短い(5ページ)から読んでみるか、と軽いノリで手を出したら、寒空の汽車の中で窓を開けられ、心まで開かれるという洗礼を受けた話。 まさか田舎娘に蜜柑で感情を持っていかれるとは…。 そんな読書体験を、焦げ団子がいつもの如く斜め上の角...
1