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でも、実際に観てみると印象がガラッと変わる。
まず、サメが全然出てこない。
1時間くらい、ずっと「出るぞ…出るぞ……出ねえ!!」の繰り返し。
なのにこっちはずっと緊張させられてて、気づいたら肩に力入りまくってる。
何が怖いって、あの「ジョーズのテーマ」。
あの低音が流れた瞬間、「あ、今から人死ぬわ」ってわかる。
そして案の定、何かが沈む。もしくは海が赤く染まる。
そう、出てくるより怖いのは、出てこない時間だったりする。
見せないホラーってやつ。
まさか1975年の映画で、ここまで完成された演出を見せられるとは思ってなかった。
ちなみに今年で50周年。
つまり、ジョーズは半世紀も人をビビらせ続けてきたってことになる。
ちなみに団子は金曜ロードショーでジョーズを初めて見た時、風呂にに入れなくなっていた。
なぜなら風呂からサメが出てくると思っていたからだ。

温泉ジョーズという映画があってだな•••
次の章ではあらすじを紹介していく!
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ネタバレあらすじ|サメより人間ドラマが深い件


物語の舞台は、観光業で成り立っているアメリカ東海岸の小さな島「アミティ島」。
夏のバカンスシーズンに向けて観光客が押し寄せる中、ある晩、若い女性のバラバラ遺体が浜辺に打ち上げられる。
警察署長のブロディは、これはサメによる襲撃だと直感する。
だが、海水浴禁止を訴えるブロディに対し、島の市長や有力者たちは「経済損失になる」と猛反発。
サメの存在を隠蔽し、予定通り観光シーズンを強行しようとする。



観光地あるある。悪いのはサメじゃなくて市長な。
当然、その決断は裏目に出る。
海開き当日に少年が犠牲になり、島中がパニックに陥る。
市民の怒りが爆発し、サメ退治に賞金がかけられるが、素人が手を出せる相手ではない。
そこで白羽の矢が立ったのが、孤高の漁師クイント。
ブロディ署長、海洋学者フーパー、そしてクイント。
立場も性格もバラバラな3人が、サメ退治のために小型船で海に出る。
ここから物語は一気に海上の密室劇へと変貌する。
徐々に明らかになるサメの異常な巨大さと知能の高さ。
銛を打ち込んでも効かず、船体は破壊され、クイントはついに喰われてしまう。
極限の中、ブロディは最後の手段として酸素ボンベをサメの口に放り込み、ライフルで射抜いて爆破。
島を恐怖に陥れた“奴”は、ついに海の藻屑となる。



サメ、最後爆破されるとは思わんかった。
見どころ|「サメが出ない」時間が怖すぎる


ジョーズには様々な見所がある。
今回は団子が心に残ったシーンを紹介していこうと思う。
見えない恐怖
『ジョーズ』は、ただのサメ映画じゃない。
本当に怖いのは、サメが出ない時間だったり、人間の欲やエゴだったりする。
巨大ザメが姿を見せるまでの時間は異様に長い。
でも、なぜか観ていられる。むしろどんどん不安が増してくる。
これはまさに、「出るか出ないかわからない」ことで恐怖を煽る演出の極致。



出ないのに怖いって、逆にズルいよな。
そして、あの有名な「ジョーズのBGM」。
ダンダン…ダンダン…という、例の不穏すぎるあれ。
実はこのBGM、本物のサメが出てくるときしか流れないんだ。
つまり、子どもたちがふざけてサメの真似をしたときや群衆がパニックになったけど結局ニセモノだったときには、一切使われない。
だから、あの音が聞こえた瞬間=本物の恐怖がやってくる合図ってわけ。
この演出のおかげで、観客は無意識に“本物かどうか”を聞き分ける訓練をさせられてる。
しかも音が鳴る前の静寂がまた怖いんだよな。
緊張と緩和が入り混じる、海の上のドラマ
ジョーズは単なるモンスターパニックじゃない。
むしろ、海の上に出てからが本番だ。
サメによる死の恐怖がじわじわと迫る一方で、船の上では、突然しんみりとした人間ドラマが始まる。
ブロディ、フーパー、クイントの3人は、狭い船の中で夜を明かす。
緊張の連続かと思いきや、いきなり3人で酒を飲み出し、「この傷は…」「いや俺の方がヤバい」なんて傷自慢大会が始まる。



サメから逃げてる最中に笑い取ってくるなよ。
…だがそこから空気が一変。
クイントが静かに語り出すのは、第二次大戦時の「インディアナポリス号沈没事件」。
仲間が次々とサメに喰われていった実話ベースのトラウマ告白だ。
笑いから、一瞬で沈黙へ。
そして、そこに本物のジョーズが姿を現す――。
この緩急の演出があるからこそ、
「ただの怪物映画」じゃなく「人間ドラマ」として深く刺さる。
サメより怖い、人間の都合と利害
ジョーズの恐怖は、単に海のモンスターが暴れるからじゃない。
それより怖いのは、サメの脅威を前にしても、「経済のため」と決断を遅らせる人間たちの姿だ。
象徴的なのが、観光業で成り立つ町・アミティの市長。
彼は、最初から最後まで「海開き」を強行しようとする。
サメの存在を知っても、「うちは海の町だ」「この時期を逃せば1年が終わる」と言って聞かない。
最初はただのうざい奴に見えるけど、海水浴場で人が襲われ、目の前で死体を見るシーンでガラッと印象が変わる。
あれだけ強気だったのに、「自分の子どもも海にいた…」と呟きながら震える。
その姿はただの冷酷な政治家じゃなく、責任の重さに押しつぶされそうな人間そのものだった。



ここまで人間ドラマしてる映画だったとは•••
観光収入、経済、町の評判。
正しさより損失の少なさを優先してしまうのは、今も昔も変わらない。
そのせいで被害が拡大して、結果的に大切なものを失ってしまう――
50年前に作られたこの映画が、パンデミックや災害対応に揺れる現代社会にも刺さるのは、こうした「人間の弱さ」まで描いているからなんだよな。
団子的・感想|サメ映画なんて言葉では収まらない


『ジョーズ』って、名前だけ聞くとどうしても「サメが人を襲うパニック映画」ってイメージになる。
でも、実際に観てみるとそれだけじゃない。サメはあくまで装置であって、メインは人間側の動き。
たとえば、ブロディ保安官。
地元の顔色を伺いつつも、海を閉鎖するかどうか悩み続ける。
フーパーは専門知識で冷静に分析するけど、現場の人間にとっては「頭でっかち」にも見える。
クイントは経験則と本能で動くタイプで、若造のフーパーと正面からぶつかる。
誰も完全には悪くない。むしろ現実的な登場人物として描かれているのが印象的。
また、市長に代表されるような「経済優先」側の視点も、現代と通じる部分がある。
観光地の死活問題と、目の前のリスク。
リスクを過小評価して失敗するパターンは、コロナ禍でも何度も見た話。
さらに、後半で一気に舞台が海の上に限定されることで、空間が狭まり、逃げ場がなくなる。
その中で人間関係のギスギスや、小競り合いが起きるのもリアル。
「敵はサメ」だけじゃなく、「人間同士の衝突」もちゃんと描いてる。
演出面もシンプルだけど効果的。
サメが出る時にはあのテーマ曲が流れ、出ない時には静か。
つまり「BGMがない時ほど危険じゃない」と思わせておいて、たまに裏切ってくるのがニクい。



「BGMがない=安全」って思わせといて
不意打ちで襲ってくるとか、普通にタチ悪いわ。
結果として、ただのパニック映画とは違って、人間側の問題が浮き彫りになる映画だった。
モンスターを倒す話というより、人間がどう動くかを見せる話って感じ。
まとめ|人間が一番コワイを突きつけるサスペンス
『ジョーズ』は、サメ映画という枠に収まらない作品だった。
確かに、人喰いザメが人々を襲うという設定はショッキングだし、エンタメとして強烈な印象を残す。
主人公のブロディをはじめ、フーパー、クイント、市長……登場人物の誰もが普通の人間としてリアルに描かれていて、誰かが圧倒的に正しいわけでも、間違っているわけでもない。
そのグレーさが物語をより重く、より現実的なものにしている。
また、スピルバーグが見せない恐怖で観客を煽る演出力も圧巻。
サメの出現シーンが少ないことで逆に恐怖が増すという手法は、今も語り継がれるレベルの巧さ。
パニック映画としての派手さもありつつ、「最も恐ろしいのはサメじゃなく、人間の決断の迷いかもしれない」という視点が光る、50年経っても色褪せない傑作だった。



最高にして最強のサメ映画だった。
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