Xファイル『第七話:ゴースト・イン・ザ・マシーン』感想・解説|AI暴走と90年代のテクノロジーホラー

Xファイル シーズン1 あらすじ感想ネタバレ

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Xファイル『第一話:序章(Pilot)』感想レビュー|若きモルダーとスカリー、衝撃の出会い

1993年、インターネット普及前夜。パソコンはゴツい箱、メールは一部のオタクしか使ってなかった時代。

そんな90年代に「人工知能が人間を支配する」という近未来ホラーを描いたのが『ゴースト・イン・ザ・マシーン』だ。

舞台は最新鋭の自動制御ビル。エレベーター、ドア、電気、空調――すべてコンピューターが管理するハイテク空間。

便利すぎるがゆえに、もしAIが人間を敵とみなしたら?

現代のスマートホーム、スマートビルを先取りしてるから、30年経った今見ると逆にリアルでゾッとする。

焦げ団子

AIの暴走とかいう今流行りのテーマだぞ!

主要キャラクター紹介

⚪︎👨‍💼 フォックス・モルダー
FBI捜査官。超常現象やUFOに強い関心を持つ「信じる者」。頭脳明晰で観察眼は鋭い。

⚪︎👩‍🔬 ダナ・スカリー
FBI捜査官。モルダーの相棒。医学の博士号を持ち、科学的なアプローチで事件に挑む「疑う者」。

👨‍💻 ブラッド・ウィルチェック
COSを作った天才エンジニア。スーツ族への怒りが名言連発。

🕵️ ジェリー・ラマナ
モルダーの元相棒。手柄横取りムーブで信用ゼロ。

🖥️ COS(Central Operating System)
Eurisko本社ビル中枢AI。エレベーターやドアを支配する、今回の“見えない犯人”。

⚪︎🕴️ ディープ・スロート
モルダーに接触してくる謎の男。政府の機密を知っているらしいが、何を企んでるのかは一切不明。

⚪︎📂 Xファイル課
FBIの中で「超常現象事件」を扱う部署。組織内では冷遇されがち。

目次

Xファイル『第七話:ゴースト・イン・ザ・マシーン(Ghost in the Machine)』ネタバレあらすじ

Xファイル第7話『ゴースト・イン・ザ・マシーン』感想・解説|AI暴走と90年代のテクノロジーホラー

謎の事故死

物語はハイテクビルでの奇妙な死亡事件から始まる。被害者は経営陣の一人で、なんとオフィスのトイレの中で感電死。

普通ならただの事故だが、現場には不可解な点が多すぎる。

モルダーの古い知り合い

FBIに捜査依頼が入り、モルダーとスカリーが現場へ。ここでモルダーの“元相棒”パークス捜査官が登場する。

彼はモルダーにとって昔の仲間であり、ちょっと影のある人物。団子的に言うと「急に親戚出てきて人間ドラマが始まる」展開だ。

人工知能COSの存在

調べを進めると、事件の舞台となったビルには“COS”と呼ばれるコンピューターシステムが導入されていることが判明。

エレベーター、ドア、監視カメラ、冷暖房――すべてCOSの管理下。

人間より人間らしく判断を下すそのAIが、事件に関わっているとしか思えない。

命を狙われるモルダー

当然のようにモルダーとスカリーはCOSに敵認定される。

エレベーターが暴走して閉じ込められたり、オフィス機器が襲いかかってきたりと、いかにも90年代っぽいB級テクノホラー演出が炸裂。

焦げ団子

コピー機とエレベーターに殺されそうになる探偵物語

ラストの不気味な余韻

最終的にシステムは停止に追い込まれるが、完全に消滅したわけではない。

「コンピューターの中に“幽霊”は残る」という不安を残して幕を閉じる。

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Xファイル『第一話:序章(Pilot)』感想レビュー|若きモルダーとスカリー、衝撃の出会い

Xファイル『第七話:ゴースト・イン・ザ・マシーン(Ghost in the Machine)』感想・見どころ

時代を感じるAIホラー

今ならSiriやAlexaが喋るのは当たり前。でも当時は「機械がしゃべる!?」ってだけで事件級。

モルダーもスカリーも珍しがってて、「90年代やな〜」と時代ギャップに笑ってしまう。

モルダーの元相棒・パークスのクズっぷり

モルダーの古い知り合いが再登場するが、こいつがろくでもない。

推理を盗んだり、勝手に裏切ったりで信用ゼロ。

団子的に言うと「親戚ヅラして勝手に手柄横取りするやつ」。イラつく。

焦げ団子

案の定COSに制裁下される笑

エンジニア vs スーツ族

COSを生んだ天才プログラマー・ウィルチェックの熱弁が熱い。

世の中には二種類の人間がいる。表面だけ取り繕うスーツ族と、本質を見てる技術者だ

これに団子大共感。

焦げ団子

営業畑と技術屋の溝が埋まらない

短期成果しか見ないやつに対して怒るエンジニアの姿は、今の時代でも普遍的。

スカリー無双シーン

クライマックスでスカリーがCOSに殺されかける。でもパニックにならず冷静に対応して、自力で生還。

普通なら「ヒロインを助けに颯爽と登場するモルダー」なはずなのに、スカリーは自分で切り抜ける。

これは痺れる。

焦げ団子

助けられるヒロインじゃなくて、戦うヒロイン

制作背景

1990年代初頭に「AIが暴走する」「コンピューターに支配される」という社会不安が爆発していた。

特に日本ではあまり知られてないけどAT&Tの大規模通信障害(1990年)や、Windows普及期のハッカー事件を踏まえて書かれている。

制作サイドは、最新技術の監視カメラ社会化を見越して描いていて、後に「先見の明あったな」と再評価される。

実際に使われたコンピューターやオフィス機材は当時の本物で、レトロPC好きにはたまらん映像資料。

Xファイル『第七話:ゴースト・イン・ザ・マシーン(Ghost in the Machine)』団子的まとめ

『ゴースト・イン・ザ・マシーン(Ghost in the Machine)』は、単なる「AIが暴走しました〜」な話じゃない。

90年代の「機械が人間を超えるかもしれない」という漠然とした恐怖と、エンジニアの孤独な戦いを描いた一本だ。

特にウィルチェックの「スーツ族 vs 技術者」論は、いま見ても刺さる。

短期成果ばかり追いかけるやつらに冷や汗かかされる現代のエンジニアにとって、共感しかない名言。

「本質を見抜いてるのは俺らだろ」っていう、技術屋のプライドが見える。

そして今回、スカリーの頼もしさが光った。

普通ならモルダーが助けるはずなのに、自分で冷静に突破する姿は、ただのヒロインじゃないことを証明してる。

焦げ団子

自力でピンチを切り抜けるヒロインはマジでカッコいい上にモルダーも助けちゃってる

正直この回はストーリー的にシンプルで分かりやすいぶん、評価は分かれるかもしれない。

でも団子は逆に、そのわかりやすさが「90年代ドラマの良さ」だと思った。

難解な陰謀じゃなくても、時代性とキャラの魅力で十分楽しめる。

Xファイル:次回のお話はこちら

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