クリスマスと聞いて、何を思い浮かべるだろうか。
恋人たちのやたら湿っぽい夜?
別れだの孤独だの、やたら切ないクリスマスソング?
……ノンノン。
伏線? 教訓?なにそれ美味しいの?
焦げ団子クリスマスなんだから、楽しくしようぜ!
今回紹介するのは、明るい・派手・テンポ最優先・深く考えなくていいを全力でやり切ったアメリカ式ド派手イベント映画『レッド・ワン(原題:Red One)』だ。
最近の映画は、やたら「意味」や「人生訓」を背負わされがちだけど、Red Oneは最初からそんな気、まったくない。
難しいことは考えなくていい。伏線を回収できなくてもいい。
ただ、クリスマスのテンションに身を任せて楽しめばいい。
こういう映画、今だからこそ逆に貴重なんじゃない?
この記事では、『Red One』を「伏線がどうこう」ではなく、アメリカのクリスマス文化を全部詰め込んだお祭りファンタジー映画として気楽に語っていく。
【ざっくりネタバレ】映画『レッド・ワン(Red One)』のあらすじ
物語は、「サンタクロースが実在する世界」から始まる。
ただし、ほっこりファンタジーではない。
サンタは世界規模の組織に守られ、クリスマスは国家レベルの重要イベントとして管理されている。
主人公は、サンタ直属の精鋭チームに所属する男(ドウェイン・ジョンソン)。
世界一“クリスマスを成功させること”に本気な男だ。
──ところが。
クリスマス直前、サンタクロースが誘拐される。
犯人の目的は金でも名誉でもない。
「クリスマスというシステムそのもの」を壊すこと。
事態を重く見た組織は、もう一人の男を無理やりチームに引き入れる。
それがクリスマスを信じない、現実主義で皮肉屋のアウトサイダー(クリス・エヴァンス)。
正反対の価値観を持つ二人は、最悪の相性のまま、世界を股にかけたサンタ奪還ミッションに放り込まれる。
行く先々で現れるのはトナカイ、妖精、北欧神話、都市伝説、怪物、謎テクノロジー。
もはやクリスマスというより、「アメリカが考えうる全部のクリスマス要素を混ぜたテーマパーク」。
物語の終盤、サンタを奪った側の思想も明らかになる。
それは「善い子・悪い子を選別するクリスマス文化」そのものへの反発。
最終的に主人公たちは、力技と友情と勢いで全部ぶち壊しながらクリスマスを“いつもの形”に戻していく。
細かい理屈はどうでもいい。
世界は救われ、サンタは帰ってきて、今年もクリスマスは無事開催される。



めでたし、めでたし。
映画『レッド・ワン(Red One)』はアメリカのクリスマス観を全部詰め込んだ娯楽映画
Red Oneは、ひとことで言うと「サンタ誘拐事件を軸にした、超ド派手クリスマス・アクションコメディ」。
・サンタクロースが何者かに誘拐される
・それを取り戻すために
- 北極の治安担当(ガチムキ)
- 現実主義な一般人
が世界中を駆け回る
という、設定からして「真面目に考える気ゼロ」な構成。
トナカイ、妖精、伝説級の存在が全部「現代アクション映画のノリ」で処理されていく。
ここが重要でこの映画、サンタやクリスマスを神聖視してない。
おまけに敵キャラは「いい子にしてないやつは懲らしめる!」というしょぼい動機で襲ってくるのでみてて安心。
アクションシーンも全く刺激なし。
クリスマス=祝祭・祝祭=騒いでなんぼ・だから世界観も全部盛りでOKという、アメリカの「フェスとしてのクリスマス」をそのまま映画にした感じ。



神聖さ、皆無!
感動で泣かせに来ない。しっとりもさせない。
「楽しいからいいだろ?」で押し切ってくる。
そこがこの映画の一番の特徴。
アメリカにおけるクリスマスは、もはや宗教行事というより国民的フェスに近い。
信仰の深さよりどれだけ派手に祝うか、どれだけ集まって騒げるか、どれだけイベントとして楽しめるか。
家族、友人、パーティー、プレゼント、装飾、音楽。
意味や由来より、とにかくノリと勢いが最優先。
Red Oneは、アメリカの「クリスマスは楽しくなきゃ意味がない」という思想を映画一本に圧縮した作品。
考えなくていい。感じればいい。
派手で、うるさくて、明るくて、それでOK。



そういうお祭り騒ぎ的なクリスマス観をここまで真正面からやった映画は逆に珍しいんだよな。
日本とアメリカのクリスマス文化の決定的な違い
前の章で見たように、アメリカのクリスマスは「比較」ではなく「参加する祭り」だ。
一方、日本のクリスマスはまったく別の道をたどってきた。
日本のクリスマスは、もともと宗教行事ではない。
戦後しばらくは今ほど定着しておらず、1970〜80年代にかけて企業広告やメディアを通じて一気に「イベント」として広まっていった。
ケーキ、チキン、イルミネーション。
そこに加わったのが、「恋人と過ごす日」という強烈なテンプレだ。
このイメージは90年代以降さらに固定化され、クリスマスは次第にリア充イベントとして扱われるようになる。
その結果どうなったか。
恋人がいる人、予定がある人は「祝う側」。
そうでない人は、何もしていなくても「外れた側」。
日本のクリスマスは、だんだんと「楽しい日」よりも誰と過ごしているかを比較される日へと変質していった。



だからこそ、Red Oneのあの能天気さが日本ではやけに新鮮に映るんだな。


映画『レッド・ワン(Red One)』はどんな人に向いている?
ここまで読んで、「面白そう」「いや無理そう」が分かれてきたと思う。
Red Oneは、万人向けのクリスマス映画ではない。
でも、ハマる人にはかなり刺さるタイプの一本だ。
『レッド・ワン(Red One)』が向いている人
湿っぽいクリスマス映画に正直ちょっと疲れている人。
別れ、孤独、切なさ、成長…そういう感情の掘り下げを、今日はもういいやと思っている人。
Red Oneは最初から最後まで、明るくて、派手で、テンポ重視。
人を傷つける描写もほとんどなくて刺激に弱い人には優しい映画。
とにかく、クリスマス=楽しいイベントというテンションをそのまま浴びたい人にはかなり相性がいい。



子供が見るにもぴったり!
『レッド・ワン(Red One)』が合わない人
クリスマス映画には、人生訓や感動の余韻を求めたい人。
静かで内省的な空気、切なさや余白を味わいたい人。
ド派手なアクション映画みたいな刺激が欲しい人。
そういうタイプには、Red Oneは少し騒がしく感じるかもしれない。
この映画は「何を感じ取るか」より「楽しんだかどうか」を重視している。



しっとりした名作を期待するとたぶん方向性が合わないかな。
まとめ|クリスマスなんだから、楽しくていい
Red Oneは、深く考えさせてくる映画じゃない。
伏線がどうとか、人生訓がどうとか、描写がどうとかそういうのは正直どうでもいい。
クリスマスは、もっと単純で明るくて、派手で、みんなで騒いで、楽しいことが一番!
Red Oneは、そんなアメリカ的なクリスマス観を、一切の遠慮なく詰め込んだ映画だった。
日本の、湿っぽくなりがちなクリスマスにちょっと疲れた人にはちょうどいい一本だと思う。



ではみなさん、ハッピークリスマス!🎄


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