「大人になった今、もう一度『夢』に本気で焦がれるやつだけ読んでいけ。」
今回は焦げ団子の大好きな漫画「宇宙兄弟」についてじっくり焦がしながら語っていきたいと思う。
アニメも3周くらい視聴、全巻持ってるガチ勢のため1記事だと語り足りないと悟った。
そのため「無職編」「閉鎖空間試験編」ってな具合でシリーズ化して記事にまとめていく予定。
では、「宇宙兄弟」知らないよってひとのためにざっくりとあらすじを紹介する。
※ 「宇宙兄弟」感想一覧はこちらからどうぞ→[「宇宙兄弟」全力レビュー&感想まとめ]
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「何があるのかざっくり見たい」という方は、先にこっちから眺めてもOK。
30代無職男の再起――俺たちは何度でもやり直せる
主人公・ムッタは、かつて弟・ヒビトと一緒に宇宙を目指していた。
でも大人になった彼は、夢を忘れ、会社をクビになり、完全に詰んだ30代。
「オレの人生、こんなはずじゃなかった」
──そんな彼が、弟の活躍と母に背中を押されて、もう一度“宇宙飛行士”を目指し始める。
無職編――“どん底”は本当にただの落ちこぼれか?
世間でよく言われる「落ちこぼれの元サラリーマン」って紹介、正直ぬるすぎる。
こちらから見れば、ムッタはガチのエリートだ。
現実のムッタは、“超優秀なエリートサラリーマン”だった
- 大手自動車メーカー勤務
- 車のグッドデザイン賞まで取るデザインマン
- 「夢を諦めた」っていうけど、実際は社会人としてバリバリ評価されてた男
それでもどん底に落ちる理由
- 「比較対象が宇宙飛行士の弟」という地獄の兄貴ハードモード
- どれだけ実績あっても、自分で自分を卑下し続ける生き物になってしまう
- エリートなのに自分の価値を信じ切れない――これがムッタの最大の人間臭さ
どんなに能力があっても、
「自分には無理だ」「どうせ俺なんか」って殻を破れなければ、人生は一瞬で詰む。
ムッタの本当の地獄は「落ちこぼれ」じゃない。
「自分で自分の可能性を殺す」ことにある。
ここで共感できるやつが“人生逆転”できる
ここで自分も変われるはずだって本気で思えたとき、逆転のスタートラインに立てる。
普通は「才能ないから負ける」って思うけど、ムッタみたいに持ってるくせに殻破れないやつの方が多い。
ムッタは元から負け犬じゃない。「自分を認められなかった」ってだけの話。
それを自分ごととして受け止められるやつだけが、本気で「自分を焼き直す」資格があるんだよ。
本当の夢に向かって歩き出す編──人生のリスタートボタンは、いくつになっても押せる
社会的には「無職」「30代」「過去の栄光に縋るだけの人間」。
ムッタが本当に再起動する瞬間は、弟や母親の後押しが引き金になった。
弟・ヒビトの存在
「兄は弟より先に生まれた分、弟より先を行かなきゃならないんだ。」
- 自分よりも先に宇宙を目指し、夢を叶えた弟
- でも、その背中を見て“もう一度やろう”って決められたのは、ムッタが「兄貴」でいたい気持ちが消えなかったから
宇宙兄弟・母親の本当の後押し(団子的解釈)
- 母親は基本「ムッタを否定しない」「いつでも帰ってきていいという安心基地」を無言で用意してくれる存在
- 直接的な励ましじゃなく、自然体で「好きに生きなさい」オーラを出してるタイプ
- こっそりJAXAに履歴書を出したことでムッタは一歩を踏み出すことができた。
ムッタ、一歩を踏み出す
ムッタは、弟と母親の存在に背中を押される。ヒビトの「兄貴も、もう一回宇宙を目指せよ」って本気の目。
そして、母親の何も言わないけど全部わかってるみたいな包容力。
家族が「何も責めない、何も期待しない、でも全部味方でいてくれる」。
そのバグレベルの環境チートが、どん底ムッタの再起動スイッチになる。
団子的には、『こんな恵まれた環境そうそうねえぞ』って内心ツッコミつつも
それでも一歩踏み出せる勇気をもらったムッタにだけ人生逆転の資格があると思ってる。
名言コーナー【宇宙兄弟・無職〜再起動編】
①「今のあなたにとって、一番金ピカなことは何?」
JAXA書類審査に通ったムッタ。でも、どうせ無理だとビビる。そんなムッタの背中を、天文学者シャロンがぶっ叩く。
団子的解説:
この言葉、ただの応援メッセージじゃない。
大人になればなるほど「失敗しない」「できそうなこと」ばかり選ぶようになる。
でも、「本当に欲しいもの(金ピカ)」にだけは腹を決めて向かわないと手に入らない。焦げ団子的には、「今の自分が一番欲しいものから逃げるな」って強烈なビンタ。
大人の理性も計算もぶっ壊して、今だけは本能で選べという号令。
②「上手くなくても間違ってもいいのよムッタ。音を出さなきゃ音楽は始まらないのよ」
同じくシャロンの名台詞。ムッタが「できる・できない」にとらわれて立ち止まったときの救いの一言。
団子的解説:
「上手くなくていい」「とりあえずやれ」なんて言葉、普通は軽く聞こえる。でも、人生ガチ詰みした人間にはこれが刺さる。
正解より行動――結果は後からついてくる。焦げ団子的には、「始めなきゃ始まらない」っていうシンプルな真理を本気で信じられる奴だけが夢をつかめると思ってる。
③「メロディなきメロディを奏で、道なき道へ行こう。そこに俺にとって一番の金ぴかがあるのだ」
ムッタの独白。道なき道へ踏み出す決意を表現した一言。
団子的解説:
答えなんてなくてもいい。自分の道は自分で奏でる。振り返って「何が一番金ピカか?」なんて悩んでも意味がない。
自分だけのルートに踏み出したやつにしか見えない景色がある。そういう奴の背中にしか本当の熱を感じない。
④「みんなよりシャンプーが良く泡立ちます」
JAXA面接で「最近自分で発見したことは?」と聞かれたときのムッタのぶっ飛び回答。
団子的解説:
普通だったら「短所を長所に」「仕事の話を…」と無難に答えるところを、ムッタは全力でどうでもいい自分の事をぶち込む。これこそ、「自分らしさ」とか「他人に媚びない強さ」の象徴。
面接で空気読まずに泡立てるムッタ、最高だろ。
⑤「もっと張り合えよ。つまんねえよ。」
ヒビトのガチ叱咤。兄貴のヘタレぶりに突き刺した一言。
団子的解説:
弟のくせにめちゃくちゃ図星を突いてくる。「張り合う」=本気でぶつかるってこと。
大人になると「まあ、いいや」「どうせ勝てない」って言い訳ばっかりになる。ヒビトのこの言葉は、ムッタだけじゃなくて大人になって守りに入ってる全員へのぶん殴りだと思ってる。
団子的まとめ/「これから読む人へ」メッセージ
「宇宙兄弟」って一見、夢を諦めた大人の物語に見えて、実はどん底からもう一回走り出す奴のリアルな話だ。ムッタは落ちこぼれでもなんでもない。
大手企業で成果も出してるし、家族のサポートにも恵まれてる。
でも、自分で自分の可能性を殺しかけた殻の中の天才だ。結局、「どれだけ才能や環境に恵まれてても、『やる』と決めなきゃ始まらない。自分で動き出した瞬間、人生は何度でもリセットできる。
焦げ団子的には、「できるかできないか」じゃなく、「今、一番金ピカなこと」に全力でぶつかれる奴だけが逆転できる。
この記事を読んで「自分もまだ終わってない」って思えたやつ、
次はお前の番だ――
人生のどん底からもう一回だけ火をつけてやれ。
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