飼いハムスターの“野生本能”は残っているのか?Dr.Plantsの実験動画が衝撃すぎた件【YouTubeレビュー】

飼いハムスターの“野生本能”は残っているのか?Dr.Plantsの実験動画が衝撃すぎた件【YouTubeレビュー】

今日、YouTubeを流し見していたら、久しぶりに 「ちょっと待って、これ記事にしたい」 と思う動画に出会った。

投稿者は Dr.Plants(ドクタープランツ)

生き物の本能や行動の理由を、本気の研究セットで検証してしまう人気チャンネルだ。

今回のテーマはずばり——「飼いハムスターの野生本能は、どこまで残っているのか?」

穴掘り、探索、匂いの判断、そしてまさかの狩りまで。

家でぬくぬく暮らしているハムスターが、自然環境に近い迷路に放たれた瞬間、どんな行動を取るのか?

焦げ団子

その一部始終が想像の斜め上をいく面白さだったので
ここで少しご紹介する!

目次

ハムスターの野生本能はどう発動する?Dr.Plants動画の内容まとめ

飼いハムスターの“野生本能”は残っているのか?Dr.Plantsの実験動画が衝撃すぎた件【YouTubeレビュー】

今回の動画では、ドクタープランツが「ハムスターの野生スイッチはどこまで残っているのか?」を確かめるために、ちょっとした冒険マップみたいな迷路を用意していた。

迷路はいくつかのエリアに分かれていて、ハムスターの本能を順番に呼び起こすように作られている。

穴掘りゾーン|ハムスターの”巣穴づくり本能”は残っているのか

まずは土の層。

目の前の土を見て、ハムスターは一瞬ためらった後そのまま本能のままに掘り進んでいく。

家では見せない巣穴づくりモードがここでいきなり発動。

探索(foraging)ゾーン|匂いと記憶で餌を探す”野生の探知能力”

次はどこかに餌が隠されているエリア。

匂いを辿りながら、左右に揺れたり立ち上がったり、ちょっとした小動物の探検パートみたいな動きになる。

野生ならこれが生きるための必須スキルだ。

追跡(hunting)ゾーン|動く獲物を追う狩猟スイッチが入る瞬間

そして一番緊張感があるのがここ。

動く獲物(ゴキブリ)を目の前にした瞬間、ハムスターの目つきがスッ……と変わる。

普段はおとなしいのに、動いたものに対しては一気に加速し、追う → 捕まえるの一連の流れが本能で出てくる。

環境変化への対応|知らない迷路で”状況判断力”はどこまで通用する?

ラストは、知らない通路だらけのエリア。

どこを通れば出口へ行けるのか、匂いと記憶と勘を使いながら、自分でルートを選んでいく。

「意外と判断力ある…?」とちょっと感心するシーン。


全体として、家でぬくぬく暮らしているはずのハムスターに、野生モードはどれくらい残っているのか?というテーマを、ひとつの迷路でドラマのように見せてくれる動画だった。

焦げ団子的《考察パート》|ハムスターの本能と人工環境をどう見るか

飼いハムスターの“野生本能”は残っているのか?Dr.Plantsの実験動画が衝撃すぎた件【YouTubeレビュー】

ここからは、実際の動画を踏まえて「ハムスターの本能ってどこまで残るの?」「人工環境と野生の行動はどう交ざるの?」という部分を、焦げ団子的に深掘りしていく。

本能 × 習慣 × 人工環境

この三つがどう行動を作っているのかを見ていくと、ハムスターという小さな生き物の中に意外と複雑な生きる仕組みが見えてくるぞ!

1. ハムスターの“本能はどれくらい残っているのか?”を考える

動画を見て一番驚いたのは、ぬくぬく人工ケージで育ったハムスターの野生スイッチが普通に入ることだった。

土を見た瞬間に掘る。

ミミズっぽいものを見たら追う。

そして極めつけは——人生初ゴキブリに対して、容赦なき狩りモード。

飼い主の膝の上で寝ていた同じ小動物とは思えない切り替わりで、見ていてちょっと感動するレベル。

動物行動学で言うと、こういうスイッチ式の本能は 「固定行動パターン(FAP)」 と呼ばれていて、発動のきっかけ(刺激)さえ満たせば、飼育歴に関係なく出てくる。

これはハムスターに限らない。

たとえば熊は、どれだけ人に慣れていても条件が揃えば簡単に野生の捕食者モードへ戻り、飼い主に危害を加える事故も普通に起こる。

焦げ団子

つまり本能は“消える”のではなく、“眠っているだけ”。

必要な刺激が来れば、一瞬で戻る。

今回のハムスターの反応は、そのことをわかりやすく教えてくれる例だった。


2. 飼育環境と野生環境の違いが行動にどう影響するのか

動画でもう一つ面白かったのは、ハムスターが自分で「どの環境を選ぶか」を決めていくシーン。

元のケージには回し車と餌と寝床。いわば「快適な都会のワンルーム」

一方、新しいセットは、ミミズ・松ぼっくり・土のトンネル・隠し餌など、野生環境を模した自然ゾーン

ハムスターは迷わず自然ゾーンを選び、巣穴を掘り、餌を貯め、生き物としての本来の生活フローを開始する。

しかし——時々ふらっと元のケージに戻る。

その理由はただ一つ。

回し車で遊びたいから。

そして最終的に、飼い主が自然ゾーンに回し車を置くと、ハムスターは「自然 × 人工物」という混成空間で延々と走り続けた。

これ、行動学的にめちゃくちゃ面白い。

野生の本能で行動しながら、人工環境で得た“快”にも執着する。

ハムスターにとって回し車は「餌でも縄張りでも仲間でもないが、ストレス軽減と自己刺激を得られる装置」

つまり “強化子(reinforcer)” になっている。

人間がスマホを手放せないのと似ていて、本能とは別軸の人工的な快楽が行動選択に食い込んでくる。

焦げ団子

この2つが共存しているのが本当に興味深いんだよな。


3. 動物行動学の視点で読み取れる“本能と習慣”の関係

ハムスターの行動から読み取れるのは、動物は「本能」だけで生きているわけではなく、環境によって“強化された行動”を組み合わせて暮らしているということ。

特にポイントは3つ。

① 野生本能は削除されない

飼育下で何世代経っても、穴を掘る・貯蔵する・探索するなどは遺伝的にプログラムされた行動なので残る。

人間が突然走ったり叫んだりできるのと同じで、「必要になればできる」状態を保っている。


② 人工環境が新しい行動習慣を作る

回し車は野生には存在しない。

だが、ストレス軽減・エネルギー発散・単調環境での刺激として非常に強い報酬になる。

だから野生本能とは別に「回し車で走る」という行動ループが形成される。


③ 本能 × 習慣 が同時に走る

自然環境に移っても、ハムスターは「本能による生存行動」+「人工物による快楽行動」の両方をやりたがる。

これは人間でも同じで、

本能:食欲・睡眠・危険回避

人工習慣:スマホ、SNS、カフェイン、深夜テンション

全部ごちゃまぜで生きている。

その縮図が小さなハムスターにそのまま現れているのが、この動画の面白さだった。

焦げ団子

人間もハムスターもおんなじなんだなあ。

まとめ|野生と人工環境が混ざりあって生きるハムスターの魅力

今回の動画を通して感じたのは、動物の行動は「野生か人工か」の二択ではなく、常にその両方が混ざり合っているということだった。

土を掘り、餌を隠し、獲物を追う——

そんな太古からの本能がちゃんと残っている一方で、人工物である回し車にも強烈に惹かれる。

自然と人工、どちらが正しいのでもなく、小さな身体の中で両方を折り合いながら生きているハムスターの姿は、なんだか人間にも通じるものがあった。

……とはいえ個人的には、「回し車のどこにそんな魅力が?」という点が一番気になった。

焦げ団子

あれ、そんなに楽しいのか……?(笑)

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