雨の日の横浜中華街がカオスすぎた|占い・肉まん・月餅まで全部濃い日記

焦げ団子

天気悪いし暇だから行ってきた。

横浜中華街、とある平日の18時。  

雨。しかもまあまあ降ってる。  

観光地なのに……人がいない。え、ここ中華街だよね?ってくらい静か。

ギラギラした漢字看板だけが無駄に元気で、  北京ダックは堂々と吊るされてるし、肉まんの蒸気は「俺の仕事ここだから」とばかりにモクモクしてる。  

でも人はいない。不気味なくらい整ってて、妙に派手。

――これが、ひと気のない中華街のリアル。

中華街の街中
中華街の街中。占い屋さんが立ち並んでいる
中華街のなんかの休憩所
中華街のなんかの休憩所


そもそも横浜中華街って、ざっくり言うと 

昔むかし、外国人がいろいろ来るようになった港町で、  中国の人たちが“ここに住むか”ってなってそのまま街になった場所。

関帝廟とか山下公園が近くて、「横浜きました!」って感じの観光テンプレに組み込まれてるけど、  地元民からすると「餃子食いたくなったときに行く場所」でしかない。  

焦げ団子

家からは電車で20分。近い。全然旅じゃない。

でもこの日みたいに、人が少なくて雨まで降ってると、 中華街の派手さが背景になって、めちゃくちゃ歩きやすい。

観光地らしからぬ快適さ。  

中華街にしては異常に静かな“裏モード”が発動してた。

横浜媽祖廟。横浜中華街にある道教の女神である媽祖を祀る廟
横浜媽祖廟の門構え。横浜中華街にある道教の女神である媽祖を祀る廟

横浜中華街のガイドブック!

るるぶ横浜 中華街 みなとみらい’25 (るるぶ情報版)

横浜中華街グルメと占いレポ|雨の日でも楽しめる体験記
目次

写真で切り取る夜の中華街――カオスとギラギラの饗宴

北京ダックが吊るされている画像
北京ダックが吊るされている

メイン通りに入った瞬間、脳がバグる。  

「うん、これは間違いなく中華街」と思わせる絵面が瞬間最大ギラつきで襲ってくる。

北京ダックは当然のように吊るされてる。  

もはや常設展示かってレベルで、吊られてるのが“日常”になってる。

パンダの形した饅頭が、無表情でこっち見てるのも地味に怖い。  

たぶん中身はあんこ。なぜか眼力がある。  

そして、いちご飴。  

まだ現役で売られてた。しかも「タワー型」とかいう建築物に進化してた。  

中華でも伝統でもない。もはや“流行の墓場”と化したノスタルジーの集合体。

横浜中華街で売られているいちご飴
横浜中華街で売られているいちご飴の模型。食べたことないけど美味しいのか•••?

看板の漢字はピカピカ、肉まんの湯気はもくもく。  

とにかく“肉の主張”がすごい。

店の外観も中身も、蒸気も看板も全部「俺を見ろ!」って前のめり。  

カメラ構えたら、どこ向けても全部「ザ・中華街」な写真が撮れる。

でもフォトジェニックというより──  

視覚が殴られるタイプの情報過多。  

カオスとギラギラの暴力。さすが中華街。容赦ない。

夜の占い館、もはや昭和の探偵ドラマ

中華街の怪しげな占い通り
中華街の怪しげな占い通り

日が落ちて、通りがしっとり暗くなると、今度は占い館たちがザワザワ動き出す。

雨のせいで、ネオンがビッカビカに反射してて、まるで昭和の探偵ドラマみたいな“ヤレ感”が漂ってる。

入り口に貼ってある紙は、何語かわからん筆跡のポスターだったり、「性格当てます!霊視やってます!」っていう情報の洪水みたいな謎キャッチコピーだったり。

そして、呼び込みの声が異常にデカい。  

何を言ってるかじゃない、勢いと気合で押し切るタイプ。

こういうのが中華街の夜の“もうひとつの顔”なんだろうな…  

って思いながら、足早に通り過ぎた。  

焦げ団子

ま、あとで捕まるんだけどね。

閉まってるのに圧がすごい。謎のパンダ推しショップ

巨大パンダの置物。あいにくこの日はお店は閉まっていた
巨大パンダの置物。あいにくこの日はお店は閉まっていた

ふと脇道に目をやったら、ドン。  

巨大なパンダが、こちらを見下ろしていた。動かないし、光らないけど、存在感がバグってる。

え?何?こわ。ってなりながら店を見たら──  

閉まってた。完全に閉まってるのに、パンダの圧だけはフル稼働。  

ウィンドウ越しにぬいぐるみがギュウギュウに詰め込まれていて、ちょっと目が合うと心を読まれそうになる。  

何の店かはわからない。  

ただ、パンダを愛してることだけは理解できた。

中華街って、こういう“情報が足りないのに圧だけ強い店”が普通にある。  

あの謎の安心感と恐怖の同居、けっこうクセになる。

焦げ団子

ちょっと薄汚れてるのが余計に怖えよ。


「横浜博覧会」とかいう情報のごった煮ワールド

横浜博覧会。中華街の中でかなりフツーな横浜のお土産が多数売られている
横浜博覧会。なぜか大阪万博のグッズおいてた。中はパンダグッズだらけ

名前に惹かれて入った「横浜博覧会」というお土産屋。  

“博覧会”と名乗るからには、なにか壮大なテーマ展示かと思いきや…

  • 横浜グッズ
  • パンダグッズ
  • そしてなぜか大阪万博グッズ

↑え?どういう分類??  

いや、分類の概念が存在しないのか。  

この空間にあるのは“物”だけ。カテゴリは置いてきた。

でもそれが逆に潔くて、「あー中華街だな」って思った。


ちなみに店の一角に、クレミアのソフトクリームがさりげなく鎮座していて、  

個人的にはそれが最大の推しだった。  

横浜でも数少ない、ちゃんとしたクレミアが食べられる店として評価したい。

物量と混沌と甘味。  

横浜中華街の要素がギュッと詰まったお土産屋だった。


癒しのパンダぬいぐるみ

【GreeMaa】 ぬいぐるみ 大きいサイズのパンダデザイン ふわふわ 可愛い 抱き枕として クッションとして

横浜中華街グルメと占いレポ|雨の日でも楽しめる体験記

占いの館で、まさかの人生査定を食らう

横浜中華街グルメと占いレポ|雨の日でも楽しめる体験記

雨の中華街、暇だし占いでも…と軽いノリで吸い寄せられるように入った一軒の占いの館。  

小さな机、ビニールの仕切り、謎の貼り紙。そして奥から出てくる、やたら貫禄のある女性。

席に着いて3秒後──  

「結婚しないの?その気ある?」  

焦げ団子

いきなりぶっ込んできたな。

「いや、まあ…いい人がいれば…」と濁すと、そこから地雷踏み抜き型人生レビューが始まった。


「自分の意思を曲げない。人に合わせようとしない。あとマイペースで頑固」  

「直感型。損得より“空気”で決める」  

「人の本質を見るのが早いから、つい査定しがち」  

「引きこもってるから、もっと外に出なさい。モテ期が来る。特に会社以外ね」

いや、テンプレかと思ったけど……妙に刺さるのが腹立つ。


さらにとどめの一言。

会社員向いてないわよ。事業やれば花開くけど、組織にいると“ただの人”で終わる

まさか中華街で「あなたは中途半端な社畜です」と言われるとは思ってなかった。  

知らないオバチャンに、完全に“中の人”を見破られてしまった。

「今やってるそのサイト活動?(←焦げ団子ブログのこと)」  

「それは続けてOK。半年〜2年でいい人と縁があるから。」

え、そこまで言う!?  

なんかもう「履歴書読みました?」みたいな感覚でゾワッとする。

焦げ団子

その1ヶ月後、本当に会社を休職することになろうとは
焦げ団子はまだ知らない

あとから聞くと、その占い師さん──占い歴40年の大ベテランだったらしい。  

どうりで目がギラついてたわけだ。

雨の平日、ひと気のない中華街で、ガチの人生刺し込みレビューを食らえるとは思わなかったけど──

それもまた、中華街の静かな醍醐味かもしれない。


手相で大体わかるらしい

基礎からわかる手相の完全独習

横浜中華街グルメと占いレポ|雨の日でも楽しめる体験記

フカヒレチャーハン、想定外の大盛りに沈む

海原酒家 台湾小籠包専門店
海原酒家 台湾小籠包専門店

すっかり夜も更けて、そろそろ腹が減ってきた。  

「チャーハンでも食べて帰るか」と、軽いノリで中華料理店へ。

今回お邪魔したのはこちら。横浜中華街・大通り沿いにある海源酒家(台湾小籠包専門店)さん。

台湾小籠包をメインに、中華街らしい豪華な点心&宴会メニューを持つお店。

店構えも大きくて、席数も個室も多めだから一人でもよし・何人かで行ってもよし、使い勝手がいい。

小籠包がウリらしいけど、実際は138品の中華メニューが並ぶ、食べ放題もやってるわりと本気の店。

頼んだのは、フカヒレチャーハン。  

ちょっと背伸びした気もしたけど、「中華街だし当たり前にうまいやろ」という慢心もあった。

──が、運ばれてきた皿を見て絶句。

デカい。

いやほんとにデカい。宴会か?というボリューム感。

宴会サイズのフカヒレチャーハン
フカヒレチャーハン 1800円なり



しかも上にフカヒレスープ風のとろみ餡がしっかりかかってる。  

これだけで定食になるやつじゃん。さらに、謎の親切でスープまで別でついてきた。

ありがたい。  

……が、胃袋は限界。

しかも、シューマイも一緒に頼んでいたという愚行。  

完全に満腹警報フル発動。  

焦げ団子

もう食べられません泣

ちなみにシューマイ自体は、ふわふわでしっかりエビの旨味があるやつで大当たりだった。

えび焼売。エビがぷりぷりしてた
えび焼売。エビがぷりぷりしてた
サービスでつけてもらったとろみマシマシ謎スープ
サービスでつけてもらったとろみマシマシ謎スープ



泣く泣く半分以上残して、「持ち帰りできますか?」と店員さんに聞いてみたら厨房で中国語が飛び交い、すぐに丁寧に包んでくれた。

店員さんの対応は、終始にこやかで丁寧。  

変に干渉されることもなく、ちょうどいい親切さがありがたかった。


あのボリューム、あの優しさ。  

中華街の胃袋を試してくる系の洗礼を食らいながら、  

「また来よ」と思いつつ、胃をさすりながら店を後にした。

帰り道――お土産は月餅2種

横浜中華街グルメと占いレポ|雨の日でも楽しめる体験記

帰りがけに、ちゃっかり月餅をお持ち帰り。

選んだのは、黒ゴマ味と、名前だけで気になった炸麻餅(ザーマージャオ)味。


炸麻餅って何者?って話なんだけど、これはいわゆる揚げごま餅系の中華スイーツで、外サクッ中モッチリのやつ。

その風味が月餅の餡になってるから、甘みより香ばしさが前に来る、ちょっと変化球タイプ。

一方、黒ゴマの方は安定の濃厚ペースト爆弾。

香ばしさと甘さのバランスが絶妙で、あんこのパンチ力とはまた違う黒い甘さって感じ。

焦げ団子

カロリー?そんなもんは明日考えるわ。

今日の団子は、中華の餡と油と粉のパワーに全振りして帰るだけ。

美味いもんは正義。異論は受け付けない。


月餅のお土産どうぞ

豆沙月餅 4個入 創業明治25年 萬珍樓 横浜中華街 黒餡 北海道小豆 個包装 ギフト お菓子 お土産 月饼

横浜中華街グルメと占いレポ|雨の日でも楽しめる体験記

横浜元町中華街、まとめレポ

中華街 門

リモートワーク明けにふらっと寄った中華街。

ただの散歩のつもりだったのに、気づけばがっつりカオスに巻き込まれていた。

雨で観光客も少なく、静かすぎるネオン街に妙な風情が漂ってて、パンダは無言でこっちを睨み、小籠包の誘惑はそこらじゅうから聞こえてくる。

占い師には人生バッサリ切られるし、チャーハンは宴会サイズで胃が沈む。

そんな街あるか?って思いながら、月餅を片手に家路についた。

思いつきで動くと、だいたいハズすけど、たまにこういう予想外に全部濃かった日がある。

そしてそういう日は、ちゃんと残る。

たった20分で行ける場所でも、ちゃんと旅になる。

きっかけは小さくていい、やっぱり動いたもん勝ち。

団子的にはまた気が向いたときに、気まぐれでどっか迷い込む予定。

湿度ゼロ、冷めた目線で、次はどこを切ってやろうか。

元町中華街関連の商品一覧

るるぶ横浜 中華街 みなとみらい’25 (るるぶ情報版)

横浜中華街グルメと占いレポ|雨の日でも楽しめる体験記

【GreeMaa】 ぬいぐるみ 大きいサイズのパンダデザイン ふわふわ 可愛い 抱き枕として クッションとして

横浜中華街グルメと占いレポ|雨の日でも楽しめる体験記

豆沙月餅 4個入 創業明治25年 萬珍樓 横浜中華街 黒餡 北海道小豆 個包装 ギフト お菓子 お土産 月饼

横浜中華街グルメと占いレポ|雨の日でも楽しめる体験記
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次