『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』感想|パーク組再集結は胸熱。でも恐竜よりイナゴとメイジーが目立ってた件

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』感想|パーク組再集結は胸熱。でも恐竜よりイナゴとメイジーが目立ってた件

今回は映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(Jurassic World: Dominion)の感想を書いていく。

ワールド組+パーク組が勢ぞろい、「シリーズ完結編!」と大きく出たあの作品だ。

ジュラシック・パークからずっと恐竜たちを追いかけてきた身としては、正直かなり期待していた。

あのグラント博士やエリー、マルコムたちがまたスクリーンに戻ってきて、ワールド組と合流するとか、聞くだけでテンション上がるじゃん?

焦げ団子

…ま、当時は上がってたよね…

というわけで今回は、

  • 良かったところ(ここはちゃんと好き)
  • 微妙だったところ
  • キャラたちがどう老けたか、どう変わったか

あたりを、シリーズファン目線でゆるく語っていこうと思う。

もちろんネタバレ全開でいくので、まだ未視聴の人は自己責任でどうぞ。

目次

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者|ネタバレあらすじ

ジュラシック・ワールド崩壊から数年。

恐竜たちは世界中に散らばり、人間の生活圏にも普通に出没するカオスな時代になっている。

オーウェンとクレアは、人里離れた山奥でメイジーと半分家族みたいな生活中。

政府や企業に狙われる立場のメイジーを守るため、ほぼ監禁に近い「隠れ生活」をさせている。

一方、かつてオーウェンが育てたラプトル・ブルーも同じあたりに姿を見せ、なぜか子どものベータを連れている。

そんな中、世界各地の農地で異常にデカいイナゴによる食糧被害が発生。

古参組のエリー・サトラー博士は、イナゴの遺伝子が「バイオシン社」の作物とだけ相性がいいことに気づき、「これ絶対どこかでいじってる」と確信する。

真相を探るため、彼女は久々にアラン・グラント博士を訪ね、一緒にバイオシン本社(恐竜保護区を兼ねた巨大施設)へ潜入する計画を立てる。

そこにはイアン・マルコムも客員講師として招かれており、内側から彼らを手助けする。

そのころメイジーとベータは、謎の一味に誘拐されてしまう。

黒幕はやはりバイオシン社で、メイジーの特別な遺伝子とベータのDNAを解析することで、医療やバイオ技術を独占しようとしていた。

オーウェンとクレアは、メイジー奪還のためにマルタのブラックマーケットを経由し、最終的にバイオシンの恐竜保護区へ乗り込むことになる。

バイオシンの山岳バレーでは、

・エリー&グラント&マルコム組(イナゴの証拠を集める側)
・オーウェン&クレア&メイジー組(救出側)

が合流し、みんなで脱出を目指す流れに。

しかし、バイオシンのシステムトラブル+イナゴの大炎上がきっかけで保護区は大パニック。

ピロラプトル、テリジノサウルス、ギガノトサウルスなど新恐竜たちが暴れ回り、ヘリも施設もめちゃくちゃになっていく。

最終的に、悪徳CEOドジスンが自業自得で退場し、一同はギリギリのところで保護区から脱出。

メイジーの出生の秘密や、彼女の母が自分の病を遺伝子操作で治療していた事実も明かされ「恐竜と人間は、もう同じ地球で共存していくしかない」という、半分あきらめにも似た未来が示されてエンディング──という流れ。

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』を見た率直な感想

焦げ団子

ということでここから感想いくけど相当辛口でツッコミまくってるので、覚悟しといてくれ。

全体の結論:気合いは分かる。でも「大団円の傑作」ではない

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』、三部作ラストだし、懐かしのグラント博士・サトラー博士・マルコム博士やらのパーク組とワールド組総出演だし、気合い入ってるのはめちゃくちゃ伝わる。

ただ、見終わって素直に出てきた感想は、

焦げ団子

あ、これは評価が微妙になるの分かるわ……

ってやつだった。

恐竜映画としてのワクワクもあるし、後半はちゃんと盛り上がる。

でも「シリーズ最終章の大傑作!」ってポジションかと言われるとかなり怪しい。

日本でもYouTubeで酷評レビュー多いけど、今回はわりと批評家側に賛成したくなるタイプの一本だった。

良かったところ:パーク組×ワールド組の合流はやっぱり熱い

まず、褒めたいところもちゃんとある。

後半から一気に面白くなる

前半〜中盤はずっと「イナゴと企業陰謀」の話を見せられてる感覚なんだけど、バイオシンの保護区に全員集合してからは一気にジュラシック感が戻ってくる。

ワールド組(オーウェン・クレア・メイジー)とパーク組(グラント・エリー・マルコム)が合流して、一緒に逃げ回るパートは普通に楽しい。

グラント側のストーリーの方が面白い

正直、オーウェン側の「娘さらわれた親」ラインより、グラント&エリー&マルコムのおじさんおばさん組の方が話が締まってる。

イナゴの遺伝子改造の証拠を集める潜入パート・マルコムの内部協力・あの三人がまた恐竜に追いかけられて一緒に走って叫んでる感じ。

このあたりは、完全に「ジュラシック・パーク」を観てきた側のご褒美タイムだった。

あと、グラント博士とエリーの関係も、やっと素直にくっついたのは「よかったね」で終われる。

何気にジュラシックパークでなんでしれっと別れてるねんってモヤモヤしてたから。

ここはあざとくてもいいからちゃんと回収してくれてありがとう、案件。


マルコムは、今回もちゃんとマルコムだったのが救い。

講義では軽口を叩きつつ・要所で一番正しいことを言い・最終的にまた明かりで恐竜をおびき寄せてカオスを加速させている

焦げ団子

マルコムが一番出世してんのがリアルなんだよなー。

テリジノサウルスの恐さ

テリジノサウルスの登場シーンは、シリーズの中でも熱かった。

テリジノサウルスは最強の草食恐竜と呼ばれていて、長い爪が特徴。

ARKっていうその辺の恐竜を飼って戦わせることができるゲームがあるんだけど、そのゲームの中でも相当強いステータスを持っていることで有名。

ここは素直に「おっ、恐竜映画やってるじゃん」と思ったポイント。

ツッコミどころ満載:恐竜よりイナゴ問題とキャラ崩壊

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』感想|パーク組再集結は胸熱。でも恐竜よりイナゴとメイジーが目立ってた件

ここからはツッコミパート。

前半〜中盤、恐竜薄すぎ問題

とにかく前半〜中盤が長い。農地を荒らす巨大イナゴや企業陰謀、メイジーの秘密やらこれ全部まとめて「分かるよ、やりたいことは分かる…けどさ……」って感じ。

ジュラシックを観に来てるのに、恐竜じゃなくてイナゴと政治の話をずっと見せられている時間が長すぎる。

焦げ団子

「いつティラノ出てくんねん……」って途中で何回か時計見た。

イナゴが邪魔すぎる

イナゴ問題そのものは、テーマとしてはそんなに悪くない。「人間が生み出したバイオ兵器で地球がやばい」って話だし。

でも、このシリーズでまでやらんでよくない?感が強い。

恐竜保護区でイナゴが燃えまくる地獄絵図は絵的にはすごいんだけど、「いや、恐竜見せてくれ」という気持ちが最後まで拭えなかった。


メイジー:設定の重さに脚本が負けてる

メイジーは炎の王国からの続投だけど、立派なクソガキになってて腹がたつ。

焦げ団子

そもそもお前が前作で恐竜放したからこんなことになってんだろ!反省しろ!

メイジーは「自由を奪われて山奥に閉じ込められている子ども」って設定だから、反抗期になるのはそりゃそうなんだけど、問題はそこじゃない。

クレアたちの不安・外の世界の危険・メイジー自身の“特別な存在”としての扱い。

このへんの根っこが最後までちゃんと整理されないまま、「なんやかんやあったけど、まあ家族になれたよね!」みたいな雰囲気で終わるから、モヤモヤが残る。


メイジーの行動も、前作から比べるとIQが下がったように見える瞬間が多い。

危険な場所に平気で飛び込んだり大人の言うことを聞かないのはいいとしても、その結果のリスクをほぼ考えてない。

初代(ジュラシックワールド)の甥っ子コンビ(特に弟)は、ビビりながらもちゃんと状況を理解して動いてたから、余計に「メイジーの描かれ方、雑じゃない?」って感じてしまう。

焦げ団子

メイジーのクソガキ化って、結局「社会性を学ばなかったインドミナス」と同じパターンなんだよな…
伏線ってコト…!?


あとネット上で誰も突っ込んでないけどラストでヘリで保護区から逃げるシーンで個人的に一番「ん?」ってなったのが、緊迫したヘリの逃走シーンで、メイジー役がやたらのんびりした手つきでシートベルト締めてるところ。

こっちは「いや今それどころじゃないやろ!」と思ってるのに、手元の動きだけ妙に日常モードで、場面と芝居が噛み合ってないのですげー萎えた。


オーウェン&クレア:くたびれた親になりすぎ問題

そして毎回突っ込みたいんだけどオーウェンの生存力が今回はさすがにバグ

雪山の氷の上に飛行機から落ちる→全力で走る→氷水の中に落ちる→濡れたまままた走る→しかも上着薄い

これ全部セットでやっても、ほぼノーダメージでピンピンしている。

焦げ団子

タイタニック世界線なら一瞬でゲームオーバーなんやが?

クレアも、1作目のキャリアウーマン感&ヤバいテンションはどこへ行ったのかというくらい、「こじらせ思想家寄りのお母さん」になっている。

もちろんキャラが年を取って変わるのは自然なんだけど、オーウェンもクレアも常に疲れててメイジーの親やってるだけで手一杯感が強すぎて、ワールド1のキラキラ感はほぼ残ってない。

リアルと言えばリアルなんだけど、夢も希望もねえよ。

焦げ団子

余計に結婚したくなくなったわ。

まとめ:恐竜は好き。でも、最終章としては物足りない

ということで、恐竜映画としての瞬間的なカッコよさや、グラント&エリー&マルコムの再集結・テリジノサウルスの恐さ・ラストのティラノ(とテリジノサウルス)VSギガノトサウルス戦のお約束。

ここらへんはちゃんとテンション上がるし、「恐竜が好き」で最後まで観る分にはそれなりに楽しめる一本だと思う。

ただ、三部作ラストとして「シリーズを締めた名作か?」と聞かれたら、いや〜……恐竜以外の要素でだいぶ損してない?っていうのが正直なところ。

ジュラシック・パーク×ワールド総決算と言うには、イナゴと企業陰謀に尺を取りすぎたし、キャラの着地も「とりあえず丸く収めました」感が強かった。

恐竜たちは悪くない。人間パートのさじ加減が、今回はちょっと惜しすぎたな、っていう一本だった。

焦げ団子

やっぱワールドは一作目が一番良かったわ。

前作

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