『ジュマンジ(1995)』ネタバレ感想。大人になって泣くとは思わなかった|父との確執・成長・トラウマ全開レビュー

『ジュマンジ(1995)』大人になって泣くとは思わなかった|父との確執・成長・トラウマ全開レビュー

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『ジュマンジ(1995)』大人になって泣くとは思わなかった|父との確執・成長・トラウマ全開レビュー

映画『ジュマンジ』といえば、サイが突っ込んで、猿が暴れて、スーパーで暴走カートが飛び交う。

まるでアトラクションの中に迷い込んだみたいなカオス映画だ。

団子が小さい頃は、とにかく「クモ怖い!ハンター怖すぎ!」って言いながら観てた記憶がある。

でもね、大人になって観ると――まったく違う映画に見えた。

あれ、こんなに切ない話だったっけ?っていうか、こんなところで泣きそうになるとは思わなかった。

焦げ団子

まさかジュマンジで感情持ってかれるとは…

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『ジュマンジ(1995)』大人になって泣くとは思わなかった|父との確執・成長・トラウマ全開レビュー

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目次

ネタバレあり|『ジュマンジ(1995)』あらすじ

1969年、ある町で少年・アランは不思議なボードゲーム「ジュマンジ」を発見する。

帰宅後、親友のサラとゲームを始めた瞬間、「出た目の内容が現実になる」という恐ろしいルールが発動し、アランはゲーム盤の中に吸い込まれてしまう。

焦げ団子

ボードゲームで人生詰むな。

数十年後──

時は流れ、1995年。両親を亡くしたジュディとピーターの姉弟がその家に引っ越してくる。

屋根裏で偶然見つけたジュマンジを起動したことで、再び現実崩壊ゲームが始まる。

サイや猿、クモ、洪水、ハンター、ジャングル化した町…

あらゆる脅威が降りかかる中、ゲームを進めていく二人。

途中で、アランがついにゲーム盤の中から現実世界に戻ってくる。

焦げ団子

アラン、ジャングルで生き延びたおかげかすっかりワイルドな容貌に。

しかし、彼の時間は少年の頃で止まったまま。

すでに両親も他界し、知っていた世界はどこにもない。

そして、彼らはアランの運命を変えるべく、サラを探し出し、4人でジュマンジを完結させることを決意する。

ゲームが終わればすべてが元通りになる

――その一縷の希望を胸に、仲間たちは現実が崩壊していく世界で、サイコロを振り続ける。

焦げ団子

タイムリープして丸っとリセット。強い。


最後に「ジュマンジ」と叫んだその瞬間、時は1969年に戻り、すべての出来事がなかったことに。

アランとサラは人生をやり直すチャンスを得る。

そして数十年後。

かつて世界崩壊ボードゲームを一緒に戦ったジュディとピーターに再会する。

……でも、彼らは何も覚えていない。

けれど、アランとサラは知ってる。

あの混乱の中で、どれだけ命を預け合ったか。

あの数日が、どれだけ大切だったか。

焦げ団子

忘れててもいい。こっちは一生、覚えてる。

『ジュマンジ』見どころ|「ゲーム」ってレベルじゃねえぞ…!

『ジュマンジ(1995)』大人になって泣くとは思わなかった|父との確執・成長・トラウマ全開レビュー

何が起こるかわからない混沌のバリエーション

サイは突進、猿は大暴走、巨大クモは忍び寄り、スーパーでの攻防戦、家は洪水で崩壊。

この自由すぎるカオスの連続、まさに予測不能なイベントラッシュ。

ドミノ倒しのように街も人間関係も崩れていく中、「もうやめて!」って叫びたくなるほど容赦のないゲーム展開が続くのに、なぜか目が離せない。

焦げ団子

正直このゲームやってみたい。

追いかけてくるハンター、トラウマ確定

アランを執拗に追うハンター・ヴァン・ペルトの圧がすごい。

無表情で銃持って追いかけてきて、子どもの頃ガチで震えた人も多いはず。

しかも、他の災厄とは違って人間の恐怖を直撃してくるキャラ設計が巧妙。

出てくるたびに空気がピリつくの、ホラーに近い。

焦げ団子

初見時は完全に悪夢の中の追跡者ポジだった。

甘えん坊ボンボンの成長ストーリー

最初はヘタレだった少年アランが、ゲームと仲間との出会いを通してリーダーとして覚醒していく姿は、まさに少年漫画展開。

ただ怖い目に遭って大人になるんじゃなく、誰かのために行動する覚悟が生まれる過程が、めちゃくちゃ丁寧に描かれてるのも熱い。

焦げ団子

あのいじめられっ子がこんな頼もしくなるとは。

ロビン・ウィリアムズの名演が沁みる

“中身は少年、外見は大人”という超ムズ設定を、絶妙なバランスで演じきった名優ロビン・ウィリアムズ。

目の奥にある悲しみ、仲間を守る決意、全部表情ににじんでた。

コミカルなシーンではしっかり笑わせながら、静かな場面では傷ついたままの子どもとしての表情を見せてくる演技力が本当にズルい。

時代が生んだ“実写とCGの奇跡”

1995年。まだハリウッドがフルCG映画を量産する前夜、『ジュマンジ』は実写とCGの絶妙なハイブリッド作品として、その映像演出で観客を唸らせた。

たとえば、サイやゾウが突進してくるシーン。

実はあれ、ただのCGではなく、アニマトロニクス(機械仕掛けの造形)と実写のミニチュアセットを組み合わせて撮影されている。

そのため、地面に落ちる影の質感や、土煙の舞い方がやけにリアル。今見ても「あれ?これってCGだったっけ…?」と混乱するレベルだ。

猿やクモといった生き物の動きも、実際には手描きアニメ的な動きにモーションキャプチャやCGを被せるなど、多段階の工程で表現されている。

だからこそ、「不気味すぎず、でも不自然でもない」あの妙なリアリティが出せているわけだ。

そして圧巻なのが、家が崩壊していく場面。

あれは本物のセットを作ってガチで壊し、それをスローモーションで撮影した映像にVFXを足している。

爆風の広がり方、床が抜けるときの粉塵、壁の軋み。こういう細かいディテールは、現場で本当に壊したからこそ出る臨場感だ。

この映画の映像が「時代を超えてリアル」に感じられるのは、こうしたアナログの重みとデジタルの演出が奇跡的に混ざり合っているからに他ならない。

焦げ団子

フルCG全盛の今こそ、ジュマンジの手触りが恋しくなる。

感想|笑ってたのに、いつの間にか泣きそうになってた

子どもの頃の記憶では、『ジュマンジ』って「クモが怖い!サイが突っ込んでくる!家がぶっ壊れる!」っていう、ただただドタバタした楽しい映画だった。

でも、大人になって観返したら…まったく違う顔をしてた。

なかでも胸を打たれたのが、アランと父親の関係だ。

昔のアランは、甘えん坊で自己主張の強い子ども。

その姿に父親が厳しく接してしまい、二人の間には深い溝ができていた。

「もう家なんか出てってやる!」

そう言ったあの日から、彼はジュマンジに取り込まれ、26年もの時間をゲームの中で過ごすことになる

そして戻ってきた現実では、自分の家も両親も、全部失われていた。

でもそこで知るんだよね。

あの厳しかった父親が、息子を探すために全財産をつぎ込んでいたこと。

アランは、父親に「愛されていた」ことに、ようやく気づく。

自分が子どもだった頃には見えなかったものが、「失って初めて見える」という形で、目の前に突きつけられた。

焦げ団子

まさかジュマンジで泣く日が来るとは思わなかったよ……

そしてもうひとつ、団子的に「これがジュマンジの最大のエモだろ!!!」と思ってるポイントがある。

それは――父親役とハンター(ヴァン・ペルト)が、同じ俳優(ジョナサン・ハイド)なんだよ!!!

これは明らかに“演出”として仕込まれていて、アランが人生で最も対峙したくなかった存在を、ゲームのボスキャラとして再登場させているわけである。

しかも言動も酷似してる。

父親は冒頭で「逃げるな」「向き合え」と厳しく叱るし、ハンターもジャングルでアランを見つけては、「貴様はガキのままだ」など、精神的に追い詰める言葉を投げてくる。

どちらも逃げ癖のある子供に突きつける圧そのもの。

つまり、アランはゲームの中でも、現実でも、ずっと“父親の影”と戦ってたことになる。

焦げ団子

サイや洪水より怖いのが父親の影ってどういうことよ。

だからこそ、アランが物語終盤でハンターに立ち向かうシーンは、単なるバトルじゃない。

あれは「父の期待」「過去の恐怖」と真正面から向き合って、やっと自分の人生を取り戻す瞬間だったんだよね。


そして最後の最後、ジュディとピーターに再会するシーン。

彼らはあの出来事を覚えていないけど、アランとサラには全部わかってる。

一緒にあのゲームをくぐり抜けた、命を賭けた記憶。

その共有された体験が、二人の目に深く宿ってるのがわかる。

子どもの頃には気づかなかった、喪失と再生の物語

派手なVFXとアクションに隠れてるけど、この映画の本当のテーマは、きっと「取り戻せなかった時間」と「その先の希望」なんだと思う。

まとめ|ジュマンジは、ただのボードゲーム映画じゃない

『ジュマンジ』は、単なるパニックアドベンチャーとして見ても十分面白い。

襲いかかってくる動物、暴走する植物、スーパーでの大騒動。

テンポがよくて、観ててまったく飽きない。

でも、大人になって改めて観ると、そこにあるのは「失われた時間」と「親子の再生」の物語だと気づく。

アランは26年間という、誰にも奪えないはずの子ども時代をジュマンジに奪われた。

でも、その中で彼は成長し、父の愛に気づき、もう一度、自分の人生を取り戻していく。

そして、サラとの再会、ジュディとピーターとの繋がり――

ジュマンジで失われた時間は、少しずつ、でも確かに“回復”していく。

ド派手なエンタメ映画でありながら、見終わったあとに、やけに胸があたたかくなる

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