ヒカキン現象――「YouTuber=楽して稼ぐ」のウラ側
ぶっちゃけ、YouTuberって
「どうせバズって人生イージーモード」
「ゲームして叫んでるだけで大金稼ぐ」
みたいなイメージがどこかにあった。
あの有名なヒカキンも「その象徴」くらいに思ってた。
YouTube界王様
だが今や、彼はお国公認。
大物タレントも芸能人も頭を下げる「YouTube界の王様」だ。
正直、普段は彼の動画も流し見レベル。
「どうせ成功者の自慢話か…」と半信半疑で手に取ったのが『僕の仕事はYouTube』。
だが…読み終わった今は、完全に見方が変わった。
ヒカキンは、一発バズじゃない。
地味すぎるほどの積み上げと、底なしのワーカホリックぶりで
「YouTuber=夢の職業」幻想をぶっ壊す、
努力型モンスターだった。
■今回紹介する書籍はこちら
僕の仕事はYou Tube 日本一のYou Tuberが明かす成功秘話&必勝法則/HIKAKIN (著)
ヒカキン“地味すぎる下積み”から“日本一”になるまでの全工程
1. 地味すぎる下積み時代
スーパー店員として働くなか、
仕事が終わった後も、家でひたすら動画撮影&編集。
「勤務以外は全部YouTubeに捧げる」という狂気の生活を数年続ける。
2. 最初の挫折&研究の日々
最初のYouTubeパートナー申請は不合格。
普通はここで心が折れるが、
「YouTube社員に『オファーしたい』と思わせる動画を作る!」と鬼研究モードへ。
伸びてる動画をひたすら分析&改良。
3. 初バズ→2度目の挫折
マリオビートボックス動画が初バズ。
一気に注目されるが、公式プログラム「YouTubeNextUp」では最終で落選。
人生最大の挫折をくらい、「もう絶対に後戻りできない」と覚悟を決める。
4. 本気スイッチON&積み上げ期
ここから、仕事も寝る間も惜しんで動画制作・ライブ配信・研究。
「生活すべてYouTube」な、人生賭けた鬼積み上げへ突入。
5. 商品紹介・新ジャンルにも挑戦、チャンネル登録者日本一へ
単なるビートボックスやネタ動画にとどまらず、
「商品紹介」「企画」「コラボ」など新ジャンルに挑戦。
幅広い層にリーチしつつ、毎日動画を更新。
その地道な努力がついに実を結び、チャンネル登録者数日本一を達成!
(しかも下積みから約4年)
6. 会社を辞め、YouTuber一本で大成功
悲願の日本一を達成した翌年、ついに会社を退職。
今やYouTubeだけでなく、テレビ・CM・書籍・企業案件…
あらゆるフィールドで活躍する「国民的YouTuber」へ。
焦げ団子的・印象に残ったポイント
世間じゃ「YouTuber=運ゲーでバズれば勝ち、楽して成功」なんて言われるけど、
ヒカキンのやってることはむしろ真逆。
- 失敗・スランプ・心が折れそうな日々をひたすらルーティンで乗り切る執念。
- 一度や二度のバズで浮かれるどころか、ずっと「地味な積み上げ」しかしていない。
- 本のどのページをめくっても自分を過信せず、周囲と比べず、ただコツコツ継続するだけ。
焦げ団子はこれまで成功して「年収○○」だの「△△で大成功!」だの
成功して周りを見下すような発言をする人間を山ほど見てきたし、
そいつらがどんな末路を辿ったのかも見てきた。
しかしヒカキンは下積み時代を経て苦労を重ねてきたゆえか
見下すどころか周りへの感謝を忘れず、驕りもしない。
ただただ、ひたすら努力を積み上げている姿が刺さった。
ヒカキンくらいの大成功を収めて、
これができる人、この世界に何人いるのだろうか。
この本を読むべき人は?
この本は、ただ「YouTuberってすごいな」と思っている人だけに向けたものじゃない。
「一発当てた人だけが勝つ」
「夢を追うって、才能か運がある人だけの特権」
そんなふうに感じていたなら、一度この本を読んでみてほしい。
何をやっても続かない、努力が報われない
「自分なんて…」と心が折れそうな人にも
「地味な積み上げが、バズより強い」という現実がきっと伝わるはず。
- 「YouTuber=夢の職業」「一発バズれば勝ち」だと思ってる全員
- 今、自分の人生で結果が出なくて苦しんでる人
- 積み上げ型の努力がバカみたいに思えてる人
- 「どうせ才能や運だけで成り上がったんでしょ」とどこかで思ってた人
- SNSで爆発的にバズる人を見て焦ってるすべての人
ヒカキン『僕の仕事はYouTube』:焦げ団子的まとめ
「YouTuberは楽して稼げる」「バズったもん勝ち」
そんな妄想をぶっ壊してくれるリアルな一冊だった。
世間には「一発当てて人生イージーモード」な天才も確かにいる。
けれど、それが現実の全てじゃない。
この本を読めばわかる。
派手なバズや特別な運に恵まれなくても、
「地味で泥臭い積み上げ」を毎日続けられる人間こそ、
最後に笑える――それが本当のリアル。
泥臭いことをやり抜く強さと「逆境力」
そもそも、どんなに時代やテクノロジーが進化しても、
「楽して大勝ち」だけを夢見て突っ走る人は、
いずれどこかで「積み上げ力」の差に置いて行かれる。
結局、ヒカキンが示してくれたのは
「誰にでもできることを、誰にも真似できないレベルで積み上げ続ける」
その一点だけ。
派手な夢物語を卒業して、地味な積み上げの鬼になるか。
それとも「バズるだけの幻」に踊らされ続けるか。
ヒカキン自身も本の中で
「挫折をしたことがない人間は一度コケると立ち上がりにくい」と言及している。
逆に、毎日コツコツ地味に積み上げてきた人間だけが、
小さな失敗も通過点に変えて、最後まで残る。
派手なイージーモード人生に見えても、
本当の勝者は「失敗から立て直せる地力」を持ったやつだけ。
一冊読んで思い知るのは、
本当の勝者は、結局「やめずに積み上げ続けたやつ」だけってことだ。
■関連書籍
僕の仕事はYou Tube 日本一のYou Tuberが明かす成功秘話&必勝法則/HIKAKIN (著)
※この記事で紹介した『僕の仕事はYouTube』は、HIKAKINのリアルな奮闘記。YouTubeの裏側や、成功のための“積み上げ思考”を知りたい人には必読の一冊です。気になった方はAmazonリンクからどうぞ。