人類進化と現代人の憂鬱――なぜ僕らは社畜になったのか?歴史で読み解く“幸せ”の正体【歴史コラムシリーズ①】

人間って進化して本当に幸せになったの?

子供の頃は進化=どんどん便利になって、みんな楽になるって思ってた。
道具を使う→火を手に入れる→文明が進む…その先は楽しい未来しかないと――

でも大人になって気づいた。
進化するたびに「やること」「悩みごと」「面倒くさい義務」が倍々ゲームで増えていく。

快適になるはずが、なぜか年々「人生ハードモード」化。
むしろ――
このまま猿でのんびり昼寝してた方が、絶対幸せだったんじゃね?
…そんなことを真面目に考えてしまう今日この頃である。


歴史は勝者が書く──でも、ほんとはそうじゃないよな?

教科書には載らない視点から、「焦げ目のついた歴史の裏側」をまとめました。
あやふやな知識、ここで一回焼き直していこう。

歴史コラムまとめ一覧→焦げ団子の歴史焼き直し劇場一覧

目次

進化って本当に幸せだったのか?人類「成長物語」の罠

かつて人類がまだただの猿だった頃。毎日はわりと平和そのものだった。
木の上で昼寝し、たまに落っこちそうになりながら木の実をつまみ食い。

お腹が空いたら適当に食べて、眠たくなったらまた寝る。
要するに、世界はずっとチルアウト。大きな悩みも、難しい仕事もなかった。

二足歩行の獲得、便利になるはずが…?

やがて人類は運命の「二足歩行」を獲得する。

両手が空いてやれることが一気に増えた……はずなのに、なんだか腰が痛い。肩も凝る。
進化したとたん、体のメンテが急に面倒になる。

ラクになったはずが、妙に疲れるのはなんでだ?

火を使い始めたら、生活革命が起きた。

肉は焼ける、夜はあったかい、と、ここまでは素晴らしいのだけど、今度は火の番とか片付けとか、家事ノルマがじわじわ増えていく。
進化って、便利の皮をかぶった「新しい面倒ごと発生装置」なんじゃないかと思う。

働く人類への進化

農耕と牧畜を始めた頃には、もう完全に働く人類が完成していた。狩りに行って木の実拾って寝てた日々はどこへやら。
今度は毎日畑を耕して草むしり、家畜の世話で朝から晩まで大忙し。

気がつけば「これ、会社じゃね?」ってくらい、みんなで役割分担&残業。

そして都市国家が生まれ、余った食料は王様や神官の元に集まり「俺がまとめ役!」と社長みたいな人が現れ、あっという間に“格差社会”と“監視社会”の誕生である。

税は取られ、ルールは増え
ついには「人類みんな人生ハードモード」突入。

気づけば、「自由」も「安心」もどこかへ消え
進化するほど、どんどん面倒ごとが増えるという不思議なループに人類はハマっていく――。

進化のたびに“選択肢”も“責任”も増えて、結局みんな疲弊してない?

進化って「選択肢が増えて自由になる」…はずだった。
でも実際は、選択肢も責任もどんどん増えて、みんなヘトヘトが現実なんじゃないか?

科学や文明が進歩するたびに「できること」は増えたけどその分、「やらなきゃいけないこと」も爆増した。
昔は家電が一台あるだけで「すげぇ!」って感動したのに今や一人一台スマホが当たり前。

家でも外でも、GPSで「今どこにいるか」なんて一発でバレる。
通知が鳴れば即レスが求められるし「既読したかどうか」まで監視されている。
SNSやチャットで誰かに見張られてるような感覚はどんどん強まってる。

仕事も同じ。

科学が進歩してパソコンやAIが普及すれば「効率化!時短!」って言うけど、その分、終わらない新しい仕事がどんどん増えていく。

昔みたいに定時で帰るは都市伝説。チャットやメールは夜でも飛んでくるし「今すぐ対応できますよね?」が常識化して常に誰かに見られ、監視されてる社会が出来上がった。

文明が進むほど自由だと思っていたはずの人生が、どんどん責任とタスクに押しつぶされていく

「人間になって幸せになったか?」――いや、むしろ人生ハードモード化してない?

昔の人類は、やらかしてもせいぜい村の井戸端会議でちょっとウワサされるくらいだった。
今はどうだ。

SNSでうっかり変なことをつぶやけば、秒速で拡散・炎上・社会的抹殺までワンセット
ちょっとやらかす=全国区デビュー

石器時代のミスは穴ぐらで終わってたのに、現代人はミスるたびに日本中(場合によっては世界中)にさらされる。


気づけば「人の目」も「世間のルール」もがんじがらめ。
うっかり何かやらかせば、次の日には“時代遅れ”とか“やばい人”のレッテルを貼られる。

こんなストレス社会で、どうやって幸せに生きていけばいいんだ?
進化のおかげで手に入れた便利さの裏には、逃げ場のない監視と理不尽なジャッジがついてきた。

自由も安心もどこへやら。
進化した人間社会は幸せのアップデートどころか
プレッシャーと不安のバージョンアップを繰り返している気さえする。

最初に二足歩行始めたやつへ。君のおかげで俺たち社畜だよ

最初に二足歩行で立ち上がったやつへ――
お前のおかげで、俺たちはこうして今日も社畜やってます。
「進化=幸せ」なんて、どこの誰が決めたんだろうな。

人類はどこで道を間違ったのか?
二足歩行のせい?火を使い始めたから?農業始めたから?
文明が進むたび、便利さと一緒に責任も面倒ごとも倍々ゲームで増え続け、気づけば自由なんてものは、どこかへ行ってしまった。

……まあ、
そんな「進化の化身」であるスマホ片手にこうやってブログの記事を打ってる時点で、団子も十分この“業(ごう)”からは逃げられそうにない。

進化って、やっぱりバグだよな…


歴史って、読み解けば読み解くほど面白い。
ほかの記事も気になる方は、焦げ団子の歴史まとめページへどうぞ。

歴史コラムまとめ一覧→焦げ団子の歴史焼き直し劇場一覧

■関連書籍

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福
 →「人類の進化」「なぜここまで進歩したのに幸福度が上がらないのか」をド直球で語る現代の鉄板

『ファクトフルネス』ハンス・ロスリング
 →現代社会と「幸福観のアップデート」「進化の恩恵と現実」のギャップを理解する本

焦げ団子の歴史焼き直し劇場一覧はこちら!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次