夢十夜はじめました|夏目漱石レビューの入口はこちら

夏目漱石の『夢十夜』って、タイトルは有名だけど内容まで覚えてる人は少ない。
どれも1〜2ページ程度の短編なのに、なぜか印象だけは残る。

ロマンチックな話もあれば、わけのわからん修行もある。
刺さるかどうかはその人次第。とりあえず気になった夜だけ読んでって。

第一夜

百年待っていてください」と言われた男の、ただそれだけの話。
だけど、ここには愛とか信じる心なんて安っぽい言葉じゃ片づけられない重さがある。
静かすぎて、妙に刺さる。
恋愛モノが苦手な人ほど読んでほしい第一夜。

第二夜

悟れ、できなきゃ死ぬっていう理不尽修行。
本気でやっても悟れないってパターン、わりと現実でもある。
教訓っぽくないのに、なんか引っかかる第二夜。