この映画、ステイサムが全部持っていった──。
2018年公開のB級サメ映画『MEG ザ・モンスター(The Meg)』を観てまず思ったのは「サメよりジェイソン・ステイサムが強すぎる」これに尽きる。
映画が誇るメイン怪物・メガロドン。
本来なら海の支配者のはずなのに、蓋を開けてみたら、ステイサムの方が海の王だった。
この作品、ストーリーや世界観よりステイサム映画として観たほうが100倍おもしろい。
深海レスキュー映画だったことなど、誰も覚えていない。
焦げ団子つまりこの映画──サメ映画に見せかけた、人類最強の男のドキュメンタリーである。
MEG ザ・モンスター(The Meg)ネタバレあらすじ
深海の研究基地「マナ・ワン」で、海底のさらに下に未知の空間があることが発見される。
調査チームが潜水艇で探索するが、そこで遭遇したのは絶滅したはずの超巨大ザメ・メガロドン。
潜水艇はボッコボコにされ、隊員たちは深海で孤立。
彼らを救うため呼ばれたのが、元レスキュー潜水士の ジョナス(ジェイソン・ステイサム)。
過去の救出ミッションで仲間を見捨てたと責められ、引退していた男だ。
ジョナスは命をかけて救出に成功するが、「もうサメ来ないよね?だよね?」と油断してたら、研究基地の防護層を突破して メガロドンが地上海域に浮上。
ここからは完全に
MEG vs ステイサム(※周りの人間は飾り)
の構図に突入。
メガロドンは海水浴場や船を容赦なく襲い、研究チームは追跡作戦を開始するが、全部メガロドンに粉砕される。
最終的にジョナスが単身で海に飛び込み、サメの背を切り裂き、最後は素手でトドメを決めるという謎の英雄ムーブを発動。
メガロドンは絶命。チームは生還。
海には静けさが戻る。
だが──メガロドンの死骸の中から、小さなサメが一匹、海底へ泳ぎ去っていく。
脅威はまだ続くのか…?という、不穏さを残したまま物語は幕を閉じる。(続編やる気満々エンディング)
MEG ザ・モンスター(The Meg)見どころ・感想





ここからは『MEG ザ・モンスター』の感想を書いていくぞ!
① 『MEG ザ・モンスター』序盤の恐怖演出が上手い理由
MEGって、序盤は姿をほとんど見せない。これがめちゃくちゃ効いてる。
特に名シーンはここ。
あの瞬間だけはガチで震えた。ホラーとしての完成度が高すぎる。
正直、このへんまでは「お、名作くるんじゃない?」って思ってた。(思ってた。)
② メガロドン登場後のアクション要素と評価
満を持して姿を見せたメガロドン……デカい。いや、デカすぎる。
もう深海から出てきた瞬間、



どうやって今まで隠れてたんだよ
ってツッコミが止まらない。
で、そのあとモブがバンバン食われる。
船・研究者・観光客……そして仲間も。
犬が食われかけた瞬間、一番緊張感出た。
③ 主人公ジョナス(ステイサム)と作品世界のバランス
普通のサメ映画なら「やべぇ…勝てるのか…?」ってなるはず。
でも主人公がジェイソン・ステイサムなんだよ。
観客全員が察する。
あ、こいつ勝つわ
もはやBOSS戦ですら安心安全。
椅子にもたれてポップコーン食ってられるサメ映画、珍しい。
④ ステイサムの飛び込みフォームが美しすぎる
ステイサムが海に飛び込むシーン。
異様なほどフォームが綺麗。
さすが元・飛び込み選手!!!
モブが「かっこいい…」って呟くところ、100%アドリブでしょあれ。
スタッフも笑ってたはず。
⑤ 映画『MEG』のジャンル的位置づけ(ホラー×アクション)
サメ映画にはいろんな系統がある。
じわ怖リアル派(『ロスト・バケーション』)、もはやギャグ(『シャークネード』)、ショッピングモールでサメ出る狂気(『パニック・マーケット』)
で、『MEG ザ・モンスター』はというと──金も技術もあるハリウッドが中国と合同合作で本気で作ったB級映画という奇跡のカテゴリ。
サメ映画史上、ここまで高予算でバカなことをやった作品はほぼない。
だからこそ、「サメよりステイサムが怪物」という伝説が生まれた。
サメ映画の系譜で見ても異色で、B級の皮をかぶったA級エンタメという立ち位置を完全に確立している。
メガロドンは実在した?映画と現実の違い
映画を観てるとメガロドンが「潜水艦を噛み砕く・船をぶっ壊す・人間をひと呑み」みたいに、もはや神話の怪獣みたいな扱いを受けている。
でも実はこのサメ──本当にいた。
しかも恐ろしくデカい。
ただし、映画のメガロドンはそこからさらにロマン補正MAX。
現実とは少しズレている。
ここでは、数字じゃなくイメージとしてわかる例えを混ぜながらまとめる。
① 実在したのは本当。しかもデカい。
メガロドンは約360万年前まで地球の海にいたガチの古代サメ。
- 全長は 路線バス〜電車1両レベルの長さ(10〜18m)
- 歯は 手のひらサイズの包丁
- 体の重さは 25mプール1杯ぶんの水 みたいなノリ



つまり、電車サイズのサメが包丁サイズの歯を
何列も生やしながらプール丸ごとみたいな重さで泳いでた
という、地獄めいた生き物だった。
現実だけでも十分ホラー。
② 映画『MEG』はロマン派のサイズを採用してる
劇中のMEGは 23m超え。
現実の推定より確実に盛ってる。
例えると現実のメガロドン:電車1両なのに対し、映画のメガロドンは電車2両を縦につないだ大きさになっている。
そりゃ潜水艦もへし折れる。
現実では「クジラを噛みついて食べてた捕食者」なのに映画ではもう、潜水艦と殴り合いできる海のボスキャラに昇格している。
正直、「どうやって今まで海底に隠れてたん?」って疑問はあるけど、そこはロマンも飲み込む映画として受け取っておきたい。
MEG ザ・モンスター(The Meg)まとめ
『MEG ザ・モンスター(The Meg)』は確かに盛りすぎ。
でも、
「どうせジェイソン・ステイサムが勝つから盛ってOK」
という万能理論が成立してしまうのが『MEG』の魔力。
メガロドンがいくらデカくなろうが、破壊力が増そうが、深海から突然現れようが、最終的に観客は全員こう思う。



ステイサムならいける
現実のメガロドンも化け物だけど、映画のメガロドンはステイサムがギリ素手で倒せるサイズ感に微調整されているのが逆に怖い。
海の王 vs 人類最強。
勝つのはだいたい人類最強。
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