『トゥモロー・ウォー』感想・考察|未来人の作戦が無能すぎてエイリアンより怖い件(The Tomorrow War)

『トゥモロー・ウォー』感想・考察|未来人の作戦が無能すぎてエイリアンより怖い件(The Tomorrow War)

Amazonで配信されてる映画『トゥモロー・ウォー(The Tomorrow War)』の感想を今回は書いていく。

簡単に内容を説明すると、クリス・プラットが銃持ってエイリアンを撃つやつだ。

焦げ団子

恐竜の調教師の次はエイリアンハンターか!?

「突然未来から兵士が来て、『人類絶滅しそうだから今の人類を戦場に連れていきます』」っていう設定からして、もうだいぶぶっとんでる。

真面目な顔して説明してるけど、冷静に考えると発想がほぼ体育会系タイムトラベルだ。

ツッコミどころしかないのに、なんだかんだ最後までちゃんと見ちゃうタイプの映画だったので、今回は 「ふざけてるのに妙に楽しい『トゥモロー・ウォー』」 として、感想&軽めの考察を書いていく。

目次

トゥモロー・ウォー(The Tomorrow War)ネタバレあらすじ|体育会系タイムトラベル戦争

主人公はダン(クリス・プラット)。元軍人で、今は高校の科学教師&一児のパパ。

「もっとでかい仕事がしたいのに採用されない…」みたいな、地味にこじらせたお父さんだ。

① 未来から兵士が乱入してきて世界終了のおしらせ

ある日、サッカーの試合中に未来から武装した兵士たちがドーンと乱入

「30年後、人類ほぼ絶滅してます。今の人類、未来に来て一緒に戦ってください」

というヤバすぎるプレゼンが始まる。未来では「ホワイトスパイク」という怪物エイリアンが大暴れしていて、

兵士が足りないから過去から人間を徴兵することにした、という雑な設定。

世界各国はなぜかこれを受け入れ、中年も一般人も問答無用で未来行きドラフトにぶち込まれていく。

当然ダンも例外じゃなく、「君、未来で死ぬ予定ないから戦えるね★」みたいなノリで召集される。

焦げ団子

突然の余命宣告。未来人は鬼畜しかいないのか??


② 未来は地獄。訓練ほぼゼロで即前線行き

ダンたちはろくな訓練もなく、ほぼ素人のまま未来の戦場にワープさせられる。

着地地点からしてミスるわ、ビルの屋上に落ちてバタバタ死ぬわで、序盤から地獄絵図。

焦げ団子

ちゃんと設定しとけ!?

んで、敵のホワイトスパイクはやたら素早い・トゲ飛ばしてくる・群れで襲ってくるという「人類に恨みでもある?」ってくらいチート性能の怪物。

部隊は次々とやられていくが、ダンは 未来側の司令官・フォレスター大佐 と合流して、重要任務を任されることに。


③ 未来の司令官の正体=自分の娘(ここ急にエモい)

このフォレスター大佐、実は ダンの娘・ミューリの成長した姿 だと判明する。

現在の時間軸ではまだ小学生のミューリが、未来では世界を背負わされてる大佐になっている。

親子なのに「歳が逆転してる」状態で再会する、っていうこの設定だけはわりと胸熱。

でも未来のミューリは、「あなたはこのあと家族を捨てて出て行った」とか「私の記憶の中のあなたは最悪だった」とか、父親ダンに相当厳しい。

未来の娘と一緒に戦いながら、「過去の自分がどう生きるべきだったか」を突きつけられる父親、という地味に重い構図が仕込まれている。


④ 人類勝利の鍵=“メス”のホワイトスパイク

戦場と研究基地を行き来しながら、ミューリはホワイトスパイクを倒すための毒の開発を進めている。

鍵になるのは、女王ポジションのメスのホワイトスパイク。

こいつを捕まえて研究すれば、全個体をまとめて倒せる毒が作れる…はず、という作戦。

作戦内容
  • ダンとミューリが協力してメスを捕獲
  • ギリギリまで戦いながら毒を完成させるという父娘タッグが展開される。

しかし、敵の群れが基地ごと襲ってきて、完全崩壊ムードに。

ミューリは沈みゆく未来で踏みとどまり、ダンに「毒のデータとサンプルを持って過去に帰れ」と託す。

父親ダンは、落下していく娘の手を掴めず、未来ごと崩壊していくのを見届けながら現在に強制帰還

焦げ団子

せっかく再会できたのに(涙


⑤ 現在パート:未来を救うため、そもそもエイリアンを地球に降ろさない作戦へ

現在に戻ったダンは、完成した毒・未来で見てきた地獄の記憶・娘が死んだ世界線

全部抱えた状態で、「じゃあどうする?」に向き合うことになる。

で、ここで急に路線変更が入る。

未来で頑張るより、そもそもエイリアンが目覚める前に叩いた方が早くね?

ということで、「ホワイトスパイクは実はもっと昔に地球に来てて、氷の中に眠ってた」説に賭けることに。

気候変動や氷の解析から、エイリアンの宇宙船が埋まってそうな場所を特定して、父親(ちょいダメオヤジ)や元戦友たちを集め、少人数での自力レイドを敢行する。


⑥ ラスボス戦:氷の下のエイリアン母船に直接殴り込み

舞台は雪山。

氷の下に埋まった宇宙船を見つけ、中に侵入すると、ホワイトスパイクが大量に眠っている。

毒を打ち込んで一気に殲滅しようとするがでも一部が目を覚まして暴れ出すという、熱い展開に。

最終的には凍った湖の上での、ダン vs 女王ホワイトスパイクのガチ殴り合い後、毒+爆発+物理でどうにか勝利という知性より腕力と根性で押し切る終わり方をする。

未来の戦争は「そもそも発生しなくなる」ので、娘ミューリがブラックな未来を歩むルートは消える。

現在の時間軸では、家族は一緒。世界は救われた。

焦げ団子

SFタイムパラドックス?知らん!とにかく今ここで勝てばよし!って感じのノリで締めるのが、この映画らしくて嫌いじゃない。

トゥモロー・ウォー(The Tomorrow War)感想考察

焦げ団子

ここから映画トゥモロー・ウォーに対して容赦無くツッコミを入れていくぞ!

1. 未来人の戦略が「無能」すぎる問題

まず一番ツッコミたいのはここ。

なんで未来から人間を大量輸送してんの??って話。

2051年の人類は、ちゃんと「ホワイトスパイクを倒せる毒」を作ってる。

だったら普通は、データだけ過去に送って、今の各国に「これ量産しといて。30年後に必要だから」って頼めばいい。

30年もあれば地球規模で製造できるし、ホワイトスパイクが目覚める前に世界中で散布して殲滅、で終わり。

焦げ団子

わざわざ素人を未来にワープさせて、現地で死なせる必要性がゼロ。

さらに意味不明なのが徴兵の基準。

現役の軍人や特殊部隊じゃなく、戦い方も知らない一般人のおじさん・おばさんを呼び出して、数日だけ訓練して前線に送る。

完全に「明日から現場ね、やり方は実戦で覚えて^^」のブラック企業ノリ。未来の軍隊、採用担当に問題ありすぎ。

しかも時代は2051年。ドローン、自律兵器、AI制御のミサイル…どう考えても人間を歩かせるより強いものがゴロゴロあるはずの世界観なのに、やってることは「人間にアサルトライフル持たせて突撃」。

焦げ団子

未来人のくせに第一次世界大戦の精神で戦争してるの草。


2. 主人公補正が物理法則を殴り倒してくる問題

次に気になるのが、ダンの「脚本からの愛され具合」。ご都合主義をここまで堂々とやられると、逆に清々しい。

まず未来送りの腕デバイスを埋め込むときの針。

あれ、ほぼボルトサイズで筋肉ゴリッてえぐってるのに、ダンのリアクションは「うわ、いってぇ〜〜!!✨」くらいで済む。

焦げ団子

麻酔くらいしろ!?

極めつけが、タイムジャンプの着地点ミス。空の高いところから街のビル群に向かって大量の人間が真っ逆さまに落下していって、ほとんどはビルや地面に激突して即アウト。

その中でダンたちだけが、ホテルの屋上プールにホールインワンで落ちて助かる。

焦げ団子

そもそもプールに落ちたとしてもあの深さじゃ助からんだろ。

戦闘シーンでも、高校の科学教師(元軍人とはいえ)が、数日の訓練だけでホワイトスパイクと近接戦闘でガチ殴り合いして勝つ。

特殊部隊がボコボコにされる相手を、ナイフ一本と「娘を守りたいパパの怒り」でねじ伏せていくのは、もはや筋力よりメンタルのステータスの方が高そうだった。


3. 後半、急に別の映画を始めるな問題

そして構成。前半と後半で、ほぼ別映画レベルでトーンが変わる。

前半はちゃんと「タイムトラベル×未来戦争」映画。崩壊した都市、絶望的な戦況、未来の娘との再会と別れ…と、王道のSFアクションをやっている。ここまではまあ分かる。

ところが後半で、急にロシアの雪山ミッションが始まる。氷河の下に埋まった宇宙船、眠っているエイリアン、目覚めさせるなよ…的な展開。完全に『遊星からの物体X』系の「閉ざされた極地ホラー」にジャンルチェンジしていて、「お前誰だよこの映画」と思いつつ、普通に楽しく見てしまった。

しかも、1,000年前から地球に埋まってた設定なのに、決定的な手がかりを見つけるのは「娘の自由研究ノート」

衛星写真も地質調査もガン無視で、高校生の火山マニアのメモが世界を救うキーになってしまうの、世界中の科学者どこ行った?って感じだった。

焦げ団子

トゥモロー・ウォーの世界、AIも衛星もあるSF設定のクセに「最後に必要なのは主人公一家の根性とノート」ってどういうことやねん。

とはいえ、ここまでくるともう理屈じゃなくてノリの世界で、「タイムトラベル戦争映画」と「極地モンスターホラー」を一本で味わえる、ある意味お得セットだと思って観るのが正解な気がする。

まとめ|頭空っぽで「ホワイトスパイクこえええ!!」って言える人向け映画

『トゥモロー・ウォー』、なんだかんだ頭空っぽにして「ホワイトスパイクこえええ!!」って見てたら普通に面白い。

この一言に尽きると思う。

設定ガバガバ?未来人の戦略バカすぎ?主人公補正えぐい?

全部そうなんだけど、そのツッコミ込みで楽しめるタイプの映画。

刺さる人

  • SFとか細かい理屈より「クリス・プラットがエイリアン撃ってくれればOK」な人
  • ツッコミどころを見つけてワイワイ言いながら観るのが好きな人
  • 『ワールド・ウォーZ』『バトルシップ』『パシフィック・リム』みたいな「真面目なふりをしたバカ映画」を愛せるタイプ

合わない人

  • タイムトラベルや軍事設定にリアリティと整合性を求める人
  • 「伏線」「脚本」「ロジック」をガチで評価軸にしてる映画ガチ勢
  • 「ご都合主義を見た瞬間に冷めてしまう」タイプ

こういう人には多分ストレスの方が勝つ。

逆に、「未来人の作戦バカすぎて笑う」「パパ強すぎて物理壊れてるやろ」ってニヤニヤしながら見られるなら、しっかりホワイトスパイクにビビりつつ、ポップコーン映画としては大当たりって感じの一本だと思う。

焦げ団子

団子はめっちゃ楽しめたぞ。

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