焦げ団子 鏡餅Ver新年、あけましておめでとうございます!
2026年、はじまりましたね。
現在でこの焦げブログも開設半年…まだまだ小規模ですが、ぼちぼちと更新していきますので今後ともよろしくお願いいたします。
さて、今回はそんな新年にふさわしいこの話題「年越」。
年越しって、冷静に考えると不思議なイベントだ。
日付が1日進んで年が変わるだけなのに、なぜか全人類がソワソワする。
急に「今年こそは」みたいな顔をし始めるが、三が日がすぎると元通り。
でも、世界中を見てみるといろんな年越しの方法がある。
だいたい食ってるし、だいたい儀式してる。
日本なら年越しそば。海外にも「これを食べると運が良くなる」系の縁起メシが山ほどある。さらに、皿を割ったり、海に何か投げたり、丸いものを飾ったりと、謎のルーティンまでセットで付いてくる。



というわけで今回は「世界の年越しルーティン、だいたい食い物と儀式」という視点で、軽く世界旅行していこうと思うぞ!
世界の年越し、まず食う|各国の縁起メシ文化
年越しに食べ物が絡むのは、日本だけじゃない。
むしろ世界中が「とりあえず縁起の良さそうなものを口に入れて安心する」方向に収束してる。



人類、節目に弱い。だから食う。
そしてだいたい理由がかわいい。縁起って、9割が連想ゲームでできてる。
スペインの年越しはぶどう12粒|鐘に合わせて食べる理由


スペインの年越しで有名なのが 「12粒のぶどう(Las doce uvas de la suerte)」。
やることはシンプルで、0時の鐘が12回鳴るあいだに、ぶどうを1回につき1粒食べる。12粒=これから来る12か月分で、「1か月ずつ運を確保していく」タイプの縁起担ぎだ。
この儀式が全国規模でイベント化してる象徴が、マドリードのプエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)の時計。
ここで鳴る鐘(カンパナーダス)に合わせて、広場でも家でも、国民が一斉にぶどうチャレンジを始める。
年越しが「静かな瞬間」じゃなくて、秒単位の競技になるのがスペインの良さ。
で、なんでそんな習慣が根付いたのかというと、由来には諸説あるけど、よく語られるのは 1909年にアリカンテ周辺でぶどうが大豊作→販売促進で年越しにぶどうを食べようが広まった、っていうやつ。
縁起というより、現実が強い。縁起ってだいたい、最初は現実。



年越しの瞬間に「12粒完食レース」を全国民にやらせる発想、陽キャ国家すぎる。詰まらせないようにだけ注意。
アメリカ南部の年越し料理|ブラックアイドピーズとコラードグリーンの意味
アメリカ南部の年越し飯で強いのが、ブラックアイドピーズ(black-eyed peas)+葉物野菜(collards など)の組み合わせ。
いわゆる「ホッピン・ジョン(Hoppin’ John)」として、豆と米と豚肉を一緒に食べる形も定番で、「新年に食べると縁起がいい」側に置かれてる。
で、この文化が面白いのは、縁起が連想ゲームじゃなくてセット販売になってるところ。
- 豆(ブラックアイドピーズ)=コイン(小さく丸い=小銭っぽい)
- 葉物(コラードグリーン等)=紙幣(緑=グリーンバック連想)
- さらに コーンブレッド=金(ゴールド) まで足して、“金運コンプリート編”になることも多い
極めつけに、豚肉が入ると「豚は前に進む(後ろに下がらない)」みたいな意味を背負わされがちで、縁起がどんどん拡張していく。
こういうの、いったん定着すると勝手に要素が増える。縁起文化はDLC方式。
あと一応、背景としてはブラックアイドピーズ自体がアフリカ由来の食文化・歴史とも結びつきやすく、南部で「新年の縁起飯」になっていった文脈も語られることがある。



アメリカ南部の年越し、金運ビルドが露骨で好き。こっちはそばで「長く生きたい(切実)」って祈ってるだけなのに。
イタリアの年越しはレンズ豆|金運を呼ぶ「コイン」フードとソーセージ


イタリアの年越し飯で強いのが、レンズ豆(lenticchie)。
理由はシンプルで、小さくて丸くて平たい――古い硬貨みたいだから「金運・豊かさ」の象徴になった。
しかもこの縁起、ふわっとした民間伝承じゃなくて、古代ローマで“レンズ豆入りの小袋(財布みたいなやつ)を贈って、金に変わりますように”と願った…みたいな由来まで語られてる。



縁起メシのくせに歴史が地味にガチ。
さらに多くの家庭でセットになるのが、コテキーノ(cotechino)やザンポーネ(zampone)みたいな豚のソーセージ系。
レンズ豆で「お金」、豚で「豊かさ・ごちそう感(脂=繁栄)」を盛って、年越しを縁起と満腹の二段構えにするやつ。
だいたい年越しディナーの終盤〜0時前後に食べる流れが定番。
結論:うまそうだから勝ち。続く儀式は強い。



縁起担ぎって結局「それっぽい理由を付けて、ごちそう食う口実」なんよ。最高。
日本の年越しそば|なぜ年末にそばを食べるのか(定番の意味)
そして我らが日本は年越しそば。
細く長く…みたいな話は王道すぎるけど、王道は強い。なんだかんだで、ちゃんと気持ちが整う。
年末って、良くも悪くもいろいろあった一年の“終わり”だから、区切りの儀式が欲しくなる。
年越しそばは「よし終わった、始まる」ってスイッチとして優秀なんだよな。胃袋で押せるから。



人類は気持ちを切り替えるために麺を食う。最高に平和。
次に儀式する|世界の年越し「謎ルーティン」
食ったら終わりじゃない。人類はさらに「行動」で年越しを固定しようとする。
年が変わるって抽象すぎるから、手足で実感を作りにいく。ここが面白い。
年越しはイベントというより、脳内の切り替えスイッチを押すための儀式セットなんだ。
デンマークの年越しは皿を割る|厄落としと祝福が同居する習慣


デンマークには年越しに皿を割る習慣がある。
友達や近所の家の前に皿を投げて割る…みたいな話で、やってることだけ聞くと治安が終わってる。
でも中身はわりと真面目で、発想としては「厄を割って捨てる」に近い。
さらに割れた破片が多いほど「お前、好かれてるぞ」「今年ツイてるぞ」みたいな意味合いにもなるらしい。厄落としと祝福が同居してるのがポイント。
つまり、年越しの瞬間にやりたいことって結局これなんよ。
去年のイヤなものを外に出して、今年の運を可視化して安心する。
人類は節目に弱いから、こういう物理で気持ちを片付ける。



友情の証拠が「皿の破片」なの、だいぶおもしろい(掃除担当に幸あれ)。
ブラジルの年越しは海で7回跳ぶ|白い服・波・花のルーティン


ブラジルの年越し(Réveillon)は、ざっくり言うと「海に集まって縁起行動する祭り」だ。
特に有名なのが、白い服でビーチに行くやつ。白は平和や刷新の象徴として扱われがちで、年の切り替わりに合わせてリセット感をまといにいく。
で、ここからが本題。やることが強い。
まず 「7つの波を跳ぶ」。年が変わる瞬間に海に入って、波を7回ジャンプしながら願い事をする、みたいな習慣がある。7という数字が効いてるのも含めて、完全に縁起ルールができあがってる。
さらに、海に白い花を流す(場合によっては小さな贈り物も)。これはイエマンジャ(Iemanjá)という“海にまつわる存在”への捧げものとして語られることが多くて、年明けに「守ってね」「今年も頼むわ」っていう気持ちを海に渡す感じ。
つまりブラジルの年越しは、白を着る → 海へ行く → 7回跳ねる → 花を流すみたいに、儀式としてちゃんと手順がある。
年が変わるって実感のない出来事を、体と目で「変わった」って確定させにいってるわけ。人類、節目に強制的な演出が必要。



団子も海でジャンプするから願い事叶えてくれる?
スコットランドの年越し「ファースト・フッティング」|最初の来客で運勢が決まる理由
スコットランドの年越し(ホグマネイ)で有名なのが 「ファースト・フッティング(first-footing)」。
年が明けて最初に家の敷居をまたいで入ってくる人が、その家の一年の運を決める——という縁起担ぎだ。
面白いのはここからで、ただ「最初に来た人」じゃない。
伝統的には、最初の訪問者は暗い髪の男性が縁起が良い、とされることが多い(地域差あり)。
そして手ぶらはNG。
ファースト・フッターは、石炭(家の暖かさ)・ショートブレッドやブラックバン(食べ物)・ウイスキー(陽気さ)・塩(健康や味)・コイン(繁栄)みたいな象徴アイテムを持ってくる。



正月に誰かんち行く時、めちゃくちゃ気ィ使いそう!!
家側は飲み食いでもてなして、乾杯して、新年を「よし始まった」って確定させる。
つまりこの儀式、スピってるというより超現実的で、一年のスタートを「良い訪問」「良い贈り物」「良い乾杯」で始めたいっていう、人類の願望を制度化したやつ。
なぜ人類は年越しに食って儀式するのか|節目の不安を処理する仕組み
日付が変わるだけ、って言えばそれまで。
でも人間は、節目が怖い。というか節目って、目に見えないから落ち着かない。
年が変わる瞬間は実体がない。
0:00になったから何かが壊れるわけでも、空気が変わるわけでもない。なのに「ここで切り替えねば」みたいな気持ちだけは勝手に湧く。厄介。
だから人類は、節目を“触れるもの”に変える。
その中で食べ物は最強。縁起メシって、運を呼ぶためというより、自分の気持ちをスタート地点に運ぶための装置なんだと思う。
儀式も最強。割る、跳ぶ、投げる、捧げる、最初の来客を決める。何でもいいけど、体を動かすと「切り替わった感」が出て安心できる。
つまり年越しの正体って、わりとこれ。
不安を処理するための人類共通UI。



食って、よくわからんジンクス信じて「よし」って言う。これで脳が落ち着く。かわいい生き物すぎる。
まとめ|結局、みんな安心したいだけ
世界の年越しを見渡すと、やってることは国によってバラバラなのに、根っこは同じで笑う。
どの国も「節目って落ち着かねえな」を、食べ物と儀式で無理やり“形”にしてる。
縁起メシで気分を上げて、謎ルーティンで年の切り替えを体に刻む。
結局それが、人類の年越し。
さ、縁起メシで気分を上げて、謎ルーティンで年の切り替えを体に刻もうか。
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