【祐天寺】ナイアガラカレーの鉄道演出がクセ強すぎて笑った件

目黒の「ナイアガラ」がツッコミどころ満載だった件【団子的探訪】
焦げ団子

カレーが食いてえ。

この日、団子はただただお腹が減っていた。

たまたま祐天寺で降りて、たまたまネットで「カレー屋」と検索して見つけた店に入ろうと思っただけ。

――その店が、ナイアガラだった。

…いや、名前からしてなんなんだよ。

ナイアガラの滝? それともなんかの洋食屋??

そう思いながら近づくと、「カンカンカン!」と聞き覚えのある音。

ん? 踏切…? え、今ここ店だよな??

目の前にはガチで駅の外装した建物が現れた。

度肝抜かれるとはこのこと。

しかもドアが、昔の国鉄で見たことあるような手でガチャって開けるやつ。(もうすでにカレー屋とは思えない)

焦げ団子

しかもドア全然開かなくてバカ焦った。

そして中に入った瞬間、ツッコミどころの飽和状態に突入する。


ナイアガラにあるような懐かしのカレーを食べたい方におすすめ

目黒の「ナイアガラ」がツッコミどころ満載だった件【団子的探訪】
目次

中も外もクセが強いんじゃ

目黒の「ナイアガラ」がツッコミどころ満載だった件【団子的探訪】

店内は完全に駅である。

というか、鉄道博物館の私物展示スペースか何かかと思った。

目黒の「ナイアガラ」がツッコミどころ満載だった件【団子的探訪】

古い駅名プレート、案内標、発車標、制服、サボ、電車の模型…

もう「どれが店員かわからないレベル」で鉄道にまみれてる。

目黒の「ナイアガラ」がツッコミどころ満載だった件【団子的探訪】

カウンターには線路。

その線路を通って、ミニチュアの電車がお盆を乗せてやってくる。

「◯番線に急行列車がまいりまーす!」

という案内ボイスとともに、電車に乗ったカレー皿がガチで発車してくる。

焦げ団子

いや、シュールすぎるやろ!!!

完全に「カレー到着」じゃなくて「列車到着」のテンションで、ちょっとした心拍数上昇イベント。

団子はエビフライカレーを頼んだ。

カウンター席に座ってたので残念ながらカレーは列車で運ばれず普通に渡された。

目黒の「ナイアガラ」がツッコミどころ満載だった件【団子的探訪】

ちなみにカレーの味は普通だった。

懐かしさはあるけど、特筆すべきポイントは特にない。

強いて言えば少し辛めの味付けだった。

「味じゃなくて演出で食わせる店」と割り切って行くべし。

目黒の「ナイアガラ」がツッコミどころ満載だった件【団子的探訪】
様々な著名人が訪れてるらしい。サインが並んでいた。

下町すぎて平常運転な会話劇

でもね、一番びっくりしたのはココじゃない。

こんな設定ガチガチのコンセプト店で、店員さんと常連と思われる男性がめっちゃ普通のテンションで雑談してた。

「LINEでやりとりしてるあの人、切ろうと思うんだよね~」

「まーその方がいいんじゃね?」

みたいな感じで、恋バナ人生相談が繰り広げられているカレー駅構内。

シュールさがもう一段ギア上がった。

団子はたまたま来たから笑えたけど、もし鉄道オタクがガチで世界観に浸りたくて来てたら、普通に台無しだよコレwww

逆に、「さすが下町」って感じでちょっとほっこりもした。

ナイアガラの歴史|いつからこんな鉄道テーマパークになったのか

目黒の「ナイアガラ」がツッコミどころ満載だった件【団子的探訪】

気になって調べたところ――この店、どうやらただのネタ枠じゃなかった。

ナイアガラの開店は1963年。

最初はまったく鉄道関係なくて、インド民芸風のちょっとオシャレな洋食屋だったらしい。(どこにその要素残ってんだ)

店名の「ナイアガラ」も、「ナイルっぽい語感+内藤(店主の名字)」の「ナイ」、あと「ナイアガラの滝のようにお客が来ますように」という願いが込められていたとか。

焦げ団子

命名のセンス爆発してる。

で、数年後――店主の鉄道愛が暴発。

駅や車両工場をめぐって鉄道部品を集めはじめ、気がつけば店内に駅名標とか警報機とか設置しはじめて、そのまま現在の鉄道カレー屋へと進化していったらしい。

1983年には「汽車で料理を運ぶ」スタイルも誕生し、もう完全に好きなもの全部ぶち込んだ世界観が完成。

1983年には祐天寺駅前に移転し、ついに「料理を電車で運ぶシステム」が完成。

もう「洋食屋」とかじゃなくて、鉄道型エンタメ空間の爆誕である。

このあたりから鉄道化が進みまくり、

  • 食券 →「乗車券」
  • カレー出します →「発車しまーす」
  • テーブル →「◯番線」

みたいな独自の店内用語が生まれた。

料理より演出の方が本気になっていくスタイル。

そしてその後も、

  • 店主は「駅長」と呼ばれるようになり、
  • 息子が「助役」として継承、
  • 現在は「駅員3」の水野さんが運営中

と、役職まで鉄道スタイルで引き継がれてて、もはや一種の鉄道家系みたいになってるのもすごい。

好きなものに全振りした結果、店ごと「趣味の塊」として成立してしまった奇跡。

そのテンションのまま半世紀以上やってるの、正直尊敬する。

団子的まとめ:味はフツー、でもここじゃなきゃダメってなる謎の魔力

たまたま通りかかっただけの腹ペコタイミングで、いきなり電車がカレー運んでくる店に出くわすとは思わなかった。

味は、ほんとフツーだった。

でも、不思議なことに「もう一回行きたい」ってなるのがナイアガラの怖いところ。

調べてみたら、この異常な世界観も、ただのウケ狙いじゃなくて、初代駅長のガチ鉄道愛が60年以上かけて積み重なった結晶だった。

好きなものを好きなだけ詰め込んで、ミニ電車でカレー運んで、それでも常連はフツーに人生相談してる。

やりすぎて逆に居心地がいいってこのことなんだろうな。

団子はたまたま入ったけど、狙って行ったら逆に拍子抜けするかもしれない。

でもまた誰かと一緒に「ここ意味わからんwww」って笑いながら行きたくなる。

ナイアガラは、カレー屋ではなく、人間味と演出がぶつかり合う昭和の遺産だった。

次は制服着て、駅員団子になります。

\ 完 /

カレーの店 ナイアガラ 店舗情報

【店名】カレーの店 ナイアガラ
【住所】東京都目黒区祐天寺1丁目21-2
【アクセス】東急東横線「祐天寺駅」から徒歩1分
【営業時間】11:00~21:00(火曜定休)
【公式サイト】http://www.niagaracurry.com/

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