都会の夜は恐ろしい──。
焦げ団子は、道端でやたらと人に声をかけられる体質らしい。
この間も初めて行った街で道を聞かれたし、駅では外国人に「この電車、〇〇駅まで行きますか?」と聞かれるのなんて日常茶飯事。
気を抜いてたら「カットモデル興味ありませんか?」なんて美容師に声かけられることもある。
……まあ、それくらいならまだいい。
けれど、夜の渋谷は別世界だ。
オオカミたちが、油断した獲物を探して目を光らせている。
今回は、焦げ団子が実際に遭遇したナンパの数々を「ネタ」と「注意喚起」両面から、団子的にぶった切って紹介していこうと思う。

団子だと思って油断してると痛い目見るぞ。
第1章:食べ物で釣ってくるタイプ
ここからは、団子が実際に出会ってきた「謎のナンパ野郎たち」の実例を章ごとに紹介していくよ。
まず最初は、食べ物で釣ろうとしてくるタイプから。
焼き芋で釣ろうとした男


「ねぇ、一緒に焼き芋食べない?」
──渋谷の夜道で突然そう言ってきた男。手には焼き芋が2本。
さつまいもが湯気を立てていて、こっちは戸惑うしかない。
団子は確かに団子だけど、食べ物で釣れるほどチョロくはない。
寒い日だったとはいえ、初対面で焼き芋2本ぶら下げて近づくのは謎すぎる。
そのセリフ、戦後の配給か何かか?



食べ物渡されても心までは焼けないぞ?
「いい飲み屋あるよ」で釣ろうとする男


次は、道に迷っていたときに声をかけてきた男。
「この辺にいいバーがあるんですけど、今から一緒にどうですか?」
──時刻、20時。
団子はジム帰りで、完全に帰宅モード。
何が「今からいいバー」だ。寝るんだよ。
しかも夜のバーで知らない男と酒飲むとか、警戒心ゼロの女子以外無理だろ。



団子差し出されてもついていっちゃだめ!
外国人の「お礼にお茶しましょう」
団子が外国人に「〇〇駅に行きたい」と聞かれ、丁寧に案内したときのこと。
Do you wanna grab a tea together?
「アリガトウ。キミ、トテモシンセツ。チャ、シマショウ!」
いや、そっちの文化だと親切にされたらお礼に食事みたいなノリあるかもしれんけど、案内しただけでお茶デート確定演出にはならないんだよ日本は。
しかも最後の握手、なぜかめちゃくちゃグリップ力が強い。
外国人あるあるかもしれんが、手を離してほしい気持ちが伝わってない。
団子は静かに手を抜き、電車に乗り込んだ──
お礼は言ってくれていいけど、次のステップに勝手に進まないでほしい。
第2章:運命って言っとけば落ちると思ってるタイプ
ナンパってのは基本、話しかけるまでが勝負だ。
でも中には、話しかけた瞬間に運命のハンコ押してくる奴らがいる。
以下、団子的にヤバかった事例をピックアップする。
思わず声をかけてしまいました。これって運命ですか?男


渋谷の駅構内を歩いていたときのこと。
突然、すれ違いざまの男性にこんなことを言われた。
「あの、思わず声をかけてしまいました。…これって運命ですか?」
…誰に運命の相談してんだよ。
立ち止まっただけで恋が始まる系マンガの読みすぎじゃない?



1日に何人の運命の人に会ってるんだろうか。
コート貸してくださいよ!囲み脱がせ男
これは本気でヤバかった案件。
夜の渋谷、人混みの中でいきなり5人組の男に囲まれる。
「寒いからコート貸してくださいよ〜」とか言いながら、なんと焦げ団子のコートを脱がそうとしてきたのだ。
いやいやいやいやいや!!!!!
どういうノリ??
ギャグとしてもアウトだし、冗談でもやっちゃダメなやつだし、一歩間違えば事件やんけ。
しかもこっちはピチッとコート着とるし、寒いのはこっちだよバカタレ。



お前のコートよこせや。
第3章:「知らんのに知り合い面」付きまとい系ホラータイプ


ナンパの中でも、じわじわゾッとするのがこのタイプ。
一切面識がないのに、まるで旧友かのようなノリで話しかけてくる。
気づいた時にはすでに距離感ゼロで並走されてたりする。
夜のセンター街、突然の馴れ馴れしさMAX男
人混みの中、ふと視線を感じたと思ったら――
突然見知らぬ男が、まるで知り合いかのように話しかけてきた。
「あ、どうも!この辺よく来るんですか?」
「おいくつですか?」



いや、知らんて。誰やねんお前。
知り合い面すれば仲良くなれると思ってんのか?
それともどこかで一度でも目が合った記憶改ざんでも起こしてんのか?
改札までペラペラ追跡トーク
普通なら適当にあしらえば終わる――はずが、こいつ、改札までついてきた。
「あの、よかったらお茶でもどうですか?」
いや、怖ぇよ。
こっちは完全に逃げ腰、あと数歩で駅員に駆け込もうとしてたレベルだぞ?
「忙しいので…」と全力で断ったところで、ようやくどこかへ消えていった。



マジで勘弁してくれ
第4章:団子的まとめ──「声をかけられた」だけで舞い上がるな


都会には、ほんとにいろんな人がいる。
道を聞いてくるだけの人もいれば、明らかに距離感バグってる人も混ざってる。
大事なのは、「相手がこっちのことを何も知らない段階で、どれだけ距離を詰めてこようとするか」ってとこ。
出会って2秒で「これって運命っすよね?」って言ってくる人とか、焼き芋やらカフェやらで釣ろうとしてくる人、さらには知り合いのテンションで改札までついてくる人とか。



……いや、誰だお前。
こっちが「は?」ってなる前に、なぜ君はそんなに仲良くなったつもりなんだ。
でもよく考えたら、「君自身」に惹かれてるんじゃなくて、「たまたまそこにいた都合のいい人」に惹かれてるだけってパターン、多いよね。
なんならこっちがちょっと無言で立ってただけでも、「雰囲気がいいと思って…」とか言ってくる人、いる。いや、知らんがな。
もちろん、ナンパ全否定じゃない。
でも自然な出会いって、もっとじわじわ来るもんじゃない?
同じイベントに何回か参加して、ちょっとずつ話すようになるとか。
共通の趣味とか、空気感とか、そういうのから始まるやつ。



いきなり好意フルスロットルで来る人は怪しい。
だってさ、「好きです!」って言われたとして——
君は私の何を知ってそう言ってるんだよ?って、まず聞きたくならない?
団子的まとめ
ナンパは唐突に、そして理不尽にやってくる。
焼き芋で釣られそうになったり、運命って言われたり、コート脱がされそうになったり、駅までしれっとついて来られたり……
夜の渋谷は、まさにナンパサバイバルバトルロワイヤル。
でもね、冷静に考えてみてほしい。
こっちの趣味も性格も名前すら知らない段階で「可愛い」「運命」って言ってくる人が、本当に君自身を見てると思う?
そんなの、どこかの誰かでも成立するセリフじゃん。
口だけならAIでも言える。
誰でもいいから隣にいてほしいだけ。君じゃなくてもいいやつ。
団子は、そういう雑な好意を真に受けて、その場の空気に流されてしまう人が減ってほしいと願っている。
もちろん、誰かと仲良くなるのに時間かけすぎても機会は逃すかもしれない。
だけど——
本当に大事な出会いは、「安心できる距離感」で、ちゃんと育つ。
焦らなくていい。
妙な運命論を振りかざしてくる人より、地味でもこっちの話をちゃんと聞いてくれる人の方が、よっぽど「運命」かもしれない。



君を本当に大切に思っている人間は軽々しく愛を語らない。
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