映画『ハムナプトラ』をきっかけに、古代エジプトの世界がずっと好きだった。
テレビでエジプト特集をやっていれば、つい手を止めて見てしまうタイプだ。
そんな自分がある日知ったのが、「渋谷にエジプト博物館がある」という事実。
渋谷。あの渋谷に?エジプト?
渋谷エジプト博物館(古代エジプト博物館 渋谷)と調べても、外観は雑居ビルのでいわゆる博物館らしさはほぼゼロ。
それでも気になりすぎて、半信半疑のまま実際に足を運んでみることにした。
結果、想像していた博物館とは、かなり違う場所だった。
焦げ団子今回はそんな知る人ぞ知る都会の博物館を紹介していく!


エントランス|渋谷の雑居ビルにある古代エジプト博物館の入口体験


まず驚いたのが、外から見ても博物館感が一切ないこと。
よくある渋谷の雑居ビルで、看板をちゃんと確認していないと普通に通り過ぎてしまう。
「え、ほんとにここ?」と若干不安になりながらエジプト博物館がある階に入った瞬間——
一気にエジプト。
いきなり目に入るのはきれいに整えられた展示ケースではない。
古い木製の机、積まれた本、ランプ、雑多な道具。
まるで考古学者の作業部屋をそのまま再現したような空間だ。
ガラス越しに並ぶエジプト風の小像や古書を見ていると、「展示を見る」というより「誰かの研究室を覗き込んでいる」感覚になる。



この時点で、ここが普通の博物館じゃないことははっきり分かるな!
展示内容|マスクや装飾品が並ぶ渋谷の古代エジプト博物館の展示構成


展示は大きく分けて、
発掘小屋ギャラリー、神殿ギャラリー、玄屋(くろや)ギャラリーの3つに分かれている。
いわゆる「ドーン!黄金!王!」みたいな分かりやすい派手さは少なめで、並んでいるのはもっと地味でもっと生活に近いものが多い。
ガラスケースの中にあるのは、小さな神像、護符、壺、装身具。
特に目につくのは、青緑色の小像や護符だ。
これはファイアンスと呼ばれる素材で、古代エジプトでは装飾品や宗教的アイテムとして大量に使われていたらしい。
金属や宝石ではなく土や石に釉薬をかけた素朴な素材。
ラベルを見ると石、ファイアンス、木、土。
どれも「王の財宝」というより、人の手の届く範囲の素材ばかりだ。


中でも印象に残るのが、顔のマスクや小像たち。
完璧に保存された美術品ではない。縁は欠け、表面の色は剥がれ、時間をちゃんと通ってきた痕跡がそのまま残っている。
宝飾品の展示もあるが、いわゆる「財宝感」はかなり薄い。
並んでいるのは、金や宝石というより、ガラスやファイアンスのビーズが中心だ。
色は派手というより、少しくすんだ青や土に近い色合い。
完璧な左右対称でもなく、粒の大きさもまちまちで、「美術品」というより「実際に身につけられていたもの」という印象が強い。



こんな展示物を見ていると、エジプト文明のイメージとしてよくある黄金と権力よりも、もっと身近に感じるよね。
玄屋ギャラリー|懐中電灯で展示を見る“体験型”古代エジプト展示


玄屋ギャラリーは、完全に暗い。
照明は落とされ、入口で渡されるのは一本の懐中電灯だけだ。
自分で照らさない限り、展示は何も見えない。
展示物は黒く変色した土器の破片、欠けた縁、ざらついた表面。
いかにも「発掘されたまま」という質感で、博物館というより、保管庫や作業場に近い。
中でも一番ぎょっとしたのが、ミイラの手だった。(※撮影禁止のため写真なし)
小さな展示ケースの中に、人間の手首から先だけが残されている。
包帯はすでにほどけ、皮膚は黒く縮み、指の形がはっきり分かる。
この博物館は金ピカの装飾も分かりやすい演出も少ないが、エジプト遺物の大半を占めるのは、こうした地味で生々しいものが中心だ。
派手な王墓や黄金のマスクより、実際の発掘現場はたぶんこんな感じだったんだろう。
玄屋ギャラリーは「エジプト文明を学ぶ場所」というより、遺物と向き合う感覚を体験させる空間だった。



こういうのインディージョーンズみたいでワクワクするよな。
エジプトおみくじ体験|古代エジプト博物館で引けるユニークなおみくじ


展示を見終えたあと、出口付近でエジプトおみくじを引いた。
日本の神社にあるよくあるおみくじと同じ形式だけど、書かれているのはエジプト神話モチーフの占いだ。
引いたのはスカラベ(フンコロガシ)。
……なぜフンコロガシ。
一瞬「いやもっと他になかった?」と思ったけど、説明を読むと、スカラベは太陽神ケプリの化身で、「再生」「復活」「巡り」「上昇」の象徴らしい。
毎日太陽が沈んでまた昇るように、沈んでも、また転がしていく存在。
総合運は「良好」で、恋愛運、金運、健康運も派手なことは書いていないけど「焦らず」「冷静に」「積み上げる」系の内容でこの博物館らしいな、と思った。
まとめ|渋谷で静かに古代エジプトに触れたい人におすすめの博物館
渋谷のエジプト博物館は「分かりやすく学ぶ場所」や「写真映えする観光地」とは少し違う。
派手な黄金や王の物語よりも土器、護符、小像、装身具といった
生活に近いエジプトの痕跡が静かに並んでいる。
照明を落とした玄屋ギャラリーや発掘現場のような展示構成も含めて、ここは知識を詰め込む場所というより空気を感じる博物館だと感じた。
渋谷にあるのに、渋谷っぽくない。
でも、ちゃんと渋谷の雑居ビルの中にある。
そんなギャップも含めて、記憶に残る体験になる場所だった。
- 古代エジプトやエジプト文明に興味がある人
- 黄金やピラミッドより、生活や信仰に近い展示が好きな人
- 大型博物館より、ニッチで個性的なスポットを巡るのが好きな人
- 渋谷で、少し変わった文化体験をしてみたい人



エジプト好きじゃなくても「ちょっと変わった博物館に行ってみたい」という人なら、十分に楽しめると思う。
アクセス情報|渋谷駅から行ける古代エジプト博物館の行き方
古代エジプト美術館
〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目12−18 メゾン渋谷801
JR渋谷駅ハチ公口より徒歩5分 神南郵便局前交差点
公式サイト:http://www.egyptian.jp/information.html



タワーレコードの近くにあるぞ!


おでかけカテゴリの最新記事





