【感想】『ランペイジ』はロック様とゴリラを愛でる映画。脳みそを空っぽにして「街破壊」を楽しむ贅沢な時間

【感想】『ランペイジ』はロック様とゴリラを愛でる映画。脳みそを空っぽにして「街破壊」を楽しむ贅沢な時間

今回は映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』の感想を書いていく。

ざっくり言うと、「遺伝子実験の事故で巨大化&凶暴化した動物たちが街をぶっ壊し、その暴走をロック様(ドウェイン・ジョンソン)とゴリラのジョージが止めにいく」映画だ。

真面目な科学映画でもなく、シリアスな怪獣ドラマでもない。最初から最後まで、筋肉と巨獣とビル破壊をひたすら見せてくるタイプのポップコーン映画だと思っておけばだいたい合っている。

焦げ団子

ここからは内容に触れるので、一応ネタバレありで。

目次

ランペイジ 巨獣大乱闘|ネタバレあらすじ

ロック様演じるオコイエは、霊長類学者であり元特殊部隊というよくばり設定の男だ。

彼はサンディエゴ動物園で、ホワイトゴリラのジョージと心を通わせながら暮らしている。手話で会話できるくらい仲が良く、ジョージもいたずら好きだけど根は優しい。

そんなある日、宇宙空間で行われていた違法な遺伝子実験が事故を起こし、その実験装置のカプセルが地球に落下する。落ちた先で動物たちが謎のガスを浴び、ジョージを含めた数匹が異常なスピードで巨大化していく。

巨大化したジョージは暴走し、やがてオオカミ型、ワニ型の怪獣も登場。裏で糸を引いている悪徳企業は、自分たちの責任を隠そうとして、逆に怪獣たちを街へ誘導する始末だ。

シカゴの街を舞台に、ビルをなぎ倒しながら暴れる怪獣三つ巴。その中を、オコイエたちがどうにかして止めようと走り回る──というのがおおまかな流れだ。

ランペイジ 巨獣大乱闘|感想

キャストとゴリラを見る映画だ

正直なところ、『ランペイジ』はストーリーの完成度で見せる映画ではない。

焦げ団子

団子的には「ロック様と白いゴリラが並んで画面に映ってるだけで元が取れてる映画」だと思っている。

ロック様はいつも通り、常識外れのフィジカルと妙に真面目な雰囲気で画面を支配してくる。もともと動物好きの学者設定なのに、途中からほぼアクションヒーローとして殴る・飛ぶ・撃つを全部やっているところが笑えるけど、そこも含めてお約束だ。

一方でジョージは、巨大化してもちゃんと「ちょっとひねくれた相棒キャラ」として機能していて面白い。

最初に出てきたときから、いたずらで人をからかったり、ロック様をからかう表情が完全に人間くさい。そのキャラが巨大化してビルの横に並ぶと、一気に“怪獣映画”としてのスケールに化ける。このギャップが、本作のいちばん分かりやすい快感ポイントだと思う。

怪獣三つ巴と街破壊の気持ちよさ

怪獣映画として見たとき、個人的においしいのは「ゴリラ・オオカミ・ワニ」の三つ巴だ。

どれも元はただの動物なのに、遺伝子操作でそれぞれ違う方向に盛られていて、動きにちゃんと個性が出ている。

ビルの谷間を飛び跳ねるオオカミ、地面をえぐりながら進むワニ、それと殴り合うジョージ。

シカゴの街はいい迷惑だが、画面的には「これぞ怪獣大乱闘」という感じでわかりやすく楽しい。物理法則はたまにお休みしているが、そこを真面目に気にし出したら負けだ。

爆発、崩壊、ビルのガラスが派手に割れるカットも多くて、脳みそオフで眺めるぶんにはかなり満足度が高い。

ちゃんとCGにお金が乗っているので、怪獣がビルにぶつかったときの質量感はそれなりに説得力がある。B級ノリの脚本に、A級のVFXを乗せてるタイプの映画だ。

ツッコミどころを楽しめるかどうかで評価が変わる

もちろん、真面目な目線で見るとツッコミどころはいくらでもある。

遺伝子実験の説明は雑だし、「それはさすがに死ぬだろ」という高さから落ちてもロック様はケロッとしている。悪役の企業も、もはや人間離れしたバカっぷりで突き抜けている。

でもこの映画は、そこを笑いながら楽しめるかどうかで評価が変わるタイプだと思う。

リアリティより、「巨獣とロック様が全力で暴れる画」を見に行く映画なので、「設定が甘い」とか「脚本が雑」とか突っ込むと、そもそも土俵が違う感じがする。

焦げ団子

団子的には、「疲れた夜に何か流したい」「ストレス解消にビルが壊れるのを眺めたい」ときにちょうどいい一本だと感じた。

思考停止で見ても話についていけるし、ちょっと席を外しても致命的な情報を見逃したりしない安心感もある。

まとめ|ロック様とゴリラに全てを任せる映画

『ランペイジ 巨獣大乱闘』は、一言で言うと「ロック様と巨獣たちに全部任せて、ポップコーン食べながら眺める映画」だ。

ストーリーにものすごい深みがあるわけでもなく、メッセージ性が強いわけでもない。

その代わり、巨大ゴリラとロック様のバディ感、怪獣三つ巴、街破壊VFXという「観たいもの」をちゃんと順番に出してくれる。

真面目な映画を観る気力はないけど、何か派手なものが見たい夜。

頭を空っぽにして、ドカンドカンとビルが壊れていく映像に浸りたいとき。

そういうときに選ぶと、かなりちょうどいい一本だと思う。

焦げ団子

団子的評価としては、脚本:ふつう、映像とキャラ:かなり楽しい。

ロック様とゴリラが画面いっぱいに並んでるだけで笑顔になれる人には、わりとおすすめだ。

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