注射はなぜこんなに痛いのか?――医学が進歩しても“チクッ”が許される理由

「ちょっとチクっとしますね〜」

って言われた瞬間にわかる。
絶対“ちょっと”じゃねぇ。


注射。
いや、わかるよ。医療に必要なのは百も承知。
でもあいつら、針のくせに毎回確実に人の精神を削ってくる。


しかも自分、過去に採血後、電車でガチで倒れたことがある。

採血後、電車に揺られながら立っていると
目の前が一気に緑、耳鳴り、汗ダラッダラ。
あ、これ終わるかも」って思った瞬間にはもう意識スーッて落ちてた。

以来、採血はもう寝ながらじゃないと無理

「すみません…採血、ノーマルスタイル(座位モード)だと倒れるんで…」って言いながら、
仰向けで腕差し出すスタイルがデフォ。

それでも看護師さんは明るく言う。

じゃあちょっとチクっとしますね〜^^

……
いや、ほんま誰が最初にそのセリフ作ったんだよ。

どのチクがこんなにズキズキしてんだよ。


医学は進歩してるはずなのに、
この注射痛すぎ問題だけは昭和のままアップデートされてない気がする。

今回はそんな注射の痛みについて、
団子的にちょっとひねくれた視点で全力でブッ刺さっていく。


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目次

注射はなぜ痛いのか?――針だけじゃない“痛みの正体”

そもそも、「注射が痛いのは針が刺さるからでしょ?」って思ってる人。

惜しい。
半分正解、半分不正解。


注射の痛みって、針の先っぽの物理攻撃だけじゃない。

実際に痛みとして感じるのは、

  • 皮膚(表皮+真皮)の神経センサーをいきなり突き破るショック
  • そのあと筋膜や血管の内部の圧力変化
  • さらに脳が勝手に増幅してくる「来るぞ…来るぞ…」っていう予期不安コンボ

で、採血と予防接種でも地味に種類が違う。

  • 採血→血を「抜く」タイプの圧変化
    → スポッと抜けた感があるけど、奥の血管壁に刺すから意外と響く
  • 予防接種→液体を「入れる」タイプの内圧上昇
    → 筋肉注射だと「奥でモヤッと広がるような痛み」がくる

しかも「採血?余裕っしょ」って思ってたら、
腕真っ赤になってずっとズキズキが続くこともあり、

痛みって、“終わった後もじわじわ続く系”がいちばん性格悪い。


まとめると:

注射の痛みって、「針のせい」だけじゃない。

神経・圧力・脳内の警戒アラートが三位一体になって起こる、
高性能な人体のフル反応
なんよ。

…ほんと余計なとこだけ連携プレーしてくるな、人間の体。

「じゃあ細くすりゃいいじゃん」と思ったあなたへ

注射が痛いなら「針を細くすればよくね?」って思うやつ、絶対いる。

わかる。自分も昔はそう思ってた。
蚊の針くらい細くなれば、さすがに無痛なんじゃ?って。


ところがどっこい。
採血界隈、そんなに甘くなかった。

たしかに、針を細くすれば皮膚を破るときの痛みはマシになる。

でもな…
採血って、「そこそこ大量に血を引っ張る」っていう目的がある。


つまり、
細い針=血が全然引けない or めちゃくちゃ時間かかる。

しかも、時間かければいいってもんでもない。

  • 血が固まりやすくなる
  • 患者がぐったりしてくる
  • 針がズレたらやり直し地獄
  • そのくせ「ごめんなさい、もう一回刺しますね☆」とか言われる

…その場の空気の痛みのほうが強ぇよ。


極細針は美容点滴とかインスリン用とか、“微量用”の世界では大活躍してる。

でも採血や予防接種みたいな“実用注射”には、
「太さと効率のバランス」っていう現実がある。


要するに、

細すぎても詰まる。
太すぎても叫ぶ。

「痛くない針」ってのは、ある種“幻想のバランス芸”なんだよな。

痛くない注射は、なぜまだ開発されてないのか?

ここまで医学進歩してるくせになんでまだ“痛くない注射”って存在しないの??

マジで不思議じゃない?
iPS細胞とか再生医療とか言ってる時代に
いまだに「チクッとしますね〜」って昭和スタイルってどゆこと。


実はこれ、医療現場でもめちゃくちゃ研究されてる。
痛くない注射、もう構想としては何十年も前からある。

たとえば:

◆ ① “マイクロニードル”っていう極小の針型技術

  • 皮膚にチクっとするんじゃなくて、
     “ほとんど感じないレベルの微細な突起”で薬剤を浸透させるやつ
  • ワクチンやインスリンで研究進んでる

→ でもまだ「大量に使えるほど量が打てない」+「高い」+「実験段階が多い」

◆ ② 針なし注射(ジェットインジェクター)

  • 空気圧で薬剤を皮膚に押し込む
    針使わないのに打てる夢の技術!

→ でも:

・音がデカい
・「痛みがない」と言われつつ、「普通に痛い」って声も多い
・皮下出血リスクや誤作動の問題あり

◆ ③ 麻酔入り注射

  • 「注射の前に麻酔かければいいじゃん」理論
    → 麻酔塗る時間+コスト+逆に痛みを増やすケースあり
    → ついでに言うと「麻酔注射」が一番痛いって地獄パターンもある

🔧 結局なにが問題かというと:

  • 医療って「コストと効率」もシビアな現場
  • 特に予防接種・採血みたいな大量に打つ系はスピード命
  • 「無痛」と「実用性」がまだ完全に両立できてない

つまり:

「痛くない注射」は、
技術的には存在する。でも“現場で実用化される注射”にはなってない。

理由はだいたいこのへん:

  • 高い
  • 遅い
  • 細かいトラブルが多い
  • 規模感的に合わない
  • 普及させるにはさらにお金と時間がいる
  • 今でも「ちょっとチクっとしますね」で済んでるから、誰も大きく騒がない

団子的に言うならこう:

技術はある。
でも現場は「まあ、我慢してもらえるならいいか」で回ってる。
人間の忍耐に甘えてるタイプの進化止まり。

注射はなぜ“怖いもの”として定着してしまったのか?

注射って、物理的に痛いだけじゃない。
“精神的にも怖い”っていう属性が、もはや初期装備でついてる。

でもさ…
いつからそんな「ラスボスみたいな扱い」されてんの?


正直、思い当たる節はある。
子どもの頃の、学校の予防接種。

  • 体育館で並ばされる
  • 無表情な白衣の大人が無言で消毒
  • 泣いたら恥ずかしい」空気が流れ
  • 「泣いたヤツの名前、翌日まで残る」みたいな謎の都市伝説
  • そしてあのバネ注射機

あの時間、痛さ以上に“空気の恐怖”が支配してたよな。


だから大人になると「怖がる自分=恥ずかしい」ってなる。

でもさ。
実際怖いし痛いんだよ。
恥ずかしがることじゃないだろ。


それどころか、
病院側すらその前提で動いてる節がある。

  • 「ちょっとチクっとしますよ〜」
  • 「気をそらしておきますね〜」
  • 「はい、終わりましたよ〜、頑張りましたね〜」

→ これ、全員が“注射=怖い”ことを暗黙の了解として動いてる構造。

つまり注射って、

「痛い」じゃなくて「怖がられるべきもの」として
半分文化化しちゃってる存在
なんだよな。


本来、ただの医療行為なのに、
ここまで感情乗っけられてる処置ってそうそうない。

打つほうも構えてるし、
打たれるほうも構えまくってる。
全員が“怖い前提”で空気を作ってる医療儀式、それが注射。


団子的に言うならこう:

注射の怖さって、痛さ×空気×記憶のフラッシュバック。
実際のチクより、その“構え”の方がキツいまである。

団子的まとめ:いくつになっても怖いもんは怖い

わかってる。
注射は医療に必要だし、看護師さんたちもすごく丁寧にやってくれてる。
医学も進歩してる。研究もされてる。

…されてるけどさ。
それでも納得いかねーんだわ!!


なにが「ちょっとチクっとしますね〜」だよ。
その“ちょっと”で、電車で倒れてんだからな?


こっちはもう寝ながら採血するレベルでビビってんのに、
あっちは涼しい顔でガチッとベルト締めてきて、
「はい、ちょっと力抜いてくださいね〜」とか言うんだよ。

力なんて抜けるか。
抜けたら血も魂も抜けるわ。


医学が進歩して、手術はロボットがやるようになって、
AIで病気予測できるようになって、
それでもまだ、注射は痛いままって、どういうこと?

無痛注射の技術はあるのに、
「高いから」「手間がかかるから」「まあ我慢できるでしょ」って理由で、
いまだに旧式のチクッと地獄が現役とか…人類どんだけ我慢に甘えてんの。


しかもその痛み、物理だけじゃないんだよな。

  • 痛みの直前にやってくる緊張感
  • 過去の嫌な記憶がフラッシュバックしてくるあの感じ
  • 「怖がるのダサいよね」みたいな空気で感情すら抑え込まれるあの謎ルール

いや、怖がっていいだろ。
あれ、普通に刺してんだぞ?
“針で刺す”って人類にとって怖い行為じゃなかったっけ?」って原点に戻りたい。


団子的に言わせてもらうと、

注射が痛いの、仕方ないってのはわかる。
でも“これが当たり前”みたいな顔されるのは、どうしても納得いかねえんだよな!!!


ちょっと技術者全員で、「蚊レベルの無痛注射」ほんとに本気出して開発してくれ。
団子はそれが実現する日まで、寝ながら採血で命つないでくから。


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