ジェイソン・ステイサム主演の映画『ワーキングマン(A Working Man)』を見てきた。
ステイサム主演ってだけで、だいたい安心する。外れにくい。筋肉と拳で問題が解決する。最高。
……ところが『ワーキングマン』、思ったより空気が重い。
スカッとする成分はちゃんとある。
でも、いつものスタイリッシュで余裕のある最強主人公というより、泥臭い現場と嫌な現実の中で、必死に踏ん張って生きてる男をやってた。でもこれはこれでかっこいい。
で、見終わった第一印象はこれ。スカッとする。でも世界観がだいぶブラック。
なのでこの記事では、映画『ワーキングマン』がどんな映画なのかをネタバレありで整理しつつ、「ステイサム映画としてどうだった?」という観点で感想を書いていく。
最後に、この映画がおすすめな人もまとめる。

『ワーキングマン(A Working Man)』ネタバレあらすじ
焦げ団子※ここからネタバレあり。未視聴の方は気をつけて!
1. 過去を埋めた「現場監督」
主人公レヴォン・ケイド(ジェイソン・ステイサム)は、かつて特殊任務の世界にいた男……らしい。
今はその過去を封印して、シカゴの建設現場で現場監督として働いている。
理由はシンプルで重い。幼い娘メリーに「ちゃんと働いて生きる父親」を見せたいから。



ステイサム映画でよくある“最強の男”の話なんだけど、今回はその最強さが最初から前に出てこないんだな。
2. 平穏を切り裂く「失踪事件」
そんな日常がぶち壊れる。
現場で世話になっているジョー・ガルシアの娘ジェニーが、ある夜を境に忽然と姿を消す。
家族はパニック。警察も決定打が掴めず、状況は動かない。
ここでレヴォンが動く。恩人の絶望を見てしまった以上、「知らんぷり」はできない。封印していた“昔の自分”を引っ張り出して、単独で追跡を始める。
3. 「現場の道具」が武器になる
レヴォンはシカゴの裏側へ潜っていく。
情報を持っていそうな連中に当たり、嘘を剥がし、手がかりを繋げる。警察の捜査というより、地道な現場の聞き込みに近い。
そしてこの映画の渋いところがここで出る。
武器は銃だけじゃない。建設現場で使う工具や「働く男の道具」が、状況次第で普通に凶器になる。
派手に魅せるというより、「今そこにあるものを使って突破する」感じで、泥臭さが増す。
4. 血塗られた「レヴォンの流儀」
追い詰めれば追い詰めるほど、レヴォンの過去が判明してくる。
彼はただ強いんじゃなくて、殺し方を知ってる。相手が裏社会なら、そのルールで戦うしかない。
ジェニーの失踪は、巨大な犯罪ネットワーク――人身売買やドラッグの匂いがする、最悪の構造に繋がっている。
後半は敵の拠点に踏み込み、護衛や実働部隊まで含めて潰し、最後はジェニーのいる場所まで辿り着く。
凄惨な戦いの末、レヴォンはジェニーを救出する。
5. 結末|救った。でも、全部は終わってない
事件は一応の決着を迎える。レヴォンは再びヘルメットを被り、建設現場の日常へ戻ろうとする。
ただ、裏社会に彼の名が響いてしまった以上、完全に元通りとはいかない。



アクションっていうかスリラー要素が強かったな。
感想|『ワーキングマン』は「スカッとするのに胸糞が残る」ステイサム映画だった


結論から言うけど、面白かった。
でも、いつものステイサム映画みたいに「はいはい、悪い奴ボコって終了、気持ちよかった〜」で終わらない。
スカッとするのに、世界がブラックすぎて後味が重い。 そこが今回の特徴。
① アクションの質感:汚れ、汗、そして「最新の殺意」
今回のステイサム、いわゆる“汚れない最強”じゃない。
スーツで涼しい顔して片付けるタイプじゃなくて、泥と汗と生活の重さを背負った「現場の男」をちゃんとやってる。
だからアクションもスタイリッシュというより実務寄り。
その場にあるもので突破したりちゃんと準備しにいったりしてて、いつもの無双感がなくハラハラドキドキできた。
この泥臭さが、逆に良い。強さの説得力がある。
で、Bluetooth射撃で戦い出したのは笑った。
あと現場監督なら工具で戦いまくるのかと思いきや思いっきり銃使いまくってて笑った。



ステイサム大丈夫か…!って心配になったの初めてかもしれない。
② 世界観の嫌さ:悪役がゴミ、警察までゴミ(詰み)
今回、悪役が普通にゴミ。「事情があって〜」とか「悲しい過去が〜」とか、そういうの一切いらんレベルのドクズ祭り。
だからステイサムに殴られるのが気持ちいい。これは分かる。
でも、本当に腹立つのはそこじゃなくて、社会側。
警察がマフィアと癒着してて、助けを求めたジェニーをマフィアに突き返す。あれ。マジで血圧上がった。
この瞬間に、映画がアクションから最悪のスリラーに変わる。
「法で解決」ルートが死ぬ。「協力して助ける」ルートも死ぬ。
結果、残る道は一つ。ステイサムが一人で全部背負うルート。
世界観が嫌すぎて、観てる側も「もういいから全員潰せ」って思考に強制誘導される。



それが狙いなんだろうが、現実であんな世界もあるのかと思うと怖いわ。
③ それでも最高な理由:ステイサムが“希望の重機”だから
味方なし。法なし。敵はドクズ。社会も腐ってる。
この状況、普通なら主人公が折れるか病むかする。
でもステイサムは折れない。静かに淡々とヒーローしてくれる。
ここが気持ちいい。この世界で唯一、筋が通ってる。
だから見終わった感想はこう。胸糞。だけど、スカッとした。
嫌な世界観だからこそ、「それでも踏ん張った男」の背中が重く残る。



1時間半ずっと殺し合いしてたぞ。
まとめ:この映画を「見るべき人」と「覚悟すべきこと」
『ワーキングマン』は、いわゆる「いつものステイサム無双」を期待して観ると、ちょっと面食らうと思う。
この映画は、ただの爽快アクションというより、血の通ったドラマ入りのステイサム映画だった。
おすすめな人
- 「無双して気持ちよくなりたい」だけじゃなく、泥臭いドラマも込みで味わいたい人
- ちょい胸糞でもいいから、余韻が残るアクションが見たい人
- 最強だけど、戻りたくない過去がある男って設定に弱い人(団子も弱い)
そして思った。ステイサムって、こういう「心の中で葛藤してる役」も普通に上手いんだよな。
強いだけの人じゃなくて、強いのに背負ってるをちゃんと見せられる。今後こういう路線、もっと増えてほしい。
あと最後に一個だけ言わせて。



吹き替えの山路和弘の声、相変わらずカッコよすぎ。
転生したらあの声になりたいわ。
ジェイソンステイサムが出てきた映画






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