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夜ごとに美しさが増す――夏目漱石『夢十夜』第一夜が語る、静かな恋と永遠の約束
夢十夜と出会ったのは高校時代。この第一夜は、初めて読んだときから一目惚れだった。 たった数ページの短編なのに、静かで美しくて、でも妙に刺さる。教科書に載ってたのに、教材感はまるでない。むしろ映画のワンシーンみたいに、心にスッと入ってきた。... -
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梶井基次郎『檸檬』って本当に深いの?読んだけど全然わからなかった話――爆弾なのはレモンじゃなくて、名作ってことにされてる空気の方だった
『檸檬』、読んだことないと思ってたんだよな。なのにKindle開いたら、なぜか既読になってて。 一瞬ゾッとしたけど、たぶんそのときの自分があまりにも意味がわからなさすぎて、読後すぐに記憶から削除したんだと思う。 で、今回こそ向き合ってみるか、と... -
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【山月記の真相】なぜ李徴は虎になったのか?現代人が共感する“心の闇”
夢を追うって、聞こえはいい。 でも「努力せずに特別扱いされたいだけ」なら、それはただの逃避だ。 中島敦『山月記』に出てくる李徴は、まさにそのタイプ。「俺には才能がある」って信じたまま、誰とも競わず、努力もせず、うまくいかなくなったら、勝手... -
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【宇宙兄弟】30代無職男の再起――どん底から「もう一度」夢を目指す理由──無職・中年・挫折。それでも、人はまた夢に向かえるのか?
「大人になった今、もう一度『夢』に本気で焦がれるやつだけ読んでいけ。」 今回は焦げ団子の大好きな漫画「宇宙兄弟」についてじっくり焦がしながら語っていきたいと思う。 アニメも3周くらい視聴、全巻持ってるガチ勢のため1記事だと語り足りないと悟っ... -
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【心に刺さる名言】『星の王子さま』大人に響く5つのことば
『星の王子さま』。 子どもの頃は、なんかオシャレな絵本だなーくらいで流し読みしてたくせに、大人になって読むと「うわ、今の自分に言ってるやん…」って心にズドンとくるタイプの哲学童話。 その中でも読む人の経験や年齢によって刺さり方が変わる名言が... -
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【星の王子さま解説】大人に刺さるラストの意味とは?名言とあらすじも深掘り
『星の王子さま』 子どもの頃は“おしゃれな童話”くらいにしか思ってなかったけど、大人になってガチで読んだら、難しすぎ&深すぎて脳がバグった。これ、ほんとに子ども向け…?むしろ大人を一撃で殴る哲学童話なんじゃないの? 今回は、焦げ団子流であの名... -
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ヒカキン本『僕の仕事はYouTube』の書評・感想――バズの裏側と努力のリアル
ヒカキン現象――「YouTuber=楽して稼ぐ」のウラ側 ぶっちゃけ、YouTuberって「どうせバズって人生イージーモード」「ゲームして叫んでるだけで大金稼ぐ」みたいなイメージがどこかにあった。 あの有名なヒカキンも「その象徴」くらいに思ってた。 YouTube... -
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友情の名のもとに全裸疾走!「走れメロス」を現代視点で全力ツッコミ&検証したらギャグ文学だった件/太宰治
「友情って、命懸けで証明できるか?」 学校で何度も擦られ、真面目に読めと言われ続けた走れメロス。でも、今あらためて大人の目で読んでみると…これ、やばすぎるギャグ&友情&バグ展開の連続だった。 地図もスマホも無しで片道40kmをガチで走破し、川を... -
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自己犠牲グセで消耗してる人へ。『世界でいちばん自分を愛して』から学んだ、自分ファーストの生き方
なんで私ばっかり、気を使ってるんだろう。 そんなモヤモヤを、今日も鞄に詰めて歩いてるそこのあなたへ。どうも、焦げ団子です。 家族のため、職場の空気のためいつも他人の顔色ばっかり気にしてると、そのうち自分のカップはカラカラになる。 「NOって言... -
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「蜘蛛の糸」芥川龍之介――地獄の底で手を伸ばす“欲”と“救い”の本質を考察【焦げ団子流】
学校で習うだけの童話じゃない、大人が読むとエグいほど心えぐられる。『蜘蛛の糸』の本当の怖さと芥川のブラックユーモアを、焦げ団子流で徹底解説! 『蜘蛛の糸』。誰もが一度は「はいはい、道徳の名作ね」って顔で読まされるけど、大人になって読み返す...