焦げ団子君たちはペプシマンを知ってるか?
知る人ぞ知る、筋肉モリモリの銀色ヒーロー。
体はメタル、服はペプシ柄、喋らない。ただひたすら——走る!!
のどが渇いたヤツに、ペプシをぶん投げるだけの謎の男。
「誰それ!?」って思った君、正解。
コイツ……90年代にマジでCMで暴れてたんだ。
ちなみに——団子はコーラ派だ!!!!



でもペプシマンは認めてる
今回は、そんな「伝説のペプシ広告キャラ・ペプシマンとは何者だったのか」をガチ解説していくぞ!!
ペプシマンはなぜ生まれたのか?


そもそもペプシマンとは、1996年〜1997年ごろ、日本のペプシコーラのCMのために作られたオリジナルキャラだ。
……そう、ここ重要。
「え?アメリカのキャラじゃないの!?」って思った人、意外かもだけど——
ペプシマンは純・日本産なんですわ!!!
デザインはあの「リキッドメタル」風
デザインを担当したのは、TVCM制作会社「TYOプロダクションズ」。
当時流行っていた『ターミネーター2』の液体金属(T-1000)にガッツリ影響を受けたのか、ペプシマンも銀色にヌルヌルテカテカ。
服というか肌というか…もう全身メタリックペプシスーツ。
しかも顔がない!!口も目もない!!!



顔が見えないのに存在感ヤバい。
声出さないのに、やたら必死なのもジワる。
ペプシマン=「のど渇いた人にペプシを持ってくるだけの男」
CMのストーリーは、毎回だいたいこう。
- 誰かがのどカラッカラになる
- ペプシマンが走ってくる
- どっかで派手に転ぶ
- ペプシを手渡して消える
これだけ。
なのにやたらクセになる。
ちなみに、CMのテンポ・編集・BGMが無駄にハイセンスで、「なんだこれww」って笑いながら見てるうちに記憶に残るんよね。



なんであんなに全力で走ってるのかは最後までわからん。
でもありがとうペプシマン、お前がいて喉潤った。
ペプシマンなぜあんなにバズったのか?


異様なビジュアルと謎の存在感
ペプシマンって、冷静に考えるとほんと意味がわからん存在だ。
顔はないし、全身メタリックでペプシ柄。しかも何も喋らず、ずっと走って転ぶだけ。だが、それがクセになる。
視聴者の脳みそにねじ込まれるような謎のキャラ力があった。
しかも、「なんかアメリカっぽい」のに実は日本限定キャラっていうギャップもまたウケた要因だったのかもしれない。



正体不明なのに主張が強すぎる男
CMのテンポ・編集・音楽がバチバチにキマってた
90年代後半、日本のCM業界はちょっとシュールでバタ臭い系のノリが流行ってた時代。
そんな中で登場したペプシマンのCMは、明らかに頭ひとつ抜けてた。
ギターの効いたBGM、息をつかせぬカット割り、映像のテンポ感、全部がバチバチに決まってたのだ。
セリフがないのに意味が伝わるという演出も妙にスタイリッシュだった。
団子的には、あの音楽と転び方のテンプレで、もはや笑わずにはいられなかった。



正直、悔しいけど中毒性がある。
PlayStation『Pepsiman』ゲーム版の狂気(1999)
1999年にPlayStationで登場したゲーム『Pepsiman』は、まず断っておくと、内容は完全にバカゲー。
でもこのゲーム、バカなのにちゃんと面白い。
だからこそ、令和になってもなお語られてるのだ。
世界観はもう完全に狂ってる。
なにしろ合言葉が、
「人類にはペプシが必要だ!」
という謎の使命感。
ペプシがないことで、住民が喉乾いて倒れたりコンビニに行列ができて暴動寸前なんてことが起きている。



完全に社会インフラとしてのペプシが描かれてる。
ゲーム内容としては3D版ランニングゲームになっていて、BGMはやたらテンション高いし、ペプシマンはちょっとぶつかると変な格好で盛大にこける。
倒れてる人にペプシを届けたり、トラックに轢かれそうになったり、住宅街で階段に激突したり、なぜか巨大缶に追いかけられたりとにかくずっと走ってる。
しかも、ステージの合間に謎の外国人がひたすらペプシ飲んでゲップしてる映像が入る。(※しかもこの映像、実写)



もうペプシ配りたいのか、ペプシ飲ませたいのか、ゲップさせたいのか意味不明すぎる。
でもなんか中毒性がある。
中古市場でもプレミア化していて、2025年現在、完品は1万~2万円超えが普通という状態。



やればやるほど笑いがこみ上げてくる魔性の一本
ペプシマンはなぜ消えたのか?
最大の理由は「そもそも売上に貢献できたのか、謎」ってとこだろう。
たしかに話題性はあった。でも“売れた”かって言われると、そうでもなかったらしい。
ペプシマンはCMとしてはバズったけど、商品の売上に直結してたかというと、広告代理店的にも「??」ってなってた可能性が高い。
あと時代の変化もある。2000年代に入って、「クール」よりも「信頼性」「透明性」みたいなマーケティング戦略が強くなってきた。
そんな中、無言で転がる筋肉メタリックマンはちょっと浮いてしまったんだろうな。



あまりにも時代の先を行きすぎた悲しき戦士
世界でのペプシマン認知度は?
ぶっちゃけ、ペプシマンは日本ローカルのキャラで、世界的にはほぼ知られていない。
英語圏のペプシCMには一切出てないし、「Pepsiman? Who’s that?」ってなるレベル。
だから海外では日本の奇妙な広告キャラみたいな文脈で紹介されることが多い。
ただし、ゲーム『Pepsiman(PS1)』のおかげで「インターネットミーム」としては知名度が高い。
YouTubeで実況されたり、変なMAD動画になったりして、意外と海外オタク層には「知ってる人は知ってる」という地位を築いてたりする。



こいつは静かにネットの奥で生き延びてるやつだ
現在のペプシマンは?
実はペプシマン、完全に消えたわけじゃない。
2020年代に入っても「レトロCM特集」や「懐かしのキャラランキング」で時折登場してるし、Tシャツやフィギュアとして再販されることもある。
あと、コアなファンが勝手にペプシマンMOD(改造データ)を作ってゲームに登場させたりしてる。
とはいえ、ペプシ公式が再び前面に押し出す予定はなさそう。
でも、だからこそ90年代の伝説として語り継がれてるのがペプシマンのすごいところだ。
団子的まとめ:ペプシマン、それは謎の愛されヒーローだった
今あらためて振り返ってみても、ペプシマンってほんとに変な存在だと思う。
筋肉ムキムキ、顔なしスーツ、無言で走る、やたら人助けする。
でも、その異様なビジュアルとバカみたいな世界観が、なぜかクセになる魅力を放ってた。
CMもゲームも完全にふざけてるんだけど、その「全力でふざける」って姿勢が、逆にめちゃくちゃ真面目に感じる不思議。
今は見かけなくなったけど、「ペプシマン」という名前を聞いてちょっと笑ってしまう人がいる限り、あのヒーローはどこかで走り続けてる――そう思いたい。



団子はこれからもコーラ派だけど、心のどこかでペプシマンのことはずっと認めてるぞ!
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