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焦げ団子は、「普通の人生」で満足してるつもりだった。
でも――配られたカードの中で、人生を変えようと決意した日がある。
昔、ネットで仲良くしていた“彼”。
その頃は無職で、先のことなんて何も考えていない人だった。
でも今では…自分で事業を立ち上げ家庭も何千万もの収入も手に入れて、“幸せな大人”になっていた。
彼が手に入れたものを、団子は何一つ持っていなかった。
…負けたんだと思った。
この世に生を受ける生き物して、完全に。
生きてる価値がないと思った。
自分は焦げ団子ですらない、網にこびりついた消し炭程度の存在。
本音を言うと心が折れて死のうかと思った。
ちょっと気分が落ち込んで弱音を吐いたってもんじゃない。本気だ。
人生で初めて心療内科にも通ったし安定剤も飲んだ。でも根本的な解決には至らなかった。
そして同時に「普通」の人生で満足していたこれまでが全て間違っていたような感覚になり激しく慙愧した。
団子がその男と知り合ったのはちょうど団子が転職活動で迷っていた時。
家族や友達とも離れ田舎に派遣され孤独に押し潰されそうなときネットの彼と知り合った。
彼は6歳ほど年上で当時ニート、でもポジティブに人生を変えようと努力する様をブログに記録していた。
「そんな頑張れるなら団子も一歩踏み出してみようかな。」
そんな団子に彼は一枚の自分の描いたイラストを送ってくれた。
スヌーピーの擬人化イラストと絵の横に小さく書かれた文字。
「配られたカードの中で最善を尽くすしかない」
…この言葉は単に転職の際、背中を押すために贈られたものじゃない。
これは今、現在この瞬間のために贈られた言葉だったんだと気づいた。
「配られたカードの中で最善を尽くすしかない」
…転職のとき、彼が送ってくれたイラストに添えられていた言葉
団子は完璧な顔も華やかな肩書きもない。
油断すれば簡単に埋もれてしまうごくごく平凡な団子だ。
でも団子は、変わろうとしてる。
過去の自分が怖がっていたことを、今、ひとつずつ乗り越えてる。
自分の“配られたカード”で。
団子は、自分の人生で勝つ。
彼に勝ちたいという気持ちも、確かにある。
でもそれ以上に――
“自分を誇れる自分”になって、
今度こそ、自分のために笑いたい。
その軌道をこのブログにしたためたいと思う
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■この経験があったから、インビザライン始めました。
