団子は平凡な人生を歩いてきた。
上京して、会社員として働き、休日は趣味を楽しむ。
毎日そこそこ楽しくて、不満もない。
そう、自分なりに「まあまあ幸せ」だと思っていた。
──その日までは。
ある日、noteに記事を書いていたとき、たまたま目に入った「恋愛コンサル」の広告。
「非モテからモテモテへ。最愛の人を見つけ、ついにゴールイン!」
ふと、ある人の顔が浮かんだ。
昔ネットで仲良くしていた“彼”。
社交的で、いつも誰かしらの彼女がいて、まるでリア充の化身のような男。
でも、あの頃の彼は確かに無職だった。ニート歴も長く、将来を語ることすらなかった。
「今どうしてるんだろう?」
何気なく検索してみた。──そして、団子は凍りついた。
彼は、イラストの仕事を地道に続け、今では独立して年収数千万。
最愛の人と結婚し、子どもも授かり、順風満帆な生活を送っているそう。
「子どもなんて大嫌いだった。猿みたいなもんだと思ってた」
かつて女にしか興味のなかった彼が、こう綴っていた。
「娘に初めて会った瞬間、人生観が変わった。あまりの可愛さに、言葉が出なかった。」
団子はその言葉を読んで、涙が止まらなかった。
自分は何も失っていない。
だけど、何も“手に入れていなかった”。
まっすぐ努力して、愛されて、人生をつかんだ彼と
ただ「平凡」を守っていた自分の間に、どれだけの差がついたのだろう。
団子は泣いた。
彼が手に入れたものを、自分はまだ何一つ手にしていなかった。
■この記事の続きはこちら:
焦げ団子が人生を焼き直すブログ


「配られたカード」で人生は変えられるのか?凡人団子の逆転決意録 | 焦げ団子が人生を焼き直すブログ
■前回の記事はこちら: 焦げ団子は、「普通の人生」で満足してるつもりだった。でも――配られたカードの中で、人生を変えようと決意した日がある。 昔、ネットで仲良くして…