Xファイル『第一話:序章(Pilot)』ネタバレ感想レビュー|若きモルダーとスカリー、衝撃の出会い

Xファイル シーズン1 あらすじ感想ネタバレ

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Xファイル『第一話:序章(Pilot)』感想レビュー|若きモルダーとスカリー、衝撃の出会い

1993年――アメリカのテレビに一本の異色ドラマが放送された。

その名は『X-ファイル』。

当時の空気は、冷戦の終わりによる安心と、逆に拭えない不安が混ざった時代だった。

「UFOを見た」「宇宙人にさらわれた」なんてニュースも真面目に取り上げられ、オカルト雑誌が書店に山積みになっていた。

人々は科学の力を信じながらも、同時に“目に見えないものにも怯えていた。

そんな時代に登場したのがFBI捜査官モルダーとスカリー。

一人は「信じたい男」。もう一人は「信じない女」。

正反対の二人が「不可解な事件=X-ファイル」に挑む姿は、放送開始と同時に視聴者を虜にした。

その記念すべき第1話のタイトルは――『序章(Pilot)』。

ここから、二人の長い物語が幕を開ける。

主要キャラクター紹介

⚪︎👨‍💼 フォックス・モルダー
(デヴィッド・ドゥカヴニー)
FBI捜査官。超常現象やUFOに強い関心を持つ「信じる者」。陰謀論者に見えるけど、頭脳明晰で観察眼は鋭い。同僚からは「Spooky(怪しいモルダー)」とあだ名されている。

⚪︎👩‍🔬 ダナ・スカリー
(ジリアン・アンダーソン)
FBI捜査官。医学の博士号を持ち、科学的なアプローチで事件に挑む「疑う者」。モルダーの相棒としてXファイル課に配属されるが、実はFBI上層部からは監視役を命じられている。

⚪︎🕴️ ディープ・スロート(第2話以降)
政府の裏情報をモルダーに流す謎の人物。どこまで味方なのか、何を目的としているのかは不明。

⚪︎📂 Xファイル課
FBIの中で「超常現象事件」を扱う部署。モルダーが中心となって調査を進めているが、組織内では冷遇されがち。

目次

Xファイル『第一話:序章(Pilot)』ネタバレあらすじ

Xファイル『第一話:序章(Pilot)』感想レビュー|若きモルダーとスカリー、衝撃の出会い

事件の発端

物語は、バージニア州で若者が次々と謎の死を遂げるところから始まる。

遺体には奇妙な痕跡が残されていて、まるで「人間の仕業じゃない」ような不気味さを漂わせている。

FBIはこの事件を極秘に扱い、“Xファイル”として分類するのだが、そこへ新人捜査官のスカリーが配属される。

彼女の任務は「相棒となるモルダーを監視せよ」というもの。

モルダーとの出会い

モルダーは“変人”として有名で、同僚からは陰謀論オタク扱いされている。

しかし彼の頭の中は冷静さと狂気が同居していて、スカリーが初めて会った瞬間から「これが噂のモルダーか…」と観ている側も緊張する。

彼は冒頭から「これは宇宙人の仕業だ」と真顔で語り出し、スカリーは「いや科学的に証明できる」と食い下がる。

この正反対の立場のぶつかり合いこそ、このドラマの軸だと一瞬でわかる。

焦げ団子

モルダーの陰謀厨っぷりとスカリーの「いやいや科学で説明できるから」の温度差が笑える

調査の行方

二人は現地に向かい、被害者の遺体を調べ、事件現場を歩き回る。

ところが、いざ証拠を掴んだかと思うと、データは消され、資料はなくなり、痕跡がもみ消される。

まるで“何者か”が彼らの行動を監視しているかのようだ。

モルダーは「やっぱり政府が関与している」と熱くなるが、スカリーは「偶然かもしれない」と冷静さを崩さない。

この温度差がたまらなくスリリングで、観ている団子もハラハラ。

クライマックス

調査が進む中、モルダーとスカリーは被害者たちが共通して奇妙な光に遭遇していたことに気づく。

UFOのような、不思議な現象。しかし決定的な証拠を掴んだ瞬間、それもまた跡形もなく消えてしまう。

ラストは「真実はあるのか?」という問いを残したまま幕を閉じ、観ている側もモルダーを信じるか、スカリーを信じるかを突きつけられる。

Xファイル『第一話:序章(Pilot)』感想・見どころ

モルダーとスカリー、若すぎる…!

まず最初に目を奪われるのが、俳優二人の若さ。

モルダー役のデイヴィッド・ドゥカヴニーはまだ30代前半、スカリー役のジリアン・アンダーソンに至っては20代前半での抜擢。

今でこそ名優の風格をまとっている二人が、この頃はまだあどけなさを残している。

その初々しさと、役としての緊張感が絶妙に混ざり合い、見ているだけで「これから何かが始まる」という高揚感を煽ってくる。

突然の「スティーブン・スピルバーグ」ギャグ

本編のシリアスな空気をぶち壊す謎シーンも忘れてはいけない。

モルダーがスカリーの家を訪ねる際に、自分の名を「スティーブン・スピルバーグだ!」と名乗るのだ。

真顔で陰謀論を語っていた男が急に冗談をぶっ込むこのギャップ。

観てる団子は「え、今なんて言った!?」と二度見必至だ。

こういう不意打ちのユーモアが、のちのシリーズ全体に漂う“モルダーらしさ”を決定づけている。

焦げ団子

このシーン俳優のアドリブじゃね?

スカリー、まさかの下着シーン

そして語り草になっているのが、スカリーの下着シーン。

調査中に体に奇妙な痕跡が残ったと不安になり、モルダーに確認を求める場面だ。

新米FBI捜査官が、初対面に近い相棒にそこまでさらけ出す展開は衝撃的で、同時に二人の距離感が一気に縮まる瞬間でもある。

当時のドラマとしてもかなり攻めた演出で、「おいおい1話目から飛ばしすぎじゃないか?」と団子は思わず突っ込んだ。

紙とアナログが支配する時代背景

90年代初頭のドラマらしく、調査シーンは基本的に紙ベース。

厚みのあるファイル、タイプライター感のある報告書、フィルム写真の現像。

スマホもネット検索も存在しない世界で、捜査官たちはひたすら足と直感と紙資料で真実に迫ろうとする。

今の視点で観ると「こんなアナログで捜査できるの!?」と驚くが、そのアナログ感が逆に作品の雰囲気を濃くしている。

制作背景

クリス・カーターが企画を立ち上げた時、FOX局は「低予算で斬新なドラマを」と注文。

そこで彼は、実際のFBIの超常現象調査プロジェクト(=ブルーブック計画など)や、当時人気だった『ツイン・ピークス』から影響を受けた。

撮影はカナダ・バンクーバーで行われ、森や雨のシーンは「常に曇りがちな土地だから雰囲気出る」と高評価。

スカリー役のジリアン・アンダーソンは「若すぎる」「セクシーさが足りない」と局から反対されたけど、カーターが押し切ったおかげで実現。

放送時、視聴率はそこそこだったが「これが新時代のドラマだ」とコア層に熱狂的支持を得た。

焦げ団子

今やスカリーはジリアン・アンダーソンしか考えられない!

Xファイル『第一話:序章(Pilot)』団子的まとめ

『序章』は単なるパイロット版ではなく、モルダーとスカリーの関係性・世界観・そして90年代アメリカの空気を全部詰め込んだ一本だ。

しかもこの時点ですでに「信じるモルダー」と「疑うスカリー」の構図がガッチリ芽吹いてて、ここから続く長大な物語のプロローグとしては完璧すぎる出来。

焦げ団子

証拠は消されるけど、インパクトは永遠に消せねえ一話目

Xファイル:次回のお話はこちら!

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